2009年11月18日水曜日

♯118 音楽(音楽)

コメントを残したことの無い人、

記事にまったく関係のないことでもイイので、

コメントください。



さっ、ということで、

少量ですが。


Jim O'Rourke 「The Visitor」
(ジムの新譜です。やはりイイ。
相当にこれは良い。
ハイセンスとかなんとかそんな一言では言えないです。
とにかく聞いていただきたい1枚)


Jim O'Rourke 「Long Night」
(ジムの1990年ころの未発表音源を音源化。
彼の綿密な作業には本当に恐れ入る。
これは、エレクトロ・ドローン作品で、
実にナイーブで、水のように透きとおった、最高の作品です。
もうお手上げ。)


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雑誌「クロスビート」を立ち読みする。

今回の特集は「2000年代総括」でした。

なるほどなるほど、と立ち読みしていると、

やはり以前このブログに記したような、

ロック界のカリスマ不在、

不在というより、デカい新星が出てきていないんだな、

ということを改めて思い、嘆く。

案の定、ランキング1位はストロークスだったわけだ。

悲しきロックの今よ。

ロック、が迷走しているわけだ。

つまり、ポストロックの勃興で、

ジャンルの垣根は曖昧となり、

良質であればそれで良し、

と様々なジャンルがロックの中では行き来されている。

2000年代、そうなっちゃったわけで、

マーケティング的にもその方が良かったんでしょうかね。

一つのバンドがガッツリ売れるよりも、

多数の良質バンドが、ある程度ちゃちゃっと売れて、とその繰り返し。

ただ新しいバンドを追いかけてばっかりの、

(私的に)つまらない人は増え、

かつて「ROCK」のジャンルで燦然と輝いていた人たちは、

忘れ去られ、情報の更新にただただかき消される。

これは「ROCK」というジャンルに限られたことだけでないわけだが、

ジャンルレスという言葉だけが先行し、

良質だけがそこには残る。

音楽好きとしては、これは迷いどころだ。

良質なのがたくさん残ることは良いことだが、

メディアに操られ、搾取され、

つまり、メディアに次々名づけられた「ジャンル」に、

引っかき回される面白さ、というものも僕の中にはあった。

メディアよりも自分を信用する人が多い、

というのが音楽好き以外の面からみても、

周囲の人を見ていて、手に取るように感じる。

世界レベルで見れば、結局バンドなんてメディアあってこそ、

我々は情報を仕入れることができるわけだから、

もうちょっとメディアには引っかき回されることを覚えたほうがよろしいと思う。

そう、「面白さ」、これがあまり無いように感じるんだな。


 話はちょっと変わるが、

これはあくまで、私観のみ、での意見だが、

男子の多くは音楽そこにあったらそのルーツを知りたくなり、

どんどん掘り下げる、「系譜聞き」をしがちで、

女子の音楽好きは、

得てして、新しいもの新しいもの、と「肉食聞き」を好む気がする。


 僕は、もちろん前者を支持する。

これは、自分が昔から系譜ばかりを追ってきたが故の、

嫉妬なのかもしれない、なんて思ったりもするが、

とにかく僕自身、前と後ろ、

両方をきちんと見ながら、前に進み、

そのうえで、左右をきちんとチラチラ見ながら、

歩を進めていこうと、クロスビートの特集一つで思わされた。

 この点について、今週、親友のヨシタカ氏と深く会談できたらと期待する。

長い文ですみません。

価値観なんて人それぞれですので、

最後まで読んでくれた人は、いない、に百円賭けます。



※注意

最後の「賭けます」を読んでから読み返しても百円あげません。





5 件のコメント:

  1. あ、きちんと最後まで読みましたよ。
    00年代総括。チラホラやられてる方いらっしゃいますよね。
    私は90年代前半に聴き漁ってた時期があり、そこから00年代前半までは、あんまり聴いてた覚えがありません。
    「ただ新しいバンドを追いかけてばっかりの人達」が好きな音が増えたような(私感)気がして、遠ざかっていましたので、00年代弱いのです。
    「系譜聞き」と「肉食聞き」!笑えました。確かに。
    私は両方やっちゃう気がする。友達から聴き方が「女性ぽくない」と言われたり・・・。うーん、複雑。

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  2. おやっ、口全開ですか(笑)

    すみません、パソコンが壊れて、
    返信がだいぶ遅れました。

    僕はもうとにかく年代は抑えてなくちゃ気が済まないタイプかもしれません。
    90年代は本当に音楽的にいい時代だったと思います。
    そしてそれは、2000年代前半まで続いたのだと思います。


    >>「ただ新しいバンドを追いかけてばっかりの人達」が好きな音が増えたような(私感)気がして

    このようなこと、つまりロックのカリスマ的な、象徴的なバンドの出現がない、ということについて、ひとつ答えを今週友人との会談を持って出しました。

    まぁその答えは「不景気だから」ですな。

    よくよく考えてみると、でかいレーベルからどかんとたくさん出てくるよりも、インディー系の様々がちょこちょこ良質なバンドをたくさん出し、大々的なプロモーションは行われず、、、、云々、考えてみれば簡単なことだったのですね。

    口全開さんの今までの音楽系譜を詳しく知らないので、
    何も意見はできませんが、とりあえず、いつも参考にさせていただいてるのは確かです(笑)

    コメントありがとうございます(涙)

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  3. あッ
    なんかコメントかけたし
    実名だし

    とりあえずネット繋がりました

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  4. その最初のコメント、相変わらずやん。
    いやぁ、でもネット繋がってなにより。
    より情報交換がスムーズに!!

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