2009年6月30日火曜日

♯53 書籍(文学)

・入荷した書籍(未読)

シャマイエフ「コミュニティとプライバシイ」
(住居計画におけるコミュニティの必要性とその計画理論
が述べられているのかな。
たしか、「街並みの美学」の中で引用されていた気が)


槇 文彦「見えがくれする都市―江戸から東京へ」
(土地や建築というものは、
一般に深く考えるものではないが、
私たちは恐らく様々な物事の、
深層心理に誘われるままに生きているのだろう。
それらを深く解き明かす名著。だと思う。)


野坂昭如「戦争童話集」
(ご存じ火垂るの墓の著者。
さて、その戦時の果てとは。
今だからこそ、深い感慨とともに読みたいものだ)


湯本香樹実「夏の庭―The Friends 」
(ひとり暮らしの老人と子どもたちとの
奇妙な交流を描いた中編小説、
だそうである。
なかなかこういった純文学を手に取るのは、
久々な気がするが、たまにはいいと思う)


大岡信「装飾と非装飾」
(大岡信というだけで、
そしてそのタイトルだけで購入を決意。
恐らくは芸術書籍の類であろう。
楽しみではある)


町田康「供花」
(彼の作品で今まで私の中で
当たりはなかった気がするが、
でもまた彼の言葉遊びにふれたくて、
思わず購入。)


赤瀬川原平ほか「路上観察学入門」
(今でも、ふと街を歩くと思わず探してしまう、トマソン物件
トマソンという語は僕に大きな意味をもたらしてくれたことには、
この数年来感謝しきりである。
無意味に意味を見出すという、
人間らしいこの価値観は、
時代を問わず、残されるべき価値観である。
路上を観察し、「何か」を見出すわけである。)


ジョン・ケージ「ジョン・ケージ―小鳥たちのために」
(大谷能生は「貧しい音楽」でこうケージを述べる。
・・・彼は、ある音をある音として人間化することなく放っておくこと
「その音」を「その音」として認識/体験することの倫理に
その一生を捧げた。・・・・・
そんな彼の著作を読まないわけにはいかないじゃないか。)


谷崎潤一郎「 陰翳礼讃」
(やっと見つけたぜ、この本。
100円で探しまくるというこの僕の意地汚さをお許しください。
この作品にどんな感銘を受けることができるのか、
今から非常に楽しみなところでございます)


深澤直人「 デザインの輪郭」
(まぁ、デザインの定本でしょう。
今更ながら購入です。)



・卒読した書籍

大谷能生「貧しい音楽」
(後日詳しく感想を書けたらと思っております)

和辻哲郎「和辻哲郎随筆集」
(やはりこの人の文、
そして感覚は素晴らしい。
研ぎ澄まされていますね。)

吉村作治「三国志 1巻・2巻」
(8巻あるのにまだまだ。
気が遠くなる、と思いきや、
これがまた読んだら止まらない)

どれだけ購入し、
どれを読み終わり、
それをどこまでここに記したか、
忘れたので、今日はここまで。


※おすすめ動画

Slint 「Good morning, captain 」
(ホント、Slintは色あせないねぇ、、、、
かっこいいったらありゃしないです)





2009年6月29日月曜日

♯52 浸透実験池(紀行)


 紀行といっても、別に行ったわけではない。
たまにやるグーグルアース。
別に自分でやってみても、
素晴らしき土地は見つけられません。

 近場で何か面白そうなのないかなぁ、
なんて思っていたら出てきたのが、
千葉県木更津にあります、
この「浸透実験池」ですね。

 このドーナツ形状が、
一層の興味をそそらせてくれます。
この池の詳細というのは、

こちらでチェックできます。

 行ってみたいところではありますね。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

 さて、話は変わり、
またキセルのライブに行ってきます。
下北沢「GARDEN」という場所の
こけら落としということです。


2009/07/12 SUN
@下北沢GARDEN
『GARDEN OPENING EVENTS "quiet spark no.2"』


OPEN / START17:00 / 18:00
TICKET前売 2,500円 / 当日 3,000円(ドリンク代別)
ぴあ(P:324-571)・ローソン(L:77535)

LIVE キセル / イルリメ / neco眠る / and more...
DJやけのはら


ということで、まず、安い。
そしてキセルだけでなく、
イルリメneco眠る、そしてDJやけのはら
という昨今において、
実にベタで外さないメンツ。

まぁ、ハズレはなさそうなので、行こうかなと。

前のキセルのライブは本当に良かったし。
そしてあんなことやこんな出来事もあったし(皆に言った通り)

日曜の夕方からリフレッシュできそうです。
チケットも買っちゃいました。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

soy un caballo が来日決定。
11月だそうだけど、
11月の予定なんて知らねーよ。
でも行きたいかもー



※おすすめ動画

原田知世 - くちなしの丘
(美人だわいい曲だわで、
至れり尽くせりでございますなぁ。
キセル提供の楽曲だよん。)

くちなしの丘(キセルver)
(ということで、
もちろんこちらもバッチグーです)





2009年6月27日土曜日

♯51 恵比寿「瞠(みはる)」(グルメ)


 25日、キセルのライブが恵比寿のリキッドで、
ということで、久々に行く恵比寿。

 ライブよりちょっと先に、前乗りして、
行こうと思っていたのが、この店。

 以前1度行き、ちょっと好きなので、
また行ってしまいました。

 ここのスープは、
「濃厚魚介」を押しているわけですが、
うん、たしかに僕の好きな香ばしい匂いです!

 青森を思い出すー!
とかいうあの青森特有の魚介醤油中毒性というものは、
多少欠けるものの、うまく都会的に、
キャッチーに作られているのではないか、と思います。

 麺の太さは中で、ストレート。
コシのある食感はいいのだが、毎度思うことは、
麺とスープの絡みが今一つ、ということ。まぁ私見ですが。

 ドロっとしてて、魚介の香ばしさは堪能できるが、
なんかもう一つ!って思うんだけど、
そこがまた良い!みたいな。
あ、あと、味を染みに染み込ませたメンマ、
あれ、けっこう好きです。太くて歯ごたえあるんです。
あれは、賛否わかれるだろうなぁ。

と、いうことで、たまに、行きたくなるお店です。

※おすすめ動画
(NIOBEいいよねぇ。
周りを豪華に固めたアルバムも欲しいけど、
いまだに手に入らず。絶対欲しい!!)





2009年6月25日木曜日

♯50 音楽その2(音楽)

 先ほどの続きです


Arvo Pärt
「Arbos(アルボス《樹》)/アルヴォ・ペルトの世界(1986、1987)」
(ご存じ、エストニアの匠、アルヴォ・ペルト。
さて、この作品だが、なんとも神々しい。
聖歌、オルガンなどで曲は構成され、
宗教的であり、深遠なその境地は、
深い感動を示す)


The Butcher Shop Quartet
「The Rite Of Spring」
(彼らの詳細は知らないが、
とにかくこれはなかなか当たりだった。
2枚組で構成されたアルバムは、
1枚目にはギターインプロ的な曲群が並び、
2枚目にはそれがリミックスされ、
ラップが乗せられたりもし、
実にドープでアブストラクトなヒップホップ作品ともいえる。
なかなか面白いし、質も実に高く、素晴らしい)


VA「Psychedelic Jazz」
(なかなかのネタものである。
サイケジャズというか、サイケサウンドだろう。
もちろんジャズ曲も多く含まれているが、
ピエール・アンリが入っていたりと、
至れり尽くせりのおいしい1枚だね)


Bosco And Jorge「Bosco & Jorge」
(P-Vine からのリリースだね。
アメリカ的、実にアメリカ的!!
なアコースティックサウンドは、ホント調子いい。
ほとんどインストだが、女性ボーカルをフィーチャーした曲もあり、
ポップ要素豊かなアメリカン・ルーツに近い、良作)


Hafler Trio、Jim O'Rouke、:Zoviet*France:
「Unentitled」
(上記3アーテイスト達が共作したのではなく、
1曲ずつ持ち寄ったという長尺計3曲の1枚。
三者三様の色が十分に感じられ面白い。
ノイズ、ドローン、アンビエント、エレクトロニカと、
長尺トラックを縦横無尽に音は彷徨う。)


Christopher Tignor「Core Memory Unwound」
(だって、SLOW SIX大好きだし!!!
ということで、SLOW SIXのリーダーによるソロ作。
今作の詳細はここでチェック!
ポストクラシカルな傾向が強く、
もちろん美しい良作といえるが、
SLOW SIXの持つあのアンサンブルには到底かなわない。
ちなみに、SLOW SIXの動画を上にアップしているが、
彼らの本質は全然あんなものではない。)


Pase Rock「Bullshit As Usual」
(Nujabesをプロデューサーに、
そしてFat Jonhも参加し、そしてDJ Quietstormも、
っていうおいしい豪華に周りを固めたのは、
FIVE DEEZの事実上のリーダー、Pase Rock。
トラックもかっこよければ、ラップもかっこよすぎる!!
興奮ものの1枚。DJで流したらアゲアゲですわな!)


Molly berg & Stephen vitiello
「The Gorilla Variations 」
詳細と試聴はこちらで!
こりゃお見事なアンビエントです。
楽器やコーラス、エレクトロニクスの使い方が、
実に効果的で絶妙で、
見事なサウンドスケープの出来上がり!ってか!
それでいてこの耳馴染みの良さは、
文句なくマストアイテムでしょうね。)


Roam The Hello Clouds「Near Misses」
(これ、欲しかったんだよなぁ、
ということで、やっと手に入れたぜ!!
Trioskのドラマーなどによるトリオ編成。
見事なジャズとエレクトロニクスの融合です。
ジャズ色は強いですが、
刻まれるビートは実に気持ちいいもんだし、
トランペットの響きはありがたい高揚を、
そしてエレクトロニクスは、
この音楽に「新しさ」を与える。
またひとつ新しいジャズの出来上がり、
ということで、これはぜひ皆様に聞いていただきたい)

他に、
KILLER BONG「Tokyo Dub」や、
クンビア、デジタルクンビアも多数強化しておきました。
こちらの面においてはケーヤに感謝を。

明日は仕事休みだぜ!
夜更かし万歳。
これからです。




2009年6月24日水曜日

♯49 音楽その1(音楽)

 昨晩に続いて、入荷リストの続きです。


FENNESZ「Black Sea」
(早く欲しいーー!
とずっと思っておりましたが、
ようやくゲットできました。
いつものグリッチノイズにエレクトロニクス。
ノイズ色は今回はやや弱めではあるのだけれど、
うーん、やっぱり彼はギタリストなのである。
この荘厳で美しい空間に、
ささやかに爪弾かれるギターは、
一層の美しさと儚さをにじませる。
サウンドスケープ作の中では相当な良作だろう)


FilFla「Frame」
(この手のシャープなエレクトロニカは、
近年、日本人アーティストがよく着手しているように思われる。
例によって、これも杉本佳一のプロジェクトなわけだが、
このポップな印象を感じさせる、ささやかなるメロディは、
我々にそれぞれの情景を見出させ、
淡々と時の経過を忘れさせる。
6曲目「Nuf」がまた良い。)


Opitope「Hau」
(ご存じ、伊達伯欣と畠山地平によるユニットですな。
これも上記の例にハマり得るのでは、
なエレクトロニカですね。
スリーピングミュージックというよりは、
グッドモーニングなミュージックだと、僕は思います。
しかしまぁ、よく聞くと、bexar bexarに似てなくもない。)


Oren Ambarchi「Insulation」
(これで、私の手元に入った、
oren関連のアルバムは、8枚目となりました。
sunno))) も含めるともっと手元にあるわけだが。。
それほどに彼は絶対的であるし、安心感がある。
ギターを中心に据えた、サウンドへの探求心は、
ホント、どこまで行くのかずっと見続けなくてはいけないと思う)


Oren Ambarchi & Johan Berthling
「My Days Are Darker Than Your Nights」 試聴
(こりらでほら、9枚目。
スウェーデンのレーベル、Häpna設立の、
Johan Berthlingとの共作。
彼はベーシストであるが、
今作では、ハーモニウムで演奏している。
ひたすた共鳴する、ギターとハーモニウム。
聞いていると、本当に吸い込まれそうだ。)


Pillowdiver「Sleeping Pills」
(12kからのリリースのドイツ人アーティストですね。
ギターを中心に据え、ささやかにエレクトロニクスを導入した、
端正で繊細なナイスギターアンビエンスです)


Ryoji Ikeda
「Dataplex」「Matrix 」「See You At Regis Debray」
「Op.」「0 ℃」
(説明不要でしょう。ヨシタカ君から皆いただきました。ありがと。
現代美術館での展覧でも記憶に新しいことでしょう。
ダムタイプから今まで、そして、これから。
臨界点、という言葉が存在するのがありがたいほど、
彼は、それに挑戦し、見事に突破・表現している気がする。)


Stephen O'Malley & Atilla Csihar
「6°Fskyquake」
(Sunn 0)))のStephen O'Malley ですな。
Atilla Csiharの瞑想的、スピリチュアルな、
ボーカルというか、声、
そして、エレクトロニクス、ギターと、
荘厳すぎるドローンが1曲33分にぎっしりと詰まっています)


Zeitkratzer & Carsten Nicolai
「Electronics」
Zeitkratzerに関してはここを参考に。
そんな彼らとカールステンの共作という、
なんとも恐ろしく素敵な作品。
ドローン・ノイズ・電子音響という3本の柱のもと、
時にノイジーに、時にアンビエンスに、時に荘厳さを垣間見せ、
それが見事1つのアルバムとして収まっている、
なんとお見事なグッドジョブ作品)


ナンバジャズ「鉄炮」
(芳垣安洋と山本精一による即興デュオ。
詳細はここでチェック!
たしかにこんな即興、新しい!
ストイックに絡む、ギターとドラム。
両者のテンションの衝突は、
見事な現場主義な音楽となって我々の耳に届けられます。)


以降その2 に続く




♯48 音楽(音楽)

 ・入荷した音源


the tumbled sea「songs by the tumbled sea」
(アメリカから。ポストクラシカル系ですな。
メンバー等の詳細はわかりません。すみません。
ピアノが主ですが、ギターやエレクトロニクス、
自然音や声などを用いた、良質な音楽だと思います)


Kill Ref「Protection」
(ドリルンというか、相当エイフェックス・ツイン似。
これが懐かしくてまた良いんだわぁ。
ここで無料ダウンロードできますよ)


Chicago Underground Quartet
「Chicago Underground Quartet [UK]」
(Duoはレコード音源で持っていたのですが、
カルテットはようやく入荷。
よりジャズ色が強まったわけですが、
渋すぎて、かっこいい。
旋律いちいちセンスを感じます。
絶対聞いたほうが良いです。
リンクが無くてすみません)


Bert Jansch「Jack Orion」
(でたっ!英国孤高のギタリスト、バート・ヤンシュ。
オリジナルは66年発売です。
フォークを語るならば、マストな人物であろう。
なぜか、男気をムンムン感じるのはどうしてでしょう?
とにかく、このオリジナリティ溢れるトラッドフォークは粋です)


Incredible String Band
「The Hangman's Beautiful Daughter」
(こちらも英国トラッドフォークグループ。
トラッドだけじゃなく、中東的なサウンドもプラスされ、
他にも様々な楽器をユーモアとともに足している。
それでいて、この豊かなメロディはやはり美しいし楽しい)


Joan Baez「Live At Newport」
(こちらは米国フォーク。ディランとも共演してますものね。
ていうかこの方の場合は有名過ぎてみなさん知ってますよね。
説明無用。やっぱり美しすぎるこの声は永遠なり。)


Alva Noto + Ryuichi Sakamoto「Vrioon」
(カールステン・ニコライ&坂本教授です。
まぁ、当然外さないですわなぁ。
坂本のピアノに絡まる、
微弱電子音は至高のひと時。)


Brötzmann Clarinet Project「Berlin Djungle」
(ブロッツマンの80年代のかな?の音源。
長尺の曲、2曲の収録。
彼を中心に6人のクラリネット奏者をフィーチャー。
静寂からお得意の破壊サウンドへ、
と緊張感漂う1枚だ)


EMERGENCY!「Loveman Plays Psychedelic Swing」
(ということで、芳垣安洋グループである。
やはり一心にドラムをひた叩く芳垣が際立つ。
そしてこの疾走感。ギターのうねり。
安心できる技術と表現力はさすがである)


今日は友達が来てるので、
ここまで、また明日か明後日、さらに書きます。



2009年6月22日月曜日

♯47 男のマストアイテム(漫画)


 
つまり、つまり、だ。

エロ=純粋は男の主張であり、

エロ=不純は女の主張、なのである。


さて、そんな今宵に紹介する漫画は、
「昭和の中坊」だ。

(作:末田雄一郎 /画:吉本浩二)



70年代後半の中学生の話である。

そして先に言っておくが、エロ本ではない。
夢のある話だ。


そんな当時はといえば、今のように簡単に情報が手に入るわけではなく、
さぞや、中坊たちは、「エロス」に関して、
様々な妄想を抱いたことだろうし。
そのことを、真剣に悩んだことであろう。

しかし、時代はその20年先を経た、
1990年代、つまり僕らの時代においても、
それは変わりはなく、
つまり、中坊にとって、「エロス」とは、
夢であり、ロマンであり、光なのである。


中坊の悩みは、まず、
あの子とどうやってチョメチョメしよう、ではなく、

女性の体とは?
男友達のあいつは発育はぇー、大人だなぁ、
あれ、俺って遅れてるのかな?
あいつの家、すげぇエロ本あるらしいぜ?

とかいうわけだ。


つまり、現実よりも、
空想の中にとどめたままの「エロス」が、
中坊の良きところなのではないか。

男は皆悩んだであろう、思春期の様々な悩みを、
こうも面白く、こうも真剣に、こうも細かく、
書き綴られている漫画は、日本の宝といえよう。

男のマストアイテム、である。
ぜひ、竹光君のくだりで、毎回大笑いしていただきたいものだ。

そして女性諸君、これだけは、言える。

男は、とにかく、女性を愛している。

スケベ心は、「かわいいんだからっ」
といなしてくれれば、百点満点だろう。

そして、エロと浮気心は決して=の関係にはなりえないのだ。
それらをこの漫画を通じ、感じて欲しい。


最近、彼女作ってみたい!
と思うようになり、ダイエットを始めました。
そして、洋服も買うようになりました。
今年だけで、過去3年分の量の服を買った気がします。

※おすすめ動画

Arab on radar
(かっこいいよぉ、
解散するなよー、かえってこいよー)



2009年6月20日土曜日

♯46 キセル「君の犬」(音楽)

 ライブ動画


・・・歌詞・・・・


君の犬が死んだ朝

いつもと同じ雨の朝

お久しぶりね君からの

便りのなかに

新聞になんて書いてないのさ

少しのあいだ泣いてみたんだ

君も帰ってこないんだと

分かった気がして

君に会えないようにね

君の犬にも会えないな

その手その声好きだった

君を好きなように

真夏のように生きていたね

僕らのそばで

君の僕が死んだ夜

本当の月が照らしたから

知らない歌を口ずさみ

忘れたふりで

新聞のすみでささやいてる

戦争はなかったなんて言ってる

忘れてどこに行くんだろう

不思議な顔して

君に会えないようにね

君の犬にも会えないな

その目その舌むかついた

君を好きなように

真夏のように過ぎていった

僕らのそばを

僕の君を殺した朝

のどかな春の花の下

振りむく空はどこまでも

青いままで

夢の浜辺に埋めましょう

掘っても掘っても指先に

触れてくるのは柔らかな

想い出ばかり

岬の波間で揺れるのは

白い小さな僕らの舟

からっぽのままで出てゆくよ

輝く海へ

henry, henry, my sweet, my baby

good night and good bye.

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

実話のもと、らしい。

「ベガ」に次いで好きな曲なのだが、

彼らは歌詞を大切にしているバンドでもある。

歌詞ができあがったら、どのようなメロディを

加えていくのかが、バンドとして問われるところでもあるが、

やはり、彼らには天賦の才、

のようなものがあるとしか思えない、

ということをこの曲で示しているのではないだろうか。

紡ぐ、という感覚で、

そして、彼らの素晴らしいところは、

その詞の中の、時間感覚、空気感、

感情、触感を想起させることを、

聞く者に自発的に、それも無意識的に、

誘導させる「何か」がある、ということだ。

あっ、25日のライブ、楽しみだなぁ。




2009年6月18日木曜日

♯45 Simone Decker(アート)

 アート、アート??

とりあえず、画像をみてみよう

画像1


画像2


画像3


画像4


画像5


靴の裏に、服のどこかに付いたら、
こりゃ厄介、なガム。

それを巨大化させてみせてます。
邪魔なものが余計邪魔になるわけだが、
それは、ひとつの景観の一つに変わります。

好き、とかじゃなく、
最初、写真みて普通にびっくりしたので、
ということでの紹介です。

他作品も、なかなか面白いのがありますよ。

チェックしてみてはいかが?


※おすすめ動画

ostooandell / 君はまるでダンスしているみたいに
(POPやねぇ。
沖縄っ子だけど、完全に音楽は都会派)




2009年6月17日水曜日

♯44 失恋した4人のあいつらへ(雑記)

 パソコン周りを整理していたら、
高校時代より、文学を読んだ後に、
記していた、様々な著者による、
自分なりの名言集をまとめた小さなノートをみつける。

 最近、そう、僕のまわりで恋の終わりが多発している。
あいつとあいつとあいつとあいつと、、、
少なくとも最近だけで、4組のカップルが終わりを告げたと思われる。
そのせいで僕の家は4人暮らしになって余計楽しいのだけれど。

 そいつらのために、そして自分のために、
名言を駆使して、女を独善的に批判してあげよう。
これがエールになれば、と。


当時から、特にお気に入りだったのは、
ゲーテの言葉だ(出典はたしか詩集)。

「千匹のハエを私は夕方たたき殺した。
それだのに、早朝、私は一匹のハエに起こされた」


この夕方、まさに僕の1年前の姿といってよい。
無駄骨に過ぎない、、、、
ように今では感じる日々も、また人生なのか。
何に向かって、何のために、そして何を考えていたのか。
ましてや、あいつは6年同棲していて、、、


私は、今日、その通り、早朝、うるさいハエが現れた。
私はたたき殺した(つもりだが)、結局はこの繰り返しなのだろう。
これを許容する、余裕を持つこと、が先決なわけだ。


さて、ゴダールの映画「中国女」
においてこんなセリフがある。


「自由の手が清潔だとは限らない」


政治思想の流れのもとで流れた(であろう、内容忘れた)
セリフだと記憶するが、
私はこの言葉を政治という(ある種)狭義のもとで収めることはできない。
時々いるんだよなぁ、自由、とか天真爛漫とか、、、云々
蠱惑に過ぎない。(これは男子にも通じるが)
自由は、自己完結させ、口外しないのが一番だ、
という主張は、自由を不自由にしているというのですかね?

まぁ、女は基本、足軽な上に尻軽で自由自由といって、
こっちからすりゃ、都合いいだけな生き物だぜ。

まっ、ケーヤ、そういうことだ。(あえて、お前は名指し)


なつかしき名作、トルストイ「人生論」の中では、


「目に見える生活は、生命の無限の運動の一部分にしかすぎない」

「真の愛は個人的幸福を否定した結果である」


さて、別れた君たち、この言葉を読んだ上で、
真の愛を求めていたか、と問われた時、
素直に「もち!」と答えることができるだろうか。

別れには(後付けであれ)理由がある。
別れは(別れなくとも、だけど)、時間として(時間は)消化(され)し、
無限運動の一部分に含蓄されることになる。
所詮、そんなもんです。働けばいいし、
友達と遊べばいいし、簡単なのはウチに遊びに来ればいい。


「トニオ・クレーゲル」トーマス・マン

「最も多く愛する者は敗者である、そして苦しまねばならぬ」

男はある時、ふとした時に、情を持つ。
あれってなんなんだろう。情が出たら、負けだ。
この名言の間逆を行く幸せ者こそ、
我が家の家主、松田君、といってよい。



これもゴダール「アワーミュージック」から

「喪失の中にこそ、偉大な詩は生まれる」

様々な錯雑は時として、
奇異な感性をもたらす。
深く考え込むこともいいだろうし、
はじけることも大事。
この喪失の時こそ、大事にしよう。
これが意識にあるかないか、
においても、人生のエッセンス、
つまり人として妙味となるいい機会だぜ。
落ち込むなよっ!

・注意 様々な名言を「失恋」という1点’のみ’から、
    それも男子の(それも友達への)視点で、
    あえて見た恣意的な記事であることは、
    第3者には理解していただきたい。


※おすすめ動画

Mary Lou Lord - The Lucky One






2009年6月15日月曜日

♯43 音楽(音楽)

 今週は音楽の入荷はなし、
ということで、ちょっと気になる!
そして、欲しいかも!な人々を紹介しようと思います。


Northvia   myspaceはこちら
(いかにもなUS土壌のポストロック。
ミニマルに爪弾かれるか細いギター音を囲む、
多彩な楽器は、不思議な物語性を見出す。
そして、シューゲイズ的に、いつものベタなポストロック的展開。
早く終われ、こういう音楽!
とも思うけど、やはり嫌いじゃない、くそっ!)


Brad Barr   
(アコギ一本。男気だぜ。
James Blackshaw輩出レーベルからということで、
こちらも良質なんだろうな、と。
この渋めなタッチは実に僕の好みだ)


Kenneth Pattengale
(いやぁ、こいつぁ良い!
久々に出てきてくれた!!!と思ったなぁ。
アコースティックとはいえど、
ノリはもはやトム・ウェイツ。
ポップで文句ないね!ぜひ、欲しい)

Titus Andronicus
(なんだろう、この感じ、懐かしい。
高校生くらいの時を思い出すこの青さ。
ロックの初期衝動!!
みたいなコピーを持っていそうな、、、
何か気になる!300円くらいで買いたい感じ?)


ove-naxx
(うっわぁ、完全に関西ノリー!!
何であっちではこんなにブレイクコアが熱いのでしょう?
まぁ、たしかに面白いけどさっ!
ライブでは爆音でBPM200らしい。ふはぁ。。)

Anna Järvinen
(北欧からです!女子女子してるねぇ。
こういうキューティーボイスに弱い人、多いはず!
かの地での彼女の地位はどんなもんなんでしょう?
なんだか、すごいポピュラーな人物な気がします)


Torngat
(おやおや、これは完全に良質バンドでしょう。
カナダからです。
ポストロック軸でありながら、
なんだ、この音楽性の豊かさは!!!
メランコリー!!
そして、「やや壮大」感、
そう、「やや」が重要なポイントね。
これはいいバンドだ。)


中村好伸
(日本にもちゃんといるぜ、フェイヒー的なお方が!
牧歌サウンドはおそらくお手の物であり、
俗にいう、音響系、というか、
エクスペリメンタルな方面にも手を出しているのでは、
と音を聞く限り推測できます。
ぜひ、ライブに足を運びたいですな。
最近たしか、横浜方面かどこかであった気がしたんだけど、
横浜じゃ、、、、ねぇ。。(笑)。。。)


Robot Koch
(たしか、ドイツのヒップホップ・エレクトロ畑なのかな。
フリーEPだったかLPはダウンロードで持ってはいるんですが、
もうちょっと聞いてみたいな、というのかねぇ。
曲によってダブステップ的サウンドを多用し、
すごく安っぽくなっちゃってもったいなかったり、
曲によって良しあしに波がある、
というかそれは僕の音楽感の問題なんだけど、、、)


Bombay Dub Orchestra  動画1  動画2
(インド音楽をダブダブしちゃうっていうズルい音楽。
といってもそこまでダブ色が強いわけでもなく、
ニューエイジ的要素の強い、
心地よい音楽ですな!そしてスピリチュアル!!
ツタヤとかで、300円で売ってて欲しい、みたいな!)



ダブ畑やジャズ畑やファンク畑や、
とかってもっとたくさん紹介したいけど、
めんどいから今日はこれでおしまい。
一時間もブログにかけちまったぜ。





2009年6月10日水曜日

♯42 音楽(音楽)

・入荷した音源

Moondog「In Europe」
(300円で購入。
室内楽的趣のある曲群であり、
そのストリングスは絶妙で、
パーカッシブな印象は影をひそめ、
クラシックを聴いているような、
穏やかな時が流れる)


St. Germain「Tourist」
(ブルー・ノートから放たれた1枚。
ジャズ、ハウス、ダブを網羅した、
ズルいサウンドがてんこ盛り。
けっこうどこででも安く売られててかわいそうなので、
こちらも300円で購入。普通に良いし)


M. Templeton & Aa. Munson
「Acre Loss」
(メンバーの詳細等いっさい知りません。
鳥の声など自然音を随所に用いた、
ミニマルエレクトロドローンなこの音楽は、
どこかそれこそノスタルジックな印象をもたらすわけだが、
付属されるDVDもまた、乙だと思う)


Frank Bretschneider
「Aerial Riverseries: Frank Bretschneider on Olafur Eliasson」
(Olafur Eliassonの写真集をモチーフに作られた音源のようだ。
Olafur Eliassonといえば、あのオレンジの・・・
くらいの印象しか持ってはおりませんが、
このFrank Bretschneiderは、
ミルプラトーやラスターノトンとか12Kとかからも、
出してるし、音もそのもの、ミニマル電子音響。
約1分の曲が42曲て!!!
とツッコミたくもなるが、曲自体は、
硬さはさほど感じられず、なんだか耳馴染み良い)


Denison Witmer「Are You A Dreamer?」
(Sufjan Stevens関連はなかなか外さないなぁ。
一応参加してるみたいです。
地味な印象だが、SSWとして、
私たちは彼を忘れてはいけない気がする。
素朴な声とメロディーは、いかにもUS土壌。
涙腺をゆるませる)


VA「ARTHUR RUSSELL ... The Sleeping bag Sessions」
(怪人アーサーラッセルがやってたレーベルからのコンピ。
ディスコ時代、というそのままに、
音群もハウス、ファンク、ディスコ、であり、
ニューウェイビー!!!だね。)

Sunn O)))「Black One」
(Sunn O)))、たまに聞きたくなっちゃうのが彼ら。
このドゥームドローンはもはやかっこいいのぉ。
でも、でも、Oren Ambarchi好きだから・・・
毎日聞きたくないけど、やっぱり・・・かっこよすぎでしょ!)


White Out With Jim O'Rourke & William Winant
「China Is Near」
(メンツ的にマストだねぇ、ということで。
エクスペリメンタルな、
インプロセッションですかね。
そんな中でのエレクトロニクスは浮遊させてくれる。
キメてぇなぁ、って時にきいたら、キマる)

Olga「Flora Y Fauna」
(かーわーいーい、的な?
カフェで流れてそうーーー、的な?
アルゼンチンからのデュオ。
ポップでフォークトロニカな、
女子女子キュートサウンドなんだけど、
ポップで浮遊感あるし、
メロディも実際そんなクセないですし、
意外にいいかも、な作品)


Adamkosky「In Your Eye」
(韓国レーベルから再発されたことで、
隠れ名盤がやっと私たちの手元に届きました。
オリジナルはオハイオからの73年。
いかにもUSのSSWな趣のサウンドは、
カラっと爽やか気持ちいいもんですな!)


Takagi Masakatsu「Private/Public」
(みんな大好き、正勝兄やんですやん!
僕は別にそこまで・・・なんですが、、
まぁ参加メンツヤバし!!なわけで、
UA、OLAibi(OOIOO)、高田漣、ヤドランカ・・・
おああぁあっぁ・・・なわけで、
内容もナイスオーケストレーション。
ライブ音源なのだが、まぁ売れそうだなぁ、
これが本当の印象だなぁ。)


Jim O'Rourke & Gunter Muller
「Slow Motion」
(おや、静寂派インプロですか!
と思いきや襲いかかる怒涛のドラム&ギター!
この歪み、ギュインギュイン!!!!
ノイズトリップ!)


Cyne「Water For Mars」
(ごくごく普通のクラブ向けヒップホップ。
最近ヒップホップ離れしてる!!
ヤバいわぁ、と思ってのひとまずの切り口はここ。
これからガツガツいきまっせー、の私の意欲)

池田亮司
「20' To 2000.March: Variations For Modulated 440hz Sinewaves」
(およそ12秒の曲が、
99曲続くという、完全に99曲で1曲な1枚。
サインウェイブによる完全ミニマル。
徐々にもたらされる微細な変化は、
あなたを完全に飲み込むに違いない)





2009年6月8日月曜日

♯41 上島ジェーン(映画)

 あぁ結局行けなかった映画。

渋谷で公開されてたが、
もう半年行ってないぜ、渋谷。

しかし、8月にDVDでの発売は決定のようだ。

ということで、そんな「上島ジェーン」

結局、これは上島がどうこうというより、
ペテンに掛ける行為の最高峰、
有吉がいるから面白いのだろう。


マッコイ斎藤監修というわけで、

「我々は有吉を訴える」

からのつながりを考えると、
やはりぜひ見ておきたかったわけだが、
渋谷に行きたくない、
というのも一つの理由でもあったが、
それ以上に、映画館で観なくてもいいや、
なんて思ったのが正直な理由なのである。

でも、見ないのは、損、な作品だろう。
とりあえず、DVDを待つ。


※おすすめ動画

「恍惚の人」ミドリカワ書房

(有吉佐和子作品が原作???
タイトルが素晴らしいよね。
そしてショートムービー仕立てで、
完全に歌詞とリンクしているし、
感情移入しやすいし、
それよりなにより、凄いいい曲だ。
最後までじっくりご覧あれ。
何か感じる人は、感じると思います)




2009年6月4日木曜日

♯40 血が騒いだやつら(雑記)

 週末、いつもどおりの夜の時間を過ごしてると、
とある相談を受けた。

「明日、BBQがあるんだけど、ドレスコードがあって、
テーマはトロピカルなんだよなぁ、どうしよう」

このような内容だった。
こういう時、我が家のような3人暮らしは実に頼もしい。
仲間、親友への協力を惜しむわけがない。

トロピカルにモテるには?
必死に考え、僕らは各々の大事な品物を、
相談主の通称「松ちゃん」に貢ぐこととなった。

そこでできたのが、以下の写真である。




 これのどこがトロピカル?
それが皆さんの率直な意見であることはわかっている。
秘すれば花なり、なんていう名言が示すとおり、
彼はこの着物の下に、トロピカルな海水パンツとタンクトップでキメている。
ちなみにこの着物は私の物であり、
帯はタナベがパチ屋から盗んだ青ドンの旗であり、
この旗を帯にすることで、ちょいトロピカルを演出し、
さらにタナベのヘルメットの黄色は、
トロピカルとヤンキーっぽさを演出した。
駅までに絡まれますようにと、ジェラシーを感じた僕らは、
よりヤンキー感を出すためにこのサングラスをチョイスしたのは内緒だ。

しかし、わがままな松ちゃんは、
もうちょっとオシャレ感を出したい、
というものだから、ラジカセをかつがせることで、
オールドスクール感を匂わせることに成功した。

もうちょっと夏っぽさが欲しいと僕らは思ったので、
ヒロシの寝袋の袋をバックにさせることで、
それはあたかも巾着となり、着物、
つまり和の感じを際立たせるわけだが、
この袋には「ヒロシ」と名前まで書いてある。

さて、ここまでくると忘れかけてた悪ふざけ魂が思い起こされる。
ぜひこのままコンビニに行こうじゃないか、と。
何を思ったか、ヒロシはギターを手にし、コンビニへと向かうこととなった。

以下の写真がそれである。



 もちろんエレベーターの中でも、
「ポロロン」と爪弾くことを忘れない生粋のギタリストは、
完全に、しげる泉谷、だった。


 さて、コンビニに着いたわけだが、
結局一番邪魔なのはこのラジカセで非常に重い。
しかし、青い帯(単なる旗)は実に爽やかさを醸し出している。
そんなコンビニを見回すと、
不思議なオーラが出ている空間があった。
コンビニという人々が手軽に利用するあのスペースの片隅で、
「ポロロン」と爪弾いているのだ。
その姿は実に哀愁が漂っており、ATMは完全に封鎖されている。
その様子が以下の写真である。



 そんな彼は店を出る時だって、
きちんとギターを爪弾いているわけだから、
生粋のギタリストである。


松ちゃんはといえば、
きちんと最後まで、商品とお釣りを受け取るまで、
スタイルを崩すことはなかった。
ヘルメット似合うな、とこっそり思ったものだ。




 さて、店を出たあと、こんな事があった。
ナチュラルギタリスト・ヒロシは、
ギターを片手に買い物をしたわけだが、
なんと、お釣りをもらい忘れていたのだ。
我々全員店を出て道を歩き始めていると、
コンビニ店員が走って追ってきて、こう話しかけたのだ。
「あのー、ギターのお方、お釣り忘れてまーす」
ナチュラルギタリストは、
あのコンビニにおいて、
完全に一人の客として見出されていた。
「ギターの人て!!」
なんて軽度のツッコミを入れたくなるほど、
この店員のレベルもただものじゃない、
そう思った。
普通にお釣りを受け取ったヒロシ。
「あ、どうも」
彼は後悔し続けた。
なぜ、お釣りを受け取り、
ギターを爪弾きながら、「ありがとう」が言えなかったのか。
あそこは、ギターを爪弾きながら受け取って、
ひとつの笑いが完成する、
これは皆がわかっていたはずのことである。
ギタリスト失格の烙印がこのとき押された。
下の写真が、ジャケ風に仕立てた記念撮影の一枚である。
お疲れさまでした。













2009年6月2日火曜日

♯39 音楽(音楽)

・入荷した音楽


Beirut「Gulag Orkestar」「The Flying Club Cup」
(大好きなのに持っていなかったってゆう。。
ということで、やっぱりよかったです。
毎日リピートです。。
美しい声と音楽性は若くして、確かですね。)


Hölderlin「Hölderlins Traum」
(1972年の作品、ドイツです。
トラディショナルなフォークの趣きに、
プログレッシブな要素を加えるという、
その一風変わった曲調、演奏は、
実にドイツらしい。加えて、演奏の質は高い。)


V.A「So Young But So Cold」
(80年前後、ポストパンク期のフランスもののコンピです。
なかなか面白そうだな、と思って聞いてみると、
参加アーティストにジャン・ジャック・バーネルなんかもいて、
そんな彼はもろSUICIDEな音楽しちゃってるし、
もろクラフトワークなのもいれば、
ジグジグスパトニックなのもいて、面白い。
ただ、じっくり聞いて良いなぁ、という曲はあんまりなく、
朝とかに、何かしら準備をしながら流しておくと、何かいい)


V.A「ZZK Sound Vol. 1 - Cumbia Digital」
(クンビアは好きだけど、
果たしてデジタル・クンビアとは??
興味ありありで入荷しました。
アルゼンチンで流行っているとか??
アルゼンチン音響派に括られる、
AXEL KRYGIERなんかも参加していて、
なかなか面白い。ダンスホールなバイレファンキな、ダビーな・・・
クンビア特有のズンチャカリズムとともに、
アゲアゲなミュージックたちであった)


・卒読した書籍

「風土」・・・和辻 哲郎
(風土というものを、
そして風土が与える社会・精神に影響、
というものをこんなにも詳細に分析している本があったなんて。
勉強になりました)

「街並みの美学」「続・街並みの美学」芦原義信
(根本から異なる欧米と日本の街並み・建築。
気候・性格など諸条件の基が異なるという面もあるのだが、
それらをもふまえ、いかによりよい街並みを作るのか。
塀は崩せるか)


※おすすめ動画

that's my own decision・・・retro gretion
(ロックンロールハイスクール的PVとともに、
ストレイキャッツ的演奏姿勢は、
実にこれからの季節、気持ち良い。ビールだ。
ケーヤのお気に入りの1曲らしい)