2009年4月17日金曜日

♯26 baum(文学)

 ここ、東京も、36%は森林だそうだ。
さて、私の実家は林業を営んでいる。
祖父もそうだし、物心がついた頃には、
私にとって山は当然の環境であった。

 そしてこのフリーペーパー「東京の庭 baum」は、
林業もしくは木、にスポットを当てている。
計2冊での構成だ。

 木を伐採し、植える。そしてその木の、森林の手入れをする。
簡単にいえば、これが林業の仕事である。
いや、これがまた非常に体力のいる作業なのだ。
というのも、大学時代、手伝っていたからで、
当然、作業中は作られた山道を歩くのではなく、
斜面を歩く。ひたすら上り、下る。
しかし、その移動スピードは、
私よりも2回り、いや3回り、いや4回り?
も年齢が上の老年の方が速かったりもする。
その上、「若いっていいねぇ」なんて言ってきたりして、
皮肉!?とも思うし、「いい年のとりかたしてますね!」
なんて言葉も私はかけてあげません。

 間伐の後の山。
これがまた非常に美しい。
特に紅葉時、その様はというと、
今でもまだあの光景は私の頭を離れない。

 そんな林業の作業について若い人にもわかりやすく、魅力的に、
そして木を基調とした建物(家や図書館など)
の紹介などが書かれているわけだが、
これらのほとんどは23区外であり、
東京に存在する多くの「市」であるという点は、
わかりやすい東京という地を表している。

 しかし、林業という、
非常に金回りの悪い職業。
どうにかしてほしいものである。
金をかけずに山をキープだぜ!
なんて甘っちょろい考えをしていると、痛い目にあうだろう。
山の幸がなかなか恋しくなってきたものです。
そしてこのフリーペーパーを実家に、
送ってやろうかなとも思ってみたりもして。


※おすすめ動画

Ken Ikeda - Pictures
(エレクトロニカ。アルバム「Tzuki 」は名盤でしょう)




0 件のコメント:

コメントを投稿