2009年8月29日土曜日

♯82 音楽(音楽)

 今晩は待ちに待った高円寺阿波踊り、毎年恒例ですな。
もうすでに我が家で行われた前夜祭では素晴らしい写真が撮れました。
もう、これからどうなるか、ウズウズです。
次回からはそのレポを幾つかできたら、と。


 ということで、


Malcom Catto「Popcorn Bubble Fish」
(一人サイケファンク!
そして、ジャケはEYEだってさ!
DJ Shadowとの競演や、
Madlibとも絡んでるそうですな。
ファットかつコズミックな、
愉快爽快ブレイクビーツ!)


Thurston Moore「The Roadhouse Session Vol.1」
(先生による2007年作、かな。
フリーキーアヴァンなサウンドはさすが。
ポール・フラハーティ、ウォーリー・ショープの、
超絶サックスと激しいドラミングが、
頭をグルグルとそして心を熱くさせる。
御大、見事すぎます!)


Loren Mazzacane Connors「Sails」
(こちらも大好きLoren MazzaCane Connors
絶対に期待を裏切りませんな。
ジョン・フェイヒーとのデュオ曲もあり!
引き延ばしに引き延ばしたこのギター音といったら、
毎度気持ちよくてたまりませんな。
海原を見はらす気持ちよさ、壮大さ、美しさ。)


John Cage「The Seasons」
(プリペアドピアノやトイピアノ、
オーケストラなどをもってして、
これまた美しげな音が奏でられています。
ジョン・ケージ多面体の一面ではあるものの、
その多面の多くに、私はまだ触れていないため、
ここでは詳しい評は述べない。
プリペアドピアノの楽曲での、
音響空間(あくまで垣間見た印象だが)は、
自然と、不思議と、圧倒されていた)


石窟寺院+河端一「Sekkutsu Jean + Kawabata Makoto」
(吉田達也(ドラム、ヴォーカル)と佐藤研二(ベース、ヴォーカル)
のハードコアインプロユニット石窟寺院、
そして、acid mothers templeの河端一(ギター)、
っていう恐れ多いですな、このメンバーは。
それにしても個々の個性は存分に際立ち、
激しく正確無比なこのドラミングと、
ジャズ色にもロック色にも、無限大な色を持つベース、
轟音?いやいやこのギターは耳障りがすさまじく良い。
スピード感に溢れ、パワーに満ちていながらも、
恐ろしいまでに一体としたこのグル―ヴは唯一無二)


Squirrel Bait「Skag Heaven」
(デイヴィッド・グラブス、クラーク・ジョンソン、ブライアン・マクマハン
といったバストロやスリントといった、
メンバーを見ればすぐわかることだが、
後に、いわゆる「シカゴ音響派」「スロウコア」として括られる、
いわゆるポストロックの元祖の一つといえる彼らは、
ハードコア畑からやってきた、ということで、
USハードコアという畑はオルタナやポストロックなど、
様々な可能性を後世に残した面白い時期だったわけでした。
そしてそんな中面白い(もちろん良質な)バンドもたくさんいて、
なんとも分厚いアメリカ、やはり恐れおののくばかりである)


Hermeto Pascoal「Hermeto Pascoal」
(ブラジルのマルチな至宝、ヘルメート・パスコアール
もうその見た目から独特感は醸し出せれているが、
そんな彼が放つ音楽もまた負けていない。
ブラジリアンプログレでありながら、
ラテンかつポップ、そしてリズムの緩急、
1枚を通しても彼のユーモアに飽きさせられることはない。
自身の髭も、楽器なんだよ?名作はこういう作品を指す)


Savvas Ysatis + Taylor Deupree「The sleeping morning」
(ということで、外さないTaylor Deupree
どんなエレクトロニカアンビエントなサウンドを見せてくれるのか、
と期待していたところ、、、、
いや、もちろんその期待を超えてくれる活躍をしてくださいました。
エレクトロニクスとギター、ボーカルの見事な調和、
アンビエンスだけでは終わらず、
4曲目にはボーカルポップソングを惜しげもなく披露。
そしてそのセンスは実に抜群であり、さすが、の一言。
ちなみにSavvas Ysatisはこんな人
あぁ、彼もこの作品でい仕事してんなぁ、ってのも重々感じますな)


Fima Ephron「Soul Machine」
(TZADIKからですな、ヤフオクで見かけちゃったよーん。
フュージョンからアコースティックなワールドミュージックなど、
多彩かつ決して音が悪い方向に逃げない、
たまに聞くと良いかな、な1枚)


高木正勝「Tai Rei Tei Rio」
(アルバムタイトルは、ポリネシア語で「大きく振れ、小さく振れ」
という意味を持つそうだ。
多彩な編成に、民族音楽など、儀式的サウンド、
女性ボーカル、これらを駆使し、見事な世界観を作り出しています。
しとやかに、そして祝祭的な荘厳さなど、
世界観の作り方はやはり巧いと毎度思う。
でも、「作ってる感」を毎度感じ、どうも好きになれない人なのである、
が、音源はちゃんと持ってます)


The Organisation「Tone Float」
(クラフトワークの前身バンドによる唯一の音源なのかな。
本人たちは「こりゃ、完全失敗作なんやぁ、堪忍してやぁ」(勝手な訳)
といっている本作のようだが、
彼らの意図には恐らく反してはいたのではあろうが、
私的にはこれはこれで面白い作品であると思うし、
その時代にこの音楽をやっていたというのも、
やはり本物だということも、十分に感じられる。
一聴する価値は十二分に持っている作品だ)


Stephan Mathieu + Taylor Deupree「Transcriptions」
(現代における人気者かつ仕事人の二人。
当然、クラシカルかつドローンなサウンドは、
薄く繊細に延ばされたようであり、
かつ、モノクロ映像を想起させるような、
パチパチ音は、ノスタルジックで、
キャッチーさをなお促す。
耳障りの良さは、この2人の、
相も変わらずな仕事ぶりの賜物であろう)


座久拓郎「ひとつめのはじまり」
(任天堂ゲームボーイ用シーケンスソフト「nanoloop」を操る
沖縄のニート歴10年の凄いヤツ『座久拓郎』、、、、
と、こんなコピーを見つけた。気になるではないか(笑)
ピコピコポップなロービット、、でありながら、
そこまでポップに仕上がらない、
けっこうエレクトロニカな作品にできあがっているところが、
憎い仕事しやがる感満載で興味深い。)


Pharaoh Overlord「#3」
(フィンランドからですな。
ドゥームな感じかな、と思ってみたものの、
びっくり、プログレインプロサウンドです。
それも、けっこう繊細に。
反復される旋律は、次第に高揚感を与えてくれます。
意外にも完成度が高く、
予想に反していたものの、実に良作)


Circe「4pictures」
(都内にて結成されました、
ギター、ドラム、マリンバの構成によるバンド。
なかなかドリーミーで、ポップでありながらも、
ロックなアプローチも見せつけてくれたり、
スペーシーな爽快サウンドです。
これからが面白いかもですね。)


William Basinski「92982」
(あぁ、こちらも大好きなんですわ、William Basinski
絶対に彼も期待を裏切らない。
いや、いい意味では裏切ってはくれるのですがね。
2009年4月発売の本作は、
なんと、82年に録音したものの音源化作品。
でありながら、トラック4は、09年3月の録音ものだそうです。
いまや、アンビエントの巨匠、というか代名詞の一人ですな)





2009年8月26日水曜日

♯81 音楽(音楽)

Sleep「Jerusalem」
(出た!ストーナーロックの神!
ストーナーロックという言葉自体、
すっかり聞かなくなったものでした。
そしてこの作品は1曲52分!
重低音ギターとへヴィなギターソロ!
そして薄重いボーカル!
どこをとってもかっこいい!)


Miles Davis「Kind Of Blue」
ここに詳しく書かれている。
当時のジャズシーンの背景を変えたとも言われる、
名盤の一つという位置にある本作、
実にスタイリッシュ、と、現代の耳では感じる。
ただどの曲も名演、名曲であることは間違いない)


12Twelve「L'univers」
(スペインはバルセロナから。
そしてアルビニによるプロデュース!!
ジャジーなサウンドをメインに、
ギターやサックスが鳴り響き、
垣間見せるアヴァンな響きと、
ポストロック的響きは、
多くのリスナーの心を離してやまないのでは)


Soft「Live at WESTCOTT HOUSE“GARDEN”」
(京都発、だったでしょうか。
スペーシーなジャムバンドですな。
プログレッシブにトランシーに、
いやぁ、攻めていますね。
パーフェクト・グル―ヴを体験せよ!)


Gustav Mahler - Leonard Bernstein
「Mahler:交響曲第2番「復活」(73/74年録音)
《レナード・バーンスタイン・オリジナル・ジャケット・コレクション・3》」

(ということで、バーンスタイン指揮による、「復活」
「復活」に関してはここを。
総じて荘厳で神々しい。
なおかつ壮大で繊細な抑揚は、
まさに神がかり的でオーケストラの味を十二分に感じられる。
これは、圧倒される)


Tove Jansson, Mika Pohjola, Johanna Grüssner
「Moomin Voices/Muminröster」
(ムーミン!!!!
ということで、ムーミンからの楽曲から、
フィンランドの民謡?なども収められた、
Mika Pohjola、フィンランドのアヴァン系アーティスト、
ということだそうで、いやぁ、でもしかし、
ファンタジーかつポップで良質作品ですな)


Tape「Mort Aux Vaches」
(オランダのラジオ局VPROでのレコーディングセッション
をリリースする"Mort Aux Vaches"シリーズ、だそうだ。
これは知らなかったのだが、聞いてびっくり、
こんなセッションありかよ、という程に、
バッチリな録音、そして朗らか演奏。
音数少なめながら、ノイズ、電子音、ギター
すべてが気持ちいい!いいよ、これっ!)


Tragedy「Nerve Damage」
(周囲の友人がTragedyみんな好きなので、
なかなか入荷してませんでしたが、
やっぱり良いものは良いということで。
疾走感と、そしてこの厚み!
うー、かっこいいぃぃ)


Risil「Non Meters Vol. 1」
(定番、スコット・ヘレンのニューバンド。
ジョン・マッケンタイアやらZach Hill (HELLA)、
Tyondai Braxton (BATTLES)など参加という、
大御所が集まる、豪華バンド。
聞く毎によく聞こえてくる。
鮮やかなスペーシーエレクトロプレグレロック。
そして、ブレイクビーツな曲もあったりと、
的を外してこないところは、さすが)


Thomas Köner「Nunatak / Gongamus」
(ミル・プラトー等からのリリースで知られる、
彼ですが、この作品もまた秀逸です。
ミニマルアンビエントドローン。
静寂から冷涼ドローンへ。
音の波、静けさの中から迫り展開、
そしてそこからまた退いていく展開、
そこにはしかし、荒涼しかない。これがまた私的癒しでもある)


コサカイフミオ / 高橋幾郎「...OF DOGSTARMAN」
(1曲72分、聞きやがれ!な潔さにまず惚れるね。
非常階段 / Incapacitantsの「コサカイフミオ」と
光束夜 / LSD / 渚にて / 不失者等にも参加する高橋幾郎、
というこれはこれは、なコンビによる作品。
ハーシュな激しめなサウンドで攻めてくるのかなぁ、
なんて最初はちょっと構えたものだが、
いやいや、立派な電子音響でございました、ごちそうさま。
スタン・ブラッケージのサイレント映画に、
こんな音を付けるんや!!という意気込みによる作品だそうだ)


Incapacitants「Operorue」
(ということで、こっちは正真正銘ノイズ。
終始ガッツリでございますな、容赦ないわぁ。
メタリックでハーシュノイズ!!)


Thomas Koner「Permafrost」
(上述したThomas Konerですな。
こちらの作品の方が、よりミニマルかつアンビエンス。
しかし、相も変わらず荒涼としていて、
神秘的ですらある)






2009年8月24日月曜日

♯80 甲子園総括(スポーツ)

 夏の風物詩のひとつ、甲子園が終わってしまった。

決勝戦も、後半はうまく昼休みの時間とかぶったので、
最後までじっくり見ました。

 9回の2アウト、ランナー無し、10対4という、
6点のビハインドの状況から、
連打連打で勝ちへの想いを選手皆でつなぎ、
ファールフライを3塁手が見失い、アウトにできず、
そしてまた連打で10対9の1点差まで追いついたところ、
そして、最後のアウトもヒット性だったし、
最終回は一挙手一投足にゾクゾクさせられた。

 決勝戦はホント、
漫画を見ているかのようにドラマティックというか、
夢を見ているかのようだった。

 花巻東の菊池は、背中の痛みがあり、
最後までマウンドを守ることができなかった。
154キロをマークしたし、気持ちを凄く感じた。
センバツの時より、何かまとまりすぎてるなぁ、
という印象もあったが、それをカバーしたのは、
周りの選手たちだった。
実に清々しく、まとまりのある素晴らしいチームだった。


 他にも、明豊。
九州大会で、ベスト4や8だったということで、
実力はかねてから認めていたが、
あんな怪物がいたんですね、今宮君。
あの気迫の154キロも凄かったし、
常葉橘の庄司との対決、
そして対決のあとの二人のやりとりは心に染みた。


 そして、智弁和歌山。
もともと僕は智弁和歌山が好きだ。
高嶋監督が大好きなのだが、
今年は例年と違い、岡田投手を中心とした、
守りのチームだった。
岡田を高嶋監督はわが子のように大切に育てた。
その成長は、もちろん球速などの投球技術もだが、
心の部分が一番大きい。
それはあの、ノーアウト満塁を抑えたシーンで結実した。
岡田にとっては非常にこれから先につながる、
ターニングポイントといえるような、シーンだったと思う。

高嶋監督と岡田については、
以下の動画をまず順に見ていただければわかるだろう。

その1

その2

ありがとう、夏!甲子園!





♯79 Lawrence English(ライブ観戦記)

日曜はこちらに行ってきました。


LAWRENCE ENGLISH
JAPAN TOUR 2009
2009.8.23 sun 19:00 start


■日時: 2009年8月23日日曜日 19:00開場・開演
■会場: soup(TEL: 03-6909-3000)
■料金: 1,500円
■ライブ: ローレンス・イングリッシュ(room40)、 FourColor(12k)
chihei hatakeyama、miclodiet
■DJ: Inner Science、 Nobuki Nishiyama


ラップトップでのライブ構成かぁ。
ラップトップってあんまり好きじゃないんだよなぁ。
「ライブ」という感じじゃないんだよなぁ。

ということを、昨年のLibrary Tapesの来日で、
感じたものでした。

ラップトップ演奏は、第3者な傍観者的遠くからの目線で見ると、
もうどこかのスピリチュアルなカルトな団体のように、
各々しんみり聞いている。

ラップトップミュージックという音楽における、
パフォーマンスについて、
一体ここ数年でどんな工夫がなされていたのか、
そしてこれからどうなっていくのか。

良い場所を選んで、良いヘッドホンで、
佇んでいた方がいいんじゃないか、
とつくづく感じる。


 しかし、パフォーマンスという点から離れて、
演奏者が放つ「音」にだけ耳を傾けるのであれば、
それはそれは、Lawrence English、FourColor、 chihei hatakeyama
はさすがに圧巻だっと言わざるを得ませんな。

 アンビエント、エレクトロニカ、ドローンというのが、
今イベントの主たる音楽ジャンルではあったが、
Lawrence Englishに関しては、音が波のように、
繊細かつ崇高に私に迫り寄った。

 フィールドレコーディング音や、
自身の声を加工し、重ね重ねしていたが、
どんどん重厚なドローンと化すその音たちを聞くと、
数々の音源が良質で安定感があることも頷ける。
見事なミュージック・コンクレート、これは拍手をせずにはいられなかった。

 FourColorも好きなので見ることができてうれしかった。
あの優しいエレクトロニカ・アンビエントサウンドは、
ことのほか、強い意志を持っていたようにも思う。
パチパチノイズは、やはり気持ち良い。

chihei hatakeyamaも、
ギターとコンピューターでうまくやっていたと思う。
ギタードローン・アンビエントにゆらめき、
途中で寝そうになった、これは、僕にとってはありがたいことだ。


 とまぁ、そんなライブが行われた、
落合のsoupという場所だが、小さいねぇ。
アーティストたちも僕のすぐ近くにいたけど、
ザ・シャイ、な僕は話しかけることは当然できなかった。

 そして、せっかくの静寂の中、
食器を洗うガチャガチャとした音は、
ため息しかでなかった。
加えて、音響もそんな良いとは思えず。

 まぁ、でも安価で良き音楽に囲まれたことは良かったです。







 

2009年8月20日木曜日

♯78 甲子園(スポーツ)

 今週の更新率ハンパないっすね。
勘弁してください。

 いやぁ、何と言っても、甲子園は夏の風物詩ですな。
かつては私も甲子園を目指し、野球に励んでいたのが、
うーん、実に懐かしいです。


 長年、甲子園を見続けてきましたが、
一番記憶に心に残るのは、
やっぱりマー君対ゆうチャンなんです。


 今回も立正大湘南がなかなかドラマチックな
試合を数多く繰り広げてくれていて、
何か胸がたぎりますね。


 甲子園をテーマに今回は色々紹介してみましょう。


智弁和歌山・坂口選手

(これは、昨年の大会ですね。
紛れもない怪物です。
一応相手の駒大岩見沢の投手は、
前評判としては、それなりだったのですが、
あぁ、この坂口の、美しさと豪快さが、
見事に同居したフォームは、もう将来が気になり、
そして胸が異様に高揚します。
今は大学で頑張ってますね。
それにしても、この智弁名物、ジョックロック恐るべし。)


佐賀北 VS 広陵

(これはおととしの決勝ですな。
まさに、奇跡としかいいようがないシーンですね。
疑惑の判定もありましたが、
それらも全て含めての奇跡ですからね。
この試合、見ていて確かに、塁が埋まっていくにつれ、
「何かが起こりそう」と思ってきたものでした。
どんどん何かウズウズとしてきて、
その結果があの奇跡ですからね。凄い。
ちなみにこのホームランを打たれた野村は、
大学で今、素晴らしい成績を残し、頑張っている)


松井敬遠事件 前半 後半

(かの有名な5打席連続敬遠である。
前半の動画は、ただ敬遠されてるだけの動画だが、
この際のそれぞれの打席の松井の心情を感じつつ、
後半の動画へ移ると、いかにこの敬遠という策が、
甲子園に、社会に激震を与えたかがうかがえる。
明徳の校歌斉唱時に聞こえる、
スタンドからの「帰れコール」は、
甲子園という場、高校野球というスポーツからは、
到底想像できない事態である。
この事件が、いかにすさまじかったかがうかがえる。
しかし、だからどちらが悪い、と頭ごなしに語ることも
できないのが、スポーツ、の面白さである)


育英 若竹投手

(いやぁ、懐かしい。
この直球、好きでしたねぇ。
抜群の伸びと重さを感じます。
スピード以上に威力を感じさせますね。
こういうストレートで押すタイプ、たまりませんね。
現在は阪神で2軍でけっこう投げてはいますね)


第89回大会の選手たち

(さっきの佐賀北優勝時のものですが、
この年はやはりいい選手多かった。
帝京のあの大田阿斗里から1番を奪い取った、
左腕のエースの涙も忘れられないし、
新潟明訓のエース永井君、だったかな?
もオーソドックスなオーバーハンドだったけど、
凄い良い投手でした。
そして、京都外大西の本田!
こいつのこのインタビュー、イイ!
いいこと言うねぇ。
この力強いフォーム、たまらないね!
まさか、大学であんなことになるとは・・・)


サヨナラボーク

(もはや、甲子園といえば、
って感じでこちらもある種、風物詩ですな。
語り継がれていくであろう、
悲劇のエース、藤田修平。
これは、実際テレビで見てたし、
次の日は部活でこのボークのシーンを、
何度も真似したものでした。
こういう青春の形もあるんだなぁ。
動画の実況が入るシーン、
胸が熱くざわめきます。)


というか、あまり動画がなくてありきたりなものしか、
紹介できませんでした。

思い出の選手、試合といえば・・・


花咲徳栄 対 東洋大姫路 の延長15回引き分け再試合
(壮絶だった。凄い思い出深い試合です。)

尽誠学園、森本投手
(ハッキリ覚えてないんだけど、中学の時に見て、
こりゃなかなか打てないでしょ!と思った)

福井商 赤土
(超豪快なフォームから繰り出す、
超豪快なホームラン。正真正銘の4番でしたな)

柏稜高校 清水大輔
(小柄ながら、大きなカーブで、
クルンクルン三振を奪っていたのは凄く覚えてます。)


横浜 対 PL
(松坂とか上重とか田中一徳とか小山とか後藤とか、
レベルの高い選手多かったし、この大会のメンツも
凄い選手ばっかりだった、やっぱり。
明徳の寺本も良かったなぁ、高校までは)

99年の岡山理大付 
(4番の森田がやっぱろ思い出深いですな。
正田擁する桐生第一の優勝した大会。
あ、動画ありました、こちら

まだまだあるけど、書ききれませんな。
そんだけ、甲子園には何か思い入れがあるようです。





2009年8月19日水曜日

♯77 音楽(音楽)

 ウザいくらい「音楽」の更新ですみません。

また入荷物を紹介していきます。


Kenneth Kirschner「Filaments & Voids」
(王道、12Kからですね。
計4曲で、2時間半以上という長尺です。
エレクトロニカ・アンビエント作品なわけですが、
この作品の面白いところは、
曲たちがまるで波のように、押し寄せては返すかのように、
音が鳴っては、無音的状態になるという、
そんな状態がミニマルに続いていくわけですが、
闇夜に一人波打ち際に佇んでいるかのような、
落ち着いた時間の経過は心地よい)


Worrytrain「Fog Dance, My Moth Kingdom」 マイスペ
(どうです?上のリンクの曲の構成面白いですよね。
まぁ大体はポストクラシカル路線の曲が多いです。
オーケストラ的演奏に種々の楽器、
エレクトロニクスにノイズなどを用いており、
ちょっとダークかつ壮大な音楽を奏でるわけなのですが、
これを一人でやってしまうというのが、
テクノロジーと彼の才能への驚き。なかなか良い)


Phill Niblock「Four Full Flutes」
(ミニマルアンビエンス。
ミニマルに奏でられるフルートを、
ひたすら重ね鳴らすという、
ここまで徹底したミニマルだと、
もうすがすがしくて良いね)


John Coltrane「Giant Steps」
(59年の作品なのかな。
コルトレーンを形づけたとよく言われる作品ですな。
ハード・バップあり、バラードあり、
と名盤たる名盤でしょう)


Zach Wallace「Glass Armonica」
(以前、おすすめ動画で紹介したこともある、
Sun Circle のZach Wallaceによる作品。
ドローン・エレクトニクス・アンビエンスなサウンドで、
ミニマルに透明に、ゆらゆらかつフワフワと、
どこか遠くで綺麗な音が鳴り響いてる感じが、
もう、たまらなくてしょうがない)


Derek Bailey & Han Bennink「Han」
(デレク・ベイリーと抜群の相性を持つ、
ハン・ベニンクとのデュオ即興作品。
両者がどれだけ突っ走っても、
各々の個性が欠落するわけでもなく、
むしろ逆に新たなパワーとなっている点、
ここにまさに相性の良さを感じますな)


Jim Hall & Bill Frisell「Hemispheres」
(ジャズギタリストの二人の共演作。
アンビエント的作品もあれば、
ブルース的な楽曲、エレクトロニクスを用いた楽曲、
カントリー調な曲もあったりと、
楽曲自体のバラエティーさは豊富ではあるが、
それらすべての根底には二人の巨匠の、
最高に落ち着いたハーモニーがあり、
非常に心温まる、最高な作品)


Merzbow「Higanbana」
(さっすが日本のノイズの巨匠だけあります。
今作は、ノイズに、ビートあり、シンセあり、サイレンあり、
とまた多種多様なノイズっぷりを見せつけ、
もはやダンスミュージック!ですな。)


Jim O'Rourke「I'm Happy & I'm Singing & A 1, 2, 3, 4」
(今作は歌モノじゃありません。
ジムのラップトップでの曲集ですな。
エレクトロニカ、アンビエンス作品の名盤候補です。
megoからなんでけど、mego「らしさ」を感じつつも、
ジム特有の世界観も残っていて、名作ですな)


I.S.O「I.S.O」
(ご存じ、大友氏、sachiko M、一楽氏によるI.S.O
三者三様エレクトロニクスなわけですが、
ターンテーブル、サンプラー、コンピューターをそれぞれ用い、
これまた心地よいサイン波エレクトロニクス空間)


v.a.「Intercity」
(杉本拓(ギター)、大蔵雅彦(アルトサックス)、
池野考造(トランペット、エフェクト)、タマル(ベース、ギター、エフェクト)、
今和泉皓文(ギター、エフェクト)の、
それぞれのソロ即興演奏楽曲集。
微妙な色の違いを楽しめて、興味深い)


Pharoah Sanders「Izipho Zam」
(Pharoah Sandersやっぱり好きだわぁ。
スピリチュアルジャズの名盤です。
アルバムタイトル曲も土臭さも出てて、
なおかつキャッチーで、
ということなし!名盤!!)




♯76 音楽(音楽)

 いやぁ、今日は休みです。
ゆっくり甲子園見れるなんて幸せです!

ということで、入荷音楽の紹介です。

今週は更新しまっせー!


Altered States「BLUFFS 」
(まぁ、言わずもがな、のALTERED STATES ですな。
内橋和久、ナスノミツル、芳垣安洋という日本指折りの、
プレイヤーによる、インプロ。
しかし、そこに垣間見える多様な音楽性もさることながら、
静と動の使い分け、これもまたやはり最高です。かっこいい)


Toru Yamanaka「A Boy Is Sleeping」
(そうですね、ダムタイプに数多く参加していた山中透氏です。
もちろん、古橋悌二 や 池田亮司の参加もあります。
1997年の作品。古橋悌二の作品もそうだったのだけれど、
何か、独特な雰囲気を感じるんですよねぇ。
でもこの山中氏の作品の方は、
特に何かの物語を読んでいるかのような、
躍動感と哀愁を感じるような気がします。)


Crass「Christ: The Album/Well Forked-But Not Dead」
(反戦反核、DIYというパンクの道を、
見事に体現していたバンドではないかと思います。
代表曲「Nagasaki Nightmare」含め、
アナーコたる彼らの姿が数々収録。
他のパンクバンドとは一線を画す、
フリーキーな曲は、やはりいつの時代も色は褪せないだろう)


John Cage「The City Wears A Slouch Hat」
(1942年に録られたものを収録した2000年に発売の1枚。
ケネス・パッチェンの朗読による参加と、
喧騒、打ち鳴らされるパーカッション、
ノイズ、エレクトロニクスが激しい緊張感を迫らせる。)


The Miles Davis Quintet
「Cookin' With The Miles Davis Quintet」
(「こうやって俺は曲を料理するのさ」
このマイルスのセリフからタイトルが付けられたという説がある。
にしても、クインテットによる最初の作品である、本作。
クールにバラード、ミドルテンポの曲を料理していて、やはり名盤)


Build An Ark「Dawn」
(あぁ、もう2曲目「Healing Song」が好き過ぎる。
ということで、定番BUILD AN ARK!
30名の大所帯ってのもまたエラいもんですな、
BUILD AN ARKってのは、
ジャズファンよりも、クラブミュージックや、
ロック系リスナーから支持されてそうな気がします)


Elodie Lauten「The Death Of Don Juan」
(アーサー・ラッセルとも関連深い、女性作曲家。
ミニマル、かつドローンな要素と、
けだるいボーカルや演奏が入り、
ある種独特な空間が形成されている。)


Miles Davis「Dig」
(Miles Davis (Trumpet) Art Blakey (Drums)
Jackie Mclean (Alto Sax) 1,3-5 Sonny Rollins (Tenor Sax)
Tommy Potter (Bass) Walter Bishop (Piano)
っていう、後の巨匠たちによる熱演。
バップのかっこよさを知る)


Stephan P. McGreevy
「Electric Enigma: The VLF Recordings of Stephen P. McGreevy」
(彼の作品でいくつかオーロラの電磁波を受信し、
それを音として録音した作品が幾つか発表されているが、
こちらもその系統のものか。
オーロラのイメージからは打って変わっての、
ザラついた印象の音、という面白さがあったものだが、
今回もVLFをということで、このザラついた感じがたまらない)


Robert Fripp & Brian Eno「Evening Star」
(ってことで、ゴールデンコンビの2ndですかな。
75年の発表ながら、まったく色あせることなく、
燦然と残るこの作品は、
完全なるアンビエント作品。
メロディを持たない、素晴らしき美的音響空間を味わおう)





2009年8月17日月曜日

♯75 音楽(音楽)

 連続更新失礼します。。
サボっていた分、取り返します。

今回は前ブログで出てきたタムラから、
幾つかいただいたおかげもあり、
多くの入荷となったので、
数回・数日に分けて更新します。



Disaster「War Cry」
(Discharge直系ハードコア。
この衝動は男だぜ!
そしてやっぱりハードコアのリズムは、
心底、跳ねます!)


Esplendor Geometrico「Anthology 1981-2003」 マイスペ
(スペイン産、インダストリアルノイズ、テクノイズアーティストの
いわゆるベスト盤ってやつですかな。
伝説扱いされていますが、
これは、このビートは、インダストリアル感モロですが、
クラブ界に重宝されそうな感じでもありますな。
こってこてなインダストリアルビートもありますが、
何か、古くなーい)


VA「An Anthology Of Chinese Experimental Music 1992-2008」
(主に中国を中心としたアーティストによる、
電子音響、ノイズ、ドローン、アンビエント作品集。
4枚組なんですけど、これは凄い。
本当に質が高い。マスト!!!
世界の壁は、やはり無くなってきてるんだなぁ、
と(まぁ中国出身アーティストってけっこういるんだけども)
これを聞いて再認識しました。本当に質の高いコンピ)


Mortezâ Mahjubi「The Art of the Piano」
(ペルシャ伝統音楽のピアニスト、1900年生まれの方。
いわゆる現代音楽やクラシックなど、
耳によくするようなピアノの曲たちとは、
違った趣を感じるのは、やはりペルシャ産ゆえか。
時間が完全にとまり、研ぎ澄まされる。
淡々と、でもミニマルなわけでもなく、
ピアノ音源の名盤である)


UA「ATTA」
(little creatures、YOSHIMIO(BOREDOMS)、
朝本浩文、細野晴臣など豪華な参加陣とともに
産み出された新作ですな。
ミュージック・ステーションでは、
キセルのお兄ちゃんがギターでの参加で、
出演していて、トキメキました。
とりあえず、2008は良い曲だと思う)


Miles Davis「Birth Of The Cool」
(完全なる名盤ですね。
ウエスト・コースト・ジャズにこの魂は、
後々受け継がれていく。
スウィング名盤。)




♯74 神楽坂(紀行)

 お久しぶりの更新です。

みなさん、お盆はいかがお過ごしでしたか?
僕は、あぁ、やべぇ、今年は悲しすぎるお盆になるなぁ、
なんて思っていたところ、盛岡からタムラという使者のおかげで、
なんとか寂しくなることなく、過ごすことができました。

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さて、とりあえず、飯ということで、
飯田橋の「青葉」で麺をがっついて、
(あぁ、やっぱり安定感ある味、さすがの美味しさ)
神楽坂を歩くことにしました。






 神楽坂に行くのは久しぶりのことでした。
昼間からゆっくり歩くのは、むしろ初めてでした。
神楽坂の料亭付近には近寄らず、
(夜になるとあの料亭付近の趣もまた素敵なのだが)
とにかく付近を歩き倒すことにしました。
 神楽坂を歩くことの楽しさは、
やはり路地が多いこと、坂が多いこと。
行き止まりに見える路地も、
実はさらにその奥に行けたりなんかして、
なんとまぁ、奥ゆかしいこと。
歩いてみなければわからない面白さ。
レトロな通りもあれば、モダンな通りもあるし、
奥ゆかしいことこの上ない。
 とまぁ、上にあるような、
曲線を帯びた、実にわかりやすいファサードの建物もあり、
小道、大通りに限らず、歩けど歩けど、
なんかしらの発見があった気がする。

 上の写真は雑貨屋ですね。
不思議なことに、こういう店って、
僕的に女と入るよりも、一人で入るよりも、
男友達と入る方が、何かいいんですよね(ゲイじゃありません)
 この店は「jokogumo」という店で、
いわゆる、くるみだったり、澱粉だったり、
あけびだったり、と自然由来のものを、
至極シンプルに、暮らしのアイテムとなるものを、
都会の喧騒から遠く離れた落ち着きを持って、
ゆったりと扱っている。
 この店でまた不思議な出来事があった。
先客の女性と店主の女性とがお話をしていた。
(どちらもまた可愛らしいんだわぁ)
先客が「私、青森の弘前の出身なんですよぉ」
なんて話している。(お店には東北から仕入れてきたものが、
けっこうあるわけなのだが)
すかさず、僕らは
「俺らは青森市出身でーす♪」
なんて言ってみる。
小さい店に青森率100%になった瞬間だ。
この様子は「jokogumo」ブログに掲載されている。







 いやぁ、神楽坂面白い。
今度は、住宅地の真ん中に、急に鶏肉専門店があった。
手羽先が50円と60円で置かれている。
10円の違いは「大きさ」によるものらしい、と店主。
微妙な違いなのだろうが、
この「10円の素直さ」に私たちは負け、
素直に購入、即、食す、そしてめちゃ美味い。








 路地の隙間隙間、目を離すことができない。
今度は隙間から公園が垣間見えた。
隙間を抜けると、空間が広がっていくのが、
神楽坂的、隙間の美学の一つでもある。
 さて、そんな公園の奥には象型滑り台があったので、
タムラ氏には滑っていただいた。
 3部構成の写真となったが、
何と言っても、最後の1枚の笑顔が実に印象的である。
ありがとう、タム。
ありがとう、神楽坂。
ありがとう、お盆。





2009年8月10日月曜日

♯73 音楽(音楽)

・入荷した音楽

Wild classical music ensemble「Musics In The Margin」
(なかなか面白いバンドだ。
ハードコア的な音楽やアヴァンなジャズ系サウンドなど、
曲によって、趣は違うが、主な構成は、
上に挙げた二つのジャンルの音だろう。
これは、良い1枚だと思うよ)


Merzbow「Arijigoku」
(いつものハーシュなノイズと、
ドラムを秋田氏が担当している。
昨年に出た1枚ですな。
この、とにもかくにも、
なドラムの叩きっぷりはこのアルバムの、
ダイジェストとなっているでしょう)


Matthias Arfmann「ReComposed by M. Arfmann」
(ということで、クラシックの名曲を、
ReCompose、作曲というよりは、
まぁ新たにダブでおいしくしちゃおう、
という1枚、要はネタものですな。
こういうネタものは、よく出るので、
気づいた時にゲットしとかなきゃ、忘れる。
でも、やっぱりこういうのいいね)


Joel Stern「Objects, Masks, Props」
(オーストラリアからですな。
フィールドレコーディング音と種々の楽器、
まさに、一人で作るミュージック、ですな。
フィールド音と楽器のバランスが最高で、
見事なミュージックコンクレートを実現させた、
素晴らしい1枚ではないでしょうか)


Leyode「Fascinating Tininess... 」 マイスペ
(スコット・ヘレンの友達がこっそりやってたバンド。
で、スコット君が出来上がったのを聞いたら、
「こりゃ、やべぇ!」と。
ヌーベルバーグ映画のようやぁ、と。
このアルバムも「大人は判ってくれない」の、
主演に捧げた、と言われるが、
僕はそこまでの意味をこの1枚から、
感じることはできなかったが、純粋に良い1枚、
なポップソング集だと思う)


S. O. B. 階段「Noise, Violence & Destroy」
(S.O.Bに 非常階段、それで、S. O. B. 階段。
まんまの名前ですな。ハードコアにノイズ、
どんな音になるのやら!と思ったら、
普通にハードコア寄りの音だった。
クレジットを見ると、ノイズにEYEが参加しています。
でも、普通のハードコアともやっぱり一線画してる気が
しないでもないので、これも良い1枚!)


Blossom Dearie「Give Him The Ooh-La-La」
(米のジャズ・シンガー、ピアニスト。
今年亡くなられました。
ちょうどジャズのボーカルものを欲していたので、
見事に出会いました。
コケティッシュというか、うーん、キュート!)


The Balustrade Ensemble「Capsules」
(dynamophone recordsから。
アンビエントであり、エレクトロニカであり、ポップであり、
と実に耳障りの良い、安心な音楽である。
僕の好きなノスタルジック感もあり、
映像とうまくリンクしそうな、見事な綺麗な良盤。
実に素晴らしい1枚です)




2009年8月9日日曜日

♯72 without records(アート)



 展覧会ということで、
勝手ながらブログ右にある括りは「アート」にさせていただく。


 ということで、原宿「Vacant」にて、
大友良英+青山泰知+伊藤隆之/YCAM InterLab + α
「without records」を見に行く。


 いやぁ、なかなか予定が合わず、
行けなかったがようやく行くことができた。
ましてや、8月9日までということで、
終了直前、ギリギリセーフであった。

 DVD付きのチケットを予約していたので、
何とか行きたいと思っていたが、念願叶った。

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 お盆が近いにも関わらず、
原宿の様子というのは、いつもと変わらない。
竹下口から見下ろされるあの人の群れは、
相も変わらずで、いつもとの違いは、
夏休みのせいか、観光客が多いということ。


 そんな原宿の佇まいの脇で、
上の写真にある通り、ポータブルプレイヤーで、
「without records」目的の人は、
ここか!と一目でわからせ、
そしてそうじゃない人にも、関心を引かせていた。

 
 お金を払い、展覧会場に足を運ぶ。
アナログなカツカツとした音と、
サーフェイスノイズのような音が僕を出迎えた。

 
数あるプレイヤーは、会場をフルに使い、
様々な形状、様々な高さに配置されている。



 そして、電球も、上記の写真(ネットで盗んできた写真)でわかる通り、
数多く配置されつつ、高さを変えて配置されてある。
写真では明るいが、現場では、
電球の光は、何かにコントロールされているかのように、
流れ、点滅し、視覚的に効果を与える。

 プレイヤーを各々見てみると、
リズム音を鳴らすように、ノイズを鳴らすように、
と、数あるプレイヤーに加工させ、
それらを各々、どういう条件下か知らないが、
各々ONとOFFが繰り返され、
時として沈黙、時としてプレイヤー全部が鳴っているかのような、
押し寄せる音が会場を包んだ。

 mixiでの北里 義之氏による日記の中で、
大友良英氏とこんなやりとりがあった。

勝手ながら転載させていただくことに、
深く頭を下げながら転載したい。

北里氏の、
「私が偶然に出会うことのできたもうひとつのポータブルプレイヤーは,
すでにターンテーブルが動かなくなったものだった。
あるいはターンテーブルを動かさずに音を出すものだった。」

という文に関し、コメント欄に大友氏はこう記す。
「種明かしはなるべくしないつもりですが
これは、後者のほうで 最初からそう仕組まれたものが数台あります。
想像されたとおり、これはフィードバックでして
決して加工してそうしたのではなく そうなりがちなものを、
そうなりやすいように仕込んだだけのものです。
ただなかなか安定しなきて 会期中にも音がどんどん変わってしまいます。」

種明かしをしたくないのに、さらにここで晒してしまうことを、
なお一層私は反省しなくてはならないが、
知って納得、も消費の手段の一つである。


 ところで、会場の中での鑑賞についてだが、ある時を過ぎ、
壁に寄り添い、ただジッと佇んで耳を音に傾けてみる。
目を瞑る。プレイヤーの配置もまっさらにただ耳を傾ける。
音は無機的というか、何の役割も果たさず、
私の耳に届くことを拒むかのように、
ただただ、鳴いている・・・・・・・・・つまらない。

正直な感想である。


 思うに、電球の配置、プレイヤーの配置、
それらの光の流れ、プレイヤーの音、
それぞれを視覚的に知覚・認知することに、
ひとつの意義があるのではないか。

 一定の場所のみの鑑賞では掴みきれない。
それは、プレイヤー本体から音は発されるので、
まず、場所によって聞こえる音と聞こえない音が生まれる。
無論、ごく微量の音しか発することのできない、
プレイヤーもあるのだから当然である。
ましてや、音を発しないプレイヤーもあるわけだから。

 つまり、とても鑑賞する方も根気がいるわけだが、
何より、音好きがどうせ集まるあの場では、
その根気もなんてことはないし、
どこか一定の場所で聞くのも、
それはそれで、それだけでその場を、その音を、
知覚・認知できる行為であるし、鑑賞態度はどうだって良い。

プレイヤーと電球のONとOFFの条件を知り得ぬ状態なわけだから、
どれくらいの時をそこで過ごそうが、それすらも自由なわけだ。


 つまり、この展覧会の素晴らしいところは、
明るい時間が少ない中で、我々はその場を歩き、
>または足を止め、見渡し、その視覚を存分に用い、
そうすることで、さらに音に対する姿勢を更新させる。

という点、かと思えば、
果たしてそれが正解なのかといえば、
実際のところ、どうなのだろう、

という人によって感じ方は様々、
という常套な文句が勝るのか、

という多種多様な感覚へのアプローチの空間を、
古ぼけたプレイヤー約100台で構成したことだろう。


昼下がり、良い時間だった。




2009年8月6日木曜日

♯71 夏(雑記)



 

 夏、なんですねぇ。

築地、本願寺において毎年3日間ほど催される、

恒例盆踊りを見てきました。

 といっても、職場のすぐ横だから、

わざわざ見に行った、というよりは、

立ち寄ったという感覚。

 暑さ以外、夏を何も感じていなかったのですが、

盆踊りでちょっと夏を直に感じ、

その感じが妙に心地よかったです。

 人もたくさんいましたし、

出店もなかなか豪華で満足させていただきました。

 そんな本願寺で、

2009年8月22日(土)11:00 - 21:00
※本堂ステージは16:00 - 20:30(開場15:30)

「本願寺LIVE 他力本願でいこう!2009 」

(1)本堂ステージ ... 16:00 - 21:00(開場15:30)
■ライブ
・ASA-CHANG&巡礼
・大友良英
・Tiger Fake Fur(川本真琴)
・BAN BAN BAZAR
・サワサキヨシヒロ!(DJ set)
・COTOBUKI(VJ)
■法話
・布教使未定
■法要
・築地本願寺僧侶

(2)境内"足湯"ステージ(特設テント内) ... 11:00 - 16:00
■ライブ
・サワサキヨシヒロ!
・コーヒーカラー
・キウイとパパイヤ、マンゴーズ
■法話
・布教使未定
■仏典童話紙芝居
・宮本直樹 師 (from 大阪)
★各アーティストプロフィールはコチラ
4.その他境内イベント
■信州渋温泉かけ流し足湯コーナー ... 11:00 - 21:00
■キャンドルイベント ... 19:00 - 21:00
■各種展示/ワークショップ ... 11:00 - 17:00
■フードコート ... 11:00 - 20:00
■各種グッズ販売 ... 11:00 - 21:00

というまぁこちらも恒例のイベントがあるわけですが、

大友氏出演というだけで、私は行きたいわけです。

・本堂整理券配布日時
■先行配布
8/7(金),8(土),9(日)朝6:45〜(晨朝勤行開始前)
■当日配布
8/22(土)朝10:30〜

というね、まぁ整理券取得には、

なんとも過酷な早起きという試練が必要なわけですが、

もう最近は行こうか行くまいか、

悩みまくりです。

※おすすめ動画

The Beach Boys - Wouldn't it be nice

(夏ー!!そして名曲ー!

ペットサウンズは、今聞いてもやっぱり名盤)






2009年8月3日月曜日

♯70 団地(サイト紹介)

 せっかく買った自転車、

ということで、週末は両日とも一人サイクリングしまくりでした。


 様々な土地に足を踏み入れるわけだが、

大きな道をそれて、たまには生活感溢れる小道に、

迷いこんでみるのも、また良いものである。


 もちろん様々な巡り合いをしたわけだが、
如実に生活をさらけだしていた、
下落合駅付近の団地が特に印象に残った。
 
 団地好き、もなかなか多いのではないかと思うが、
まぁ、僕も好きなんですけど、
ここまで生活がハッキリと出ている団地を見たのは、
初めてかもしれない。


 ちょっと画像が悪く、

ハッキリとしないのが申し訳ないところだが、

うーん、申し訳ない。

 

 団地で生まれた人は故郷がない、

そんなことも聞いたこともあるが、

結局はそこで生まれたからにはそこが故郷なわけだが。

 団地というものには、様々な意図がある。

緑や公園を豊富に持ち、団欒空間、

もしくはコミュニケーション空間を図ったものもあれば、

昭和の住宅不足問題から生まれた、

大量収容施設的団地もあれば、

特有のデザインや構造の団地もあれば、

多摩ニュータウンのとある団地のような、

(若林幹夫著「都市への/からの視線」を参照されたい)

視線を禁止するような秩序に囲まれた、

非現実的空間を持つ団地もある、

とまぁ、団地の魅力は尽きない。

 そんな様々な団地を紹介するサイトを紹介しておこう。

団地百景

団地側面写真


※おすすめ動画

Tren Brothers "Angel #1"
(とりあえず、落ち着こう)





2009年8月1日土曜日

♯69 初期パン&power pop特選(音楽)

 夏ですなぁ。
さらにテンションを上げていきましょう。
ということで、そんな音楽、
つまり初期パン&パワーポップからの名曲選を、
パーっと紹介していきましょう。
あまりマニアックになり過ぎないようにいきます!
いやぁ、この辺も昔はハマってたなぁ。

では、

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The Records - Starry Eyes
(なんて青いんだ!綺麗なんだ!
煌びやか過ぎるこのメロディと声は、
やはり珠玉の名曲でしょう!)

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New York Dolls- Personality Crisis
(デビッド・ヨハンセンのしょっぱなのシャウトが、
いきなりテンション上げてくれますな。
わかりやすいロッキンの楽器隊も、
実に豪華メンバーですしね。
ちなみにnew york dollsでは、
シルヴェイン・シルヴェインのファンでした
ちなみに、trashも熱い曲)

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rich kids― 「rich kids」「 young girls」
(2曲目、2分40秒位から始まるyoung girlsがもう名曲。
そっから聞いてください!
ピストルズのグレン・マトロックのバンドだね。
全然こっちの方がいいね!)

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Fast Cars-I wont be coming home
(出たっ!クソ名曲過ぎるぜ!
こんなハーモニーあり!?
ギターソロも泣かせるぅ!
パワーポップの極み!!!最高!)

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Bad Brains "I Against I"
(ハードにへヴィにきめてきたかと思ったら、
始まるキャッチーなあのメロディ!
さすが自由な80’sだね!)

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The Germs - Circle One
(まず頭のドラマからキテるよね!
あっ、来た!って直感できるよね!
持ってたけど、売ったなぁ、このアルバム。
でも、好きなんですよねぇ。)

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The Donkeys/Don't Go
(さぁパンクからパワーポップに戻りましょう。
これも言わずと知れた名曲ですな。
抜群のコーラスとキャッチーなメロディは、
パワーポップの専売特許。
にしても、わかりやす過ぎるこのメロディ、上がる~)

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The Rubinoos "I Wanna Be Your Boyfriend"
(パワーポップといったらもうみんな大好きなこのバンド。
基本、パワーポップバンドは、評価が後追いで可哀想なのですが、
このメロディの輝かしさは、永遠ですな)

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The Vapors "Prisoners"
(Turning Japaneseのヒットで知られてる彼らだが、
僕はこっちの方が好きだなぁ。
何かこっちの方が夏っぽいし、青いんだよ!)

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

Jam - In the City
(高校時代、モッズってかっこいいんだぁ、
と教えてくれた教科書的作品ですな。
かっこいいし、キャッチーだし、言うことなし!
ちなみにJamの後期も嫌いじゃない。)

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The Fall: Bingo Master's Break-out!
(マーク・E・スミス!
ポスト・パンクの位置にいますが、
まぁここに紹介してもいい感じのキャッチーさですな。
Fallめっちゃ好きでしたわぁ。
swell mapsとか)

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Cock Sparrer - England Belongs To Me
(これも高校位?の超泣きのナンバーじゃん?
なんだこの完璧なメロ、そしてoi!
青すぎる!夏だ!って感じがして胸がソワソワ。
最高級の1曲ですね!ていうか当時は聞きすぎて、
正直飽きてました、ははは)

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Ian Dury ―Fuck Off Noddy
(ということで、ラストです。
ラストなんでテンション変えていきます。
いやぁ好きなんですよねぇ、ian dury。
パブロックからの刺客。
愛されるべき人物ですな。名曲多し!)

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おまけ

MAD3 どうしようもない恋の唄
(あえてルースターズじゃなく、こっちで。
いや、どっちでもいいんですけどね。
っちゅーことでおしまい)




♯68 ドラマ(エンターテイメント)

 さて、またまた新しいドラマの季節になりました。

新ドラマ発表当初から期待してませんでしたが、
果たして結果はどうだったかというと・・・
ていうかまだ一部しか見れていないのですが・・・


 まずは、「任侠ヘルパー」
これは、草彅剛復帰作ということで、
話題もあれば、視聴率も好調なのですが、
いやぁ、数字に騙されちゃいけませんな。
これは実に駄作。ありえない。
話があり得ない。
「ドラマ」にはファンタジーは多少許されるものだが、
この場合、何か許せないファンタジーさというか、
まぁ、なんだかんだで見ちゃってるんですけどね。


 お次は「ブザービート」
山Pですね。
実は山P、俳優として、僕、そんな嫌いじゃない。
「プロポーズ大作戦」の時感じたんですけど、
彼の演技の下手さ具合が何か逆に良い効果をもたらしているのです。
そして、相武紗季、彼女の小悪魔役、
このハマらなさ具合、これもいいですねぇ。
タバコを無理やりフカしちゃったりとか、頑張ってます。
ストーリーもね、実にベタそうな月9らしい恋愛モノで、
僕的には好感持てます。
この位ベタな恋愛モノが、やはり月9なのですな。


 さて次は、「官僚たちの夏」
TBSですな。これは当たりですわぁ、僕的に。
視聴率がこうも悪いのが、考えられません。
昭和30年代の経済の動き、日本の動きを、
実にわかりやすく、正確にとは言えないでしょうが、
その熱というものが十分に伝わる、
豪華俳優陣の熱演の賜物ですな。
堺雅人、かっこよすぎです。
毎週楽しみに待つドラマがあってホッとしてます。


 次は、「赤鼻のセンセイ」ですな。
大泉洋主演ですね。
視聴率は低いわ、週刊文春恒例ドラマ評では、
バッシバシに叩かれるわで散々なのですが、
僕にはその意味が全くわかりません。
僕、このドラマ、けっこう好きです。
神木&須賀という子役達者と、
小林聡美、上川隆也、香椎由宇も微妙な好演。
何かいい。ストーリーもわかりやすく、
テンションで押し切る感も否めませんが、
ハマる人はハマるでしょう。


 最後に「猿ロック」
あっちゃぁ、ですな。
まぁ原作もそんな好きじゃないのであれなんですけど、
ドラマにしても、もう嫌だよ、このテンション。
もう見ない。


 とまぁ、これくらいですかな。
他は救命病棟はとりあえず、もうそろそろ始まるので、
なんだかんだで目を通すでしょう。
でもそれ以外は見る気もしません。
総括すれば、やはり不調の夏ドラマ、
といったところなのですが、
見たら見たで、カツっとハマるものもあるので、
見てみるにこしたことはないでしょう。

やはりドラマっていいですね。


※おすすめ動画

GONZO - James Booker
(たまらんですなぁ、このインストオルガン。
ルーディかつ良質オールディーズ。
夏に持ってこいですねっ!)