2010年2月2日火曜日

♯148 テレビ欄(雑記)

 さて、テレビを見る人は、
もしくは、日頃新聞を目にする人は、
たびたび見かけるでありましょう、テレビ欄というものは、
果たしてどこで作られているのでしょうか。

 なんていう疑問を抱く人は、
正直いないのでは、と思います。

 おそらくその新聞社が作っている、
という風に思っているのではないでしょうか。
僕はそう思っていました。
果たしてこれは当たっているのか?

答えはと言えば、「否」であります。

 テレビ欄とは、テレビ欄制作会社に、
新聞社や雑誌編プロ、ネット媒体から委託し、
制作されているわけです。
そして、そのテレビ欄を作っているのは、
主に、大手新聞社のグループ傘下に属する、
2社で制作されており、いわば寡占状態なのです。

 という話をなぜ、今、こうしてしているのか、
と言えば、私がその仕事をしているからであり、
三月で仕事をやめる前に、誤解があるであろう、
テレビ欄について、説明しておきたかったからでございます。

 「人のセックスを笑うな」の著者で有名な、
山崎ナオコーラの「ここに消えない会話がある」では、
僕の同業他社である、もうひとつのテレビ欄制作会社についての、
日常が描かれている。雇用形態の劣悪さには驚かされたものだ。


 とにかく、青森で言えば「東奥日報」など、
地方紙ももちろん取扱い、みんな僕らが作ったものを読んだと思うと、
クスっとなってしまう。
(といっても、僕は福岡などを主に担当しているのだが・・・)


 テレビ欄上には、日々のニュースが多分に含まれている。
ワイドショーの欄には、もちろんタイムリーな話題が上るし、
夕方のニュース欄には、全国・地方の話題が掲載され、
僕はいつも地方それぞれのニュースを眺め、触れている。

 青森にはフジテレビ系の放送局はない。
これと同様に、全国でも様々な放送形態がとられている。
宮崎などでは、フジテレビ系と日本テレビ系がクロスでネットされ、
ゴールデンがフジ系であったり、日テレ系であったりと、
このように常識を覆されたりもしたものだった。

 千葉テレビやテレビ埼玉、びわこ放送、三重テレビ、テレビ瀬戸内など、
地方それぞれに多数のU局があり、
その数が意外に多いことにも驚かされたものだ。

 また、ゴールデンに放送されている番組が、
必ずしも全国ネット放送であるとは限らない。
曜日によっては、夜7時台はローカル番組を放送し、
地方に根ざしている放送局も少なくない。
この常識もなかなか面白いもので、
地方に旅行に行く時の参考になることでしょう、
というか、地方を訪れる際は、
その地のテレビ欄をのぞいてみると、
意外にその地方独特な趣向が垣間見えたりもして、
テレビ欄ひとつ読むだけでも面白いものである。

 また、こうした報道関係で活字を扱うにあたり、
必須なアイテムがある。それが「記者ハンドブック」
というものであり、ここには、
新聞上の様々な体裁のルールが掲載されている。

 法律用語や経済用語、正確な漢字の送りを覚えるのはもちろん、
不快用語や差別用語など、中立性をいかに保つか、
という報道の根幹をなす、まさに教科書であります。

一つ例をあげれば、
「美味しい」という語は使用できない。
これは「おいしい」に直される。

と、長々語ってしまったが、
ここで語ったことは一部であり、
他にも様々語りたいところがあるのですが、

とにもかくにも、何を語りたいかといえば、
テレビ欄は行数も新聞によって違ったり、
一行の文字数も異なるがために、
番組名がおかしな、無理やりな押し込め方になってしまったりし、
これがたまぁにVOWになったりもしたりすることもあったりし、

つまり、テレビ欄は奥深い、ということです。




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