2009年8月29日土曜日

♯82 音楽(音楽)

 今晩は待ちに待った高円寺阿波踊り、毎年恒例ですな。
もうすでに我が家で行われた前夜祭では素晴らしい写真が撮れました。
もう、これからどうなるか、ウズウズです。
次回からはそのレポを幾つかできたら、と。


 ということで、


Malcom Catto「Popcorn Bubble Fish」
(一人サイケファンク!
そして、ジャケはEYEだってさ!
DJ Shadowとの競演や、
Madlibとも絡んでるそうですな。
ファットかつコズミックな、
愉快爽快ブレイクビーツ!)


Thurston Moore「The Roadhouse Session Vol.1」
(先生による2007年作、かな。
フリーキーアヴァンなサウンドはさすが。
ポール・フラハーティ、ウォーリー・ショープの、
超絶サックスと激しいドラミングが、
頭をグルグルとそして心を熱くさせる。
御大、見事すぎます!)


Loren Mazzacane Connors「Sails」
(こちらも大好きLoren MazzaCane Connors
絶対に期待を裏切りませんな。
ジョン・フェイヒーとのデュオ曲もあり!
引き延ばしに引き延ばしたこのギター音といったら、
毎度気持ちよくてたまりませんな。
海原を見はらす気持ちよさ、壮大さ、美しさ。)


John Cage「The Seasons」
(プリペアドピアノやトイピアノ、
オーケストラなどをもってして、
これまた美しげな音が奏でられています。
ジョン・ケージ多面体の一面ではあるものの、
その多面の多くに、私はまだ触れていないため、
ここでは詳しい評は述べない。
プリペアドピアノの楽曲での、
音響空間(あくまで垣間見た印象だが)は、
自然と、不思議と、圧倒されていた)


石窟寺院+河端一「Sekkutsu Jean + Kawabata Makoto」
(吉田達也(ドラム、ヴォーカル)と佐藤研二(ベース、ヴォーカル)
のハードコアインプロユニット石窟寺院、
そして、acid mothers templeの河端一(ギター)、
っていう恐れ多いですな、このメンバーは。
それにしても個々の個性は存分に際立ち、
激しく正確無比なこのドラミングと、
ジャズ色にもロック色にも、無限大な色を持つベース、
轟音?いやいやこのギターは耳障りがすさまじく良い。
スピード感に溢れ、パワーに満ちていながらも、
恐ろしいまでに一体としたこのグル―ヴは唯一無二)


Squirrel Bait「Skag Heaven」
(デイヴィッド・グラブス、クラーク・ジョンソン、ブライアン・マクマハン
といったバストロやスリントといった、
メンバーを見ればすぐわかることだが、
後に、いわゆる「シカゴ音響派」「スロウコア」として括られる、
いわゆるポストロックの元祖の一つといえる彼らは、
ハードコア畑からやってきた、ということで、
USハードコアという畑はオルタナやポストロックなど、
様々な可能性を後世に残した面白い時期だったわけでした。
そしてそんな中面白い(もちろん良質な)バンドもたくさんいて、
なんとも分厚いアメリカ、やはり恐れおののくばかりである)


Hermeto Pascoal「Hermeto Pascoal」
(ブラジルのマルチな至宝、ヘルメート・パスコアール
もうその見た目から独特感は醸し出せれているが、
そんな彼が放つ音楽もまた負けていない。
ブラジリアンプログレでありながら、
ラテンかつポップ、そしてリズムの緩急、
1枚を通しても彼のユーモアに飽きさせられることはない。
自身の髭も、楽器なんだよ?名作はこういう作品を指す)


Savvas Ysatis + Taylor Deupree「The sleeping morning」
(ということで、外さないTaylor Deupree
どんなエレクトロニカアンビエントなサウンドを見せてくれるのか、
と期待していたところ、、、、
いや、もちろんその期待を超えてくれる活躍をしてくださいました。
エレクトロニクスとギター、ボーカルの見事な調和、
アンビエンスだけでは終わらず、
4曲目にはボーカルポップソングを惜しげもなく披露。
そしてそのセンスは実に抜群であり、さすが、の一言。
ちなみにSavvas Ysatisはこんな人
あぁ、彼もこの作品でい仕事してんなぁ、ってのも重々感じますな)


Fima Ephron「Soul Machine」
(TZADIKからですな、ヤフオクで見かけちゃったよーん。
フュージョンからアコースティックなワールドミュージックなど、
多彩かつ決して音が悪い方向に逃げない、
たまに聞くと良いかな、な1枚)


高木正勝「Tai Rei Tei Rio」
(アルバムタイトルは、ポリネシア語で「大きく振れ、小さく振れ」
という意味を持つそうだ。
多彩な編成に、民族音楽など、儀式的サウンド、
女性ボーカル、これらを駆使し、見事な世界観を作り出しています。
しとやかに、そして祝祭的な荘厳さなど、
世界観の作り方はやはり巧いと毎度思う。
でも、「作ってる感」を毎度感じ、どうも好きになれない人なのである、
が、音源はちゃんと持ってます)


The Organisation「Tone Float」
(クラフトワークの前身バンドによる唯一の音源なのかな。
本人たちは「こりゃ、完全失敗作なんやぁ、堪忍してやぁ」(勝手な訳)
といっている本作のようだが、
彼らの意図には恐らく反してはいたのではあろうが、
私的にはこれはこれで面白い作品であると思うし、
その時代にこの音楽をやっていたというのも、
やはり本物だということも、十分に感じられる。
一聴する価値は十二分に持っている作品だ)


Stephan Mathieu + Taylor Deupree「Transcriptions」
(現代における人気者かつ仕事人の二人。
当然、クラシカルかつドローンなサウンドは、
薄く繊細に延ばされたようであり、
かつ、モノクロ映像を想起させるような、
パチパチ音は、ノスタルジックで、
キャッチーさをなお促す。
耳障りの良さは、この2人の、
相も変わらずな仕事ぶりの賜物であろう)


座久拓郎「ひとつめのはじまり」
(任天堂ゲームボーイ用シーケンスソフト「nanoloop」を操る
沖縄のニート歴10年の凄いヤツ『座久拓郎』、、、、
と、こんなコピーを見つけた。気になるではないか(笑)
ピコピコポップなロービット、、でありながら、
そこまでポップに仕上がらない、
けっこうエレクトロニカな作品にできあがっているところが、
憎い仕事しやがる感満載で興味深い。)


Pharaoh Overlord「#3」
(フィンランドからですな。
ドゥームな感じかな、と思ってみたものの、
びっくり、プログレインプロサウンドです。
それも、けっこう繊細に。
反復される旋律は、次第に高揚感を与えてくれます。
意外にも完成度が高く、
予想に反していたものの、実に良作)


Circe「4pictures」
(都内にて結成されました、
ギター、ドラム、マリンバの構成によるバンド。
なかなかドリーミーで、ポップでありながらも、
ロックなアプローチも見せつけてくれたり、
スペーシーな爽快サウンドです。
これからが面白いかもですね。)


William Basinski「92982」
(あぁ、こちらも大好きなんですわ、William Basinski
絶対に彼も期待を裏切らない。
いや、いい意味では裏切ってはくれるのですがね。
2009年4月発売の本作は、
なんと、82年に録音したものの音源化作品。
でありながら、トラック4は、09年3月の録音ものだそうです。
いまや、アンビエントの巨匠、というか代名詞の一人ですな)





2 件のコメント:

  1. へぇ、クラフトワークって全身バンドとかあったのね。
    知らなかった・・・
    ためになったわ。

    ところで高円寺阿波踊りってなに?
    更にその前夜祭ってなに?笑
    レポ楽しみにしております。

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  2. あるんだよー!
    初期メンバーから派生していったバンドもあるしね!
    とりわけクラフトワークの初期音源は、
    実験的アプローチで凄く良いわけ。。

    高円寺阿波踊りは、毎年行われる、
    けっこう有名な阿波踊りだわよ。
    前夜祭は、我が家で勝手に行ったものです。
    次に記事を参照あれ!

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