2012年8月7日火曜日

♯297 7月映画鑑賞まとめ

7月の鑑賞メーター
観たビデオの数:8本
観た鑑賞時間:967分

おおかみこどもの雨と雪おおかみこどもの雨と雪
★★★★★  文句なしに素晴らしかった。余計なツッコミをいちいち入れるのは本作においてアホらしい。その姿にその思いに純粋に感動しよう。何度も観たいシーンはたくさんあるし、その地にそのシーンに見事にハマり引き立てる音楽。大人も子供も勇気だけでなく、色んなことを考えるきっかけを与える大事な作品なんじゃないかと思います。
鑑賞日:07月25日 監督:細田守
恋の罪 [DVD]恋の罪 [DVD]
鑑賞日:07月23日 監督:園子温
ヘルタースケルターヘルタースケルター
★★★☆☆  写真的な意味では魅せる部分はあったものの映画として物語としては物足りなさを感じずにはいられなかった。沢尻エリカはでも本当に可愛かった。民放でどうせ放送されないと思うからぜひ劇場で観ても、沢尻エリカ目的それだけであれば大きな損はないと思う。それ程彼女は本作では輝いてたんじゃないかな。ただ映画そのものとしてはやはり物足りず、どこか迫力と疾走感に欠けていた。僕なら園監督の恋の罪を観た方がいいんじゃない?と言ってしまうと思います。
鑑賞日:07月22日 監督:蜷川実花
サマーウォーズ [DVD]サマーウォーズ [DVD]
鑑賞日:07月20日 監督:細田守
50/50 フィフティ・フィフティ [DVD]50/50 フィフティ・フィフティ [DVD]
★★★★☆ 劇場に続きレンタル始まったので2度目の鑑賞。やっぱり大好きだこの作品。ジョセフゴードンレヴィットの抑えた演技とエモーショナルの爆発、セスローゲンのキャラ(やっぱり大好き!!)、アナケンドリックのキュートさ、最高のバランスだなぁ。
鑑賞日:07月19日 監督:ジョナサン・レヴィン
リアル・スティール DVD+ブルーレイセット [Blu-ray]リアル・スティール DVD+ブルーレイセット [Blu-ray]
★★★☆☆
鑑賞日:07月06日 監督:ショーン・レヴィ
アントキノイノチ DVD スタンダード・エディション [DVD]アントキノイノチ DVD スタンダード・エディション [DVD]
★★☆☆☆
鑑賞日:07月05日 監督:瀬々敬久
ラースと、その彼女 (特別編) [DVD]ラースと、その彼女 (特別編) [DVD]
鑑賞日:07月01日 監督:クレイグ・ギレスピー

鑑賞メーター

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

タンブラーもよろしく


2012年7月31日火曜日

♯296 こちらも

さて、何のタイミングかはわかりませんが、

ここ最近、タンブラーを始めてみたので、

よろしければこちらもどうぞ。

うまいこと、本ブログと棲み分けできたらな、と。

では、よろしくお願いいたします。。。

ではでは。。

2012年7月29日日曜日

♯295 おおかみこどもの雨と雪


2012年 日本
監督 細田守


あらすじ  
人間の姿をしていながらもおおかみおとこという正体を
持つ男(声:大沢たかお)と出会った大学生の花(声:宮崎あおい)。
二人は惹かれあい、やがて子どもを授かる。
姉の雪と弟の雨は、人間とおおかみのふたつの顔を持つ、
おおかみこどもだった。
都会の片隅で正体を隠しながらつつましやかに暮らす4人は、
幸せそのものだった。しかしある日、父が死んでしまい、
幸せな日々に終止符が打たれた。
おおかみこどものきょうだいを抱えた花は、
豊かな自然の残る田舎に移住することを決意する。」(goo 映画より転載)



ということで、久々の更新です。
サボってました。長文を書く余力がありませんでした。
すみません。。

ってことで、観てきました。おおかみこども。
近年連続ヒットを飛ばし、要注目であった細田作品。
観劇前から期待値が上がるのは当然でした。
そしてそこを見事に飛び越えてくるあたり、
もはや完敗でございます。。

おおかみおとこ、という狼と人間という
ふたつのレイヤーを通したことは、
今回より一層我々に投げかけたものを
強力にさせる働きをもっていたと思います。

一見ファンタジーな設定でありながら、
やってること、言ってることは、
とことん我々の共感できるところにある。


男と女の愛、親と子の愛、そして別離。
それらは2つのレイヤーが噛むことで、
僕らが抱く感情がさらに重厚になった。


それらに加え、うまかったのが、
サマーウォーズでは特にわかりやすかった、
ここで泣ける!盛り上がる!
という「アゲ」の場面を、
今回はあえて引いたところだった。

激しい起伏に客を巻き込むことなく、
己のリズムで淡々と進む作品の中で、
我々が勝手に共感し泣く、という構図だ。
考えてみれば実に挑戦的なものだ。
それでいて多くに共感し、共鳴し、
すっかり涙ぐむ僕らといったら、まぁ素直。
たしかに突っ込もうと思えば突っ込める場所は、
いくつもあるけれど、ディティールに突っ込むのは
本作において何かアホらしく思えた。

ホント、本作はそれほどストレートに、
僕らに色んなものを投げかけてきてくれた。
作品が客に対して、本当に真摯だった。

その真摯な姿に屈する僕らは、
そこで何度でも観たいと思わせられる
シーンをたくさん見せてもらった。
僕も観終えたばかりだけど、
またすぐ劇場に駆けつけたいし、
DVD買いたいし、地上波でも録画するし、みたいな。

手に取るように、何かにつけて
僕らは各シーンを選び思い出すだろう。
それほど、僕らにシーンは溶け込んだのだ。

そんな、僕らの心にフィルムを刻んだ本作だが、
高木正勝が担当した音楽の力も実に絶大だった。
シーンそれぞれの背中を、
時には押し、時にはそっと包んでいた。

本作に関わるスタッフ・キャストは、
細田作品の常連含め、実に豪華であった。
細田氏は本作の核となる部分は、
終始強力に持ち続けたことで、
表現すべきものは実に周囲のスタッフとしても
実に明確であったんだろう。

そんな一致した方向性は、
ストレートに僕らに飛び込んできてくれたわけだ。
ぜひ、劇場でこの夏に体験して欲しい、
作品だった。ぜひ。

ネタバレせずに気持ちをぶちまけようと頑張って書きました(笑)

2012年6月5日火曜日

♯294 Josephine Foster & The Victor Herrero Band


お久しぶりです。更新サボってました。

信頼あるJosephine Fosterの新譜です。
名義はJosephine Foster & The Victor Herrero Bandです。
2010年発表の「Anda Jaleo」と、
今年の作品「Perlas」の2枚組となっております。

Josephine Foster & The Supposed名義の
「All The Leaves Are Gone」が僕の中では
もはや傑作級の作品でして、
新作が出ようものなら絶対買う!
って程の信頼を彼女の声に寄せております。

こんな感じ

一聴しただけで小便出そうな位
素敵に飛んでますね。

そんな彼女の新作は(というか2010年から今)、
スペインのトラッドをフィーチャーしていて、
Victor Herrero(公私におけるパートナーのようです)の、
スパニッシュなギターが爽やかに舞っております。

前作とは音楽は変われども、
彼女の声は相変わらずで、
ある意味それが全てと言っても良い。

彼女の声ひとつで、彼女の世界となり、
その世界というもの実に心地が良い。
無論、それを支えるバンドサウンドが絶妙でも
あるのだけれど。

特段輝いているわけではない。
しかし、そっとその空間に落ち着く、
収まりの良さはずば抜けており、
きっと、彼女の世界に身を寄せた折には、
あなたを慰撫してくれることでしょう。


Anda Jaleoより


ってどんどん動画を続けたかったのですが、
「Perlas」のものがあがってないので、
試聴リンクを貼っておきますね。

こちらです

では。

2012年5月21日月曜日

※すいません!!

パソコンの調子が約1ヵ月悪く、
更新はおろか、PCでのインターネットも
していませんでした。

本日、ようやく回復しましたので、
今後また更新させていただきます。

今後ともお付き合い、よろしくお願いいたします。。。

2012年4月17日火曜日

♯293 音楽選

ちょっと名古屋に行ってました。
楽しかったその思い出を近々ここに書いちゃおうと
思っております。すいません。

今日は良い音楽が、
僕の中でたまりにたまっているので、
ここにまたいつもどおり放出です。


Temple Book - 秋に
(まさにタイトル通り!
といった感じですね。アコーディオンが
うまく誘ってくれます。素敵です)


Azure Blue - The Catcher in the Rye
(スウェーデンからです。
シンセポップが実に心地よいですね。
軽快で実に好印象)


Mirel Wagner - No Death
(淡々と紡がれる、
悲しげなメロディに惹きつけられます。
このPVも実に効果的ですね)


Adhitia Sofyan - Tik Tik Tik Bunyi Hujan
(インドネシアから。
キャッチーかつハートフルなメロディと
やっさっしー歌声。良質。)


Loops of Your Heart (aka The Field) - End
(このミニマルさはジャーマンを彷彿ですね。
そしてなんてったって気持ちいい!)


The Morning Benders - Excuses (Yours Truly session)
(USインディー。とはいえ有名ですよね。
確かPop ETCに改名したんですよね。)


2012年4月5日木曜日

♯292 音楽選

今回もまたズバズバと。

Electric Guest - This Head I Hold
(一目見て、聞いて、、「か、か、かっこいーーん!」
と一人思わずシャウトしたものです。
素晴らしい。Danger Mouseプロデュースってことで、
またDanger Mouseかよ!すげぇよ!)


新井仁・次松大助/今夜はブギーバックあの大きな心
(The Miceteethで知られる次松大助を
調べてたらぽっと出てきたのがこれで、
こんなブギーバックも良いじゃん!ってね)


The Jeevas - Once Upon a Time in America
(なぜか、なぜかなんですけど、
これを久々に思い出して聞いてみたら、
本当にナイスポップなんですね。
当時、アルバムもこの曲だけ好きで、
アルバム自体すぐ売ったなぁ・・・)


Mirah - La Familia
(いやぁ、良い音楽ってのは、
自分の知らないところにもまだまだ埋もれているもので、
こんな素晴らしい作品が発表されてたんですねぇ。
誰か教えてくれよ!って話ですよ!)


Ifan Dafydd - Treehouse
(た、たいしたもんだぁ。
って一人おでこをペシっと叩いたものです。
james blake的なこの音楽はもっと凄いのが
生まれてきそうだなぁ。
この手でいいのあったら教えてね。)


Ifan Dafydd - No Good
(ということで、Ifan Dafyddの中で
こちらもオススメしときます。)


Geotic - We Forget The Days of The Week
(ということで、ポッチャリ系エレポップbathsの、
アンビエント路線のサイドプロジェクトです。
これはどう考えても良質!)


以上です。

2012年3月29日木曜日

♯291 音楽選

ということで、良いと思った音楽をいつものように
ツラツラ挙げていこーっと。

暇つぶしにでも聞いてみてくださいね。


PHASE / アナログフィッシュLIVE@日比谷野音
(このPVはけっこう前に挙げましたが、
そのLIVE映像を偶然発見したので。
やはりフジファブとかいるけど、Jロックじゃ、
彼らが一番好きなのかもしれません)



遠足 / 画家
(大所帯ってやっぱりいいよね。
楽しそうだよね。)


talk - A Certain Letter
(熊本のインディーバンドのようです。
この甘いメロディが、これからもしかしたら
売れそうなニオイがしそうな・・・。いいと思います)


夜汽車 - MAMALAID RAG
(MAMALAID RAGってなんやかんやで
聞いたことなかったんだけど、これは聞いた方が
いいな、って思った。。)


Michael Fakesch - From Crocut
(Funkstorungのメンバー。
良いクセというか中毒性がある
エレクトロニカですな。ブリっとね。)

Brett Dennen - Darling Do Not Fear
(んもー、絶妙なんだからー!
ナイスメロディ!ナイスフォーク!ナイス声!)



小田晃生 / 夜道
(そっかぁ。そっかぁ。。。
って俺全然知らなかったのです。。
サポートのメンバーがなかなか凄いことに
なっているんですね。イイ!凄いイイ!)


気まずい食卓 Drinkin' Hoppys
(そして今日のシメはジャンプ・ブルース・バンドで。
吾妻光良&The Swinging Boppersのライブを見て、
やっぱりこの手の音楽は好きだなぁ、と感じて
しばらく経ちましたが、やっぱりいいものだな感を
感じさせてくれるこのバンド、素晴らしい!)



2012年3月24日土曜日

♯290 CUT


2011年 日本
監督 アミール・ナデリ
出演 西島秀俊、常盤貴子ほか


あらすじ
「売れない映画監督・秀二(西島秀俊)の作品が
映画館で上映されることはなかったが、
彼は映画への情熱を持ち続けていた。
そんな折、兄が借金のトラブルで亡くなったことを知った秀二は、
彼の映画資金調達のため兄がやくざの世界で
借金していたことを知る。兄の死に対する自責の念から、
秀二は殴られ屋をすることで借金を返済しようとするが……。」


この画像にある通り「映画のために死ね」とは、
とても強烈な言葉です。

昨今の娯楽一辺倒である映画界に、
一石を投じるこの作品。
それはスタッフ、出演者関係なく、
映画への愛を丸々体現した作品だった。
これが、映画愛そのものだった。

かつて数年前に笑っていいともに西島が
出演したことをなぜか(というか大ファンだからか)
覚えていたのだが、確かそこで暇があれば映画館に
通っているということを話していた記憶がある。

そのときから、僕は西島の映画に対する想いと、
そのイケメン具合に悔しいがファンとなり
(とはいえ最初に彼のファンになったのは、
映画「海でのはなし」だったと思う。
んまぁ、ファンとしては若輩者です。)、
それが一気にこの作品への爆発的な期待感となった。

加えて監督はアミール・ナデリ。
詳細は知らなかったが、どうやら相当な映画狂のようだ。
イランから映画への自由のために亡命したという。

本作の中において、世界の103本の映画が挙げられる。
そして西島は何度も言う。

「映画は真に娯楽であり、芸術である」
「映画は売春ではありません。映画は芸術です。
我々は映画を尊敬するべきです。」

また、アミール・ナデリは言う。
「・・・今、私たちが観ることができる素晴らしい映画たちは
素晴らしき過去の映画があったからこそ作りだされた
ものだからです。これは「CUT」に込めたメッセージの
ひとつでもあります」

「若い世代は『単なるエンターテインメント映画』を好みます。
彼らの嗜好はビジネス街で決められているのです。
この状況には変化が必要です。
秀二(=主人公、西島)の行動と本作は
現在の映画業界に対する小さな抵抗です」


本作は、西島=秀二=アミール・ナデリと言える。
汚れた映画界に対する抵抗が丸々作品になっている。
年代を問わず様々に挙げられる映画作品。
それは映画に対する愛なのか固執なのか、
それは観る者が判断すれば良いだろう。

本音を言えば、僕としては、
エンターテインメント映画すら愛したい。
業界が汚れているのかという実情は知らない。
だが、「真なる作品」が生まれない状況は、
あってはならない事態である。

そのためには、鵜呑みできない情報と
己の「感覚」だけが頼りなのだが、
そういったことを再確認させる、
ひいては映画への未来についてを、
西島が一発一発殴られる様とともに
我々に語りかけた本作は、
なんとも言えない後味のある作品であった。


予告編


2012年3月23日金曜日

♯289 LowPass

近年の日本のヒップホップだが、
Simi labやS.L.A.C.Kの出現により、
改めてこのジャンルを見直さねばな、
とここのところ思う次第であり、というか見直してきた。


SIMI LAB/WALK MAN
(キャラクター性においても言うところなし。
このPVを何の気なしにアップし、火がついた。
そりゃ火がつくだろう。僕も一瞬で虜になったものだった。
彼らの動きに注目せずにはいられない日々です。
ていうかマリアがまた美人で・・・)



シュビドュビバップ feat. 鎮座DOPENESS, S.L.A.C.K. -MARUHIPROJECT REMIX-
(んまぁ、S.L.A.C.K.も皆知ってると思うし、
何の曲ここに挙げてもいいかなぁと思って。
色んなとこで色んな人に愛されてますし、
これからどうなっていくんだろう。
このままでもイイし、なんて思ったりも)




そんな折にまた出てきたのがLowPassで、
僕は一発で心を撃ち抜かれた。
PVを見るに、彼は若い。(若くなかったらごめん)
またもや希望の星が生まれたわけだ。


LowPass - Ruff
(ということで。新鋭中の新鋭だし、
この曲だけかなとも思ったけど、
アルバム全部聞いても、また良かった。)


ということで、とてもヒップホップに関しては、
とても面白い状況だと個人的に思っている。
どんどん素晴らしい作品、人が出てきて、
追ってるこちらとしても楽しい。

上記のメンツに加え、
EVISBEATSも僕が全幅の信頼と共に追う人だ。


EVISBEATS / Just a Moment feat. vivi
(何で素晴らしい作品をこんなに量産できるのだろうか。
彼は多くの作品を生み出しているが、
そのほとんどが私的に「当たり」であり、
サラっと心を奪い続ける彼が大好きなのです)



ということで最近ヒップホップが続いたので、
ここらで一段落させるためにこの記事を記しました。

2012年3月19日月曜日

♯288

鉄拳(芸人)のパラパラ漫画がここにきて話題を呼んでいる。
ということで、見てみたら僕も感動してました。



どうでしょう。素晴らしいですね。
夫が歳をとってないな、最後のシーンはどうしてなんだろ、
と思ったら途中で先に夫が亡くなってたんですね。
2回見てわかることができました。
とはいえ、感動しました。



・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

さて、先日18日に行われた、阪神大賞典。
注目はやはり昨年の年度代表馬、オルフェーヴル。
いわゆる気性難の怪物なのだが、
今レースもどういう勝ち方をするか、
という見方が強かったのではないだろうか。

さて、蓋を開けてみたらどうだろうか。
これまた凄いことをやらかしたわけです。
とんでもない勝ち方ではなく「負け方」を
しでかしたわけですが、いやぁやっぱ規格外。

こういった見ていて鳥肌が立つレースってのが、
たまにあるのですが、これがあるから
競馬から目を離すことができない。

レース中、「すげぇ、、すげぇ、、」
としか僕は言ってませんでした。。。

普段レース見ない人も、
とりあえず、とりあえず最後まで見てみようよ。



2012年3月18日日曜日

♯287 50/50 フィフティ・フィフティ


2011年 アメリカ
監督 ジョナサン・レヴィン
出演 ジョセフ・ゴードン=レヴィット、セス・ローゲン

あらすじ

「普通の青年アダムは、ある日突然、ガンを宣告される。
その生存確率は50%で、その事実を告げた途端、
周りの人間の態度が一変してしまう。
しかし、親友のカイルだけは
今までと同じように接してくれ、アダムは
“ガン“を笑い飛ばして日々を過ごそうとするが……。」
ぴあより引用


ということで本日観てきました。
シネマディクトのくせに、今日はやけに人が入ってる、
なんて思ったら、およそ同時刻から、
「しあわせのパン」の上映があったわけですね。
原田知世主演の田舎でカフェみたいなのやる作品
だったかな。どうりで30代以上の女性が多かったわけ。

ってことは置いといて、ですね。
僕は当然この作品を気にせずにはいられませんでした。
主演の彼は、言わずもがな、
僕が最高峰に好きな作品「(500日)のサマー」の
彼ですね。上の画像見てピンと来た人も多いかな。
そして助演がセス・ローゲン。
「宇宙人ポール」や「グリーン・ホーネット」で
おなじみでこちらも僕が大好きな方です。

というこの2人、、ということは、、、
そう、これが本作の1番良いところで、
ガンを扱うと言えども決して重々しいドラマにはならず、
コメディを多分に盛り込んでくるあたりが、
最良のテンポを作品にもたらしています。

ヒューマンコメディ、ラブコメディの要素を
うまく散りばめながらも、
ただ軽いだけにならなかったのが、
素晴らしいところ。

タイトルに書かれているとおり、
生存確率は半々。
それを占う手術が行われる前夜、
今までどんなに落ち着いているように
振舞ってきた主人公も、
さすがに感情が爆発してしまう。
その爆発した瞬間、
淡々と映画を楽しんでいた僕の感情も
思わず爆発し、涙が出た。

その前後の主人公と親友のやりとり。
いっけんバカであるかのようなその親友の
彼への想いや主人公の家族、そして恋。。。

本作の脚本家による実話がベースということもあり、
こうした模様をきっちり見せてくれ、
そしてセス・ローゲンマジックと言えば良いのか、
お馬鹿でエロな要素も多分に盛り込まれ、
泣き笑いできる、本当に良い作品でした。

※※ 映画監督エドガー・ライトの恋人である、
アナ・ケンドリックが作中でどんどん可愛く見えてくる。
主人公のように、最終的には
皆さんも恋に落ちているかもしれません。(体験談)


予告編

♯286 ひゃくはち


けっこう前に、ツイッターでさらっと、
この作品マジでイイとつぶやいてはおりましたが、
最近もう一度見たのでここに改めて書いておこうかと。

2008年 日本
監督 森義隆
出演 斎藤嘉樹、中村蒼ほか


監督の森氏は、「宇宙兄弟」がこれから控えてますね。
「ひゃくはち」を見た人なら、
「宇宙兄弟」には当然期待せずにはいられませんね。

さて、本作ですが、
野球をやってきた人だけでなく、
何かに熱く己を捧げたことのある人なら、
誰しも共感できるものではないかなと思います。

また野球映画と言えども、
切り口がありそうでなかった補欠への視点。
あったとしても、かつて高校球児であった僕が、
あぁたしかに、と思わせる作品はなかったかもしれません。

大所帯の野球部でどう生き残るか。
不謹慎な話、ライバルが死んだって大怪我したって、
蹴落としてでも、それでも背番号が欲しい。

そこに至るまでにも、
仲間と経験した色んな思い出だってある。
仲間であるに違いないのだけれど、
ライバルであるにも、違いない。
そんな葛藤が存分に描かれ、
見てる側の涙を誘う。

背番号をもらえるか、試合に出られるか、
それが全てだし、そのために高校3年間を費やしてきた。
補欠で背番号をもらえるかどうかの瀬戸際に立つ、
主人公の2人。彼らが費やし、積み上げてきたものが、
作品を通じて十分に伝わるからこそ、
見てるこちらも彼らの悲しさや喜びがわかる。

なんだろう。その彼らの無邪気な笑顔や
怒り、涙。様々な表情と感情が、
伝わり、自分でもわかるのが不思議と嬉しいのだ。
何か嬉しい、と作品を見ながら不思議と思わせる
本作、すげぇ。。

とりあえず、な気持ちでも良いので、
まず見てみましょう。
そして、「宇宙兄弟」を待とうではないか。


予告編


※※ 高良健吾もこの作品に出ているんだけど、
熱くて天才で仲間想いで女好きな奴なんだけど、
市原隼人主演のボクシング映画「ボックス」
においてそれとけっこう真逆なキャラを演じていて、
あぁ、俺、高良健吾に青春を魅せられてるわぁ、
と感じたこともここに一応記しておきます。
暇があったら「ボックス」も見てみてね。

ボックス!


2012年3月14日水曜日

♯285 音楽選


Sobrenadar - Sommeil Paradoxal
(真昼間に浴びたい音楽)


Jessica Jalbert - Paris Green
(これは素晴らしい。
良い曲ってこういうこと!的な)


SBTRKT - Pharaohs ft. Roses Gabor
(絶妙なバランスに仕上がってると思う。
かっこいい)


CRYSTAL FIGHTERS - PLAGE
(ホットな楽曲。
ライブでは間違いなく盛り上がるだろうねぇ)


盪在空中 intro 空中道別+一大片的風景
(台湾のバンド。新譜に来日に、と。)


Sugar's Campaign 『ネトカノ』
(この曲に合うドラマが観たい。
最近なかなかこのノリのドラマ無い気が。)


JUSTICE OF CANADA Like a 凡人 PV
(いいとこどりで、ただただカッコイイ。
相当キテル。)



2012年3月12日月曜日

♯284 nuclear soundscape vol.8

ということで、先日、弘前Mag-Netにて
行われたイベント「nuclear soundscape vol.8」に
行ってきました。

16:30〜16:55 Jamie Squeeze (stage)
17:00〜17:25 VALON×イシザワユカリ (floor)
17:30〜17:55 A9 (stage)
18:00〜18:25 DIZO×シンゴクラスタール (floor)
18:30〜19:00 CONTRAIRE (stage)
19:05〜19:30 Yuragi Spin (floor)
19:35〜20:00 聞こえないふりをした (stage)
20:05〜20:30 SOURCE AGE (floor)
20:35〜21:05 Noeye (stage)

というタイムテーブル。
青森と仙台のバンドの出演です。

さて、僕自身、生で音楽を聞きに(観に)行く、
という行為が実に久しぶりで、
聞こえないふりをした、は個人的に好きでして、
観れるのが楽しみでしかたなかったわけですが、


それ以外の出演者のパフォーマンスも、
ホント素晴らしかったです。

エモからポストロック、ヒップホップ、アンビエント
まで様々なジャンルの出演者がこのイベントに集まりました。

様々な音楽を聞くことができ、とても刺激を受けました。
「様々な音楽を楽しんで欲しい」
という言葉は僕もずっと持ち続けている言葉であり、
久々に現場に足を運んでみて、
心底それを痛感したものでした。

ここ1年、僕自身、
ドローン、アンビエント音源の購入を
ちょっと休止していたのですが、
このイベントに足を運んだおかげで、
「また買っちゃおう」なんて思ったわけですよ。。。

とにもかくにも、
出演者のパフォーマンスが素晴らしかった
というのは言うまでもなく、
なにより、現場で様々な音楽を体感し、
自分を立ち上がらせたその衝動が、
僕にとってとても嬉しかった。

これが現場の力なのか・・・

とはいえ、やはり、
そういった様々な感情を客に抱かせるのは、
ある程度の質があってこその話。

その点、聞こえないふりをしたの
佐藤氏が運営するレーベル「nor thmall lab」による
今回の「nuclear soundscape」には、
今後も注目せずにはいられないし、
何よりこの青森という地で、
多くの素晴らしい音楽を生で聞きたい。

僕ももっとアンテナを張り巡らさなくては。。

佐藤氏とは、少ししかお話できなかったが、
また時間を持ってお話できればな、なんて勝手に思う。


たくさん色んなものを生で体感しよう。

2012年3月6日火曜日

♯283 Peter Broderick「itstartshear.com」



Nils Frahmをプロデューサーに迎え、
久々の2作目となるボーカルアルバムとなりました。
本作は、もう発売前に新曲を試聴して、
即購入を決意しましたね。
というより、元よりPeter Broderickを
ただ完全に信用しきっている自分もいるわけですが。

本作の中の「It Starts Hear」。
僕はこの動画を見て聞いて、即決意しました。


一人で車でどこまでも行ってしまいたくなります。。

ボーカルとサウンドが織り成す、
この絶妙な、どこかノスタルジックな雰囲気は、
必ずしも現実を直視しなくたっていい、
自分の納得のいくまで視線を逸らしたっていいんだ、
っていうまぁ勝手な解釈を僕にさせてくれる程でした。

そんな雰囲気をアルバム全体で与えてくれる本作です。
丁寧さをひしひし感じさせるサウンド、
フッと優しく包み込まれることを体験させられるボーカル、
もはや私的今年トップクラス入り候補!
な素晴らしい作品でありました。


2012年2月29日水曜日

♯282

ノラ・ジョーンズの新譜発売に先駆け、
「Happy pills」が公開された。
Danger Mouseをプロデューサーに迎えた
というアナウンスを聞いていて期待してはいたが、
この曲を聞いてますます新譜が欲しくなった。

なお、新譜「Little Broken Hearts」は、
4月25日発売予定だそうです。

試聴はこちら

ついでに懐かしの名曲も。
今でも大好きです。

Norah Jones - Sunrise



・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

metamorphose spring 12の第3弾ラインナップに
Omar Rodriguez-Lopez Groupが追加された。

Omar Rodriguez-Lopez Groupは、
ホント1度は生で観たい。体感したい。
最高にかっこいいグルーヴを放つバンドの
一つであることは間違いないんじゃないかと思っている。

このグルーヴに注目するのも間違いないが、
その中でもドラムのDEANTONI PARKS。
彼のパフォーマンスにもぜひ注目ですよね。


・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

山下智久 「愛、テキサス」。
ドラマ「最高の人生の終わり方」の主題歌ですね。
これがまたクセになります。

作詞にやくしまるえつこ、
作曲に永井聖一、
という山P&相対性理論のタッグという
面白い組み合わせによるものだったわけです。
どおりで「らしさ」丸出し。

ソロとしてなかなか良いスタートを切ったのではないでしょうか。

動画を掲載しますが、
すぐ削除されるかもしれませんね。


2012年2月27日月曜日

♯281 ブレイクダンス特集

よくダンスには興奮をもらう。
めちゃイケで岡村がSMAPのコンサートで
踊ったのを見て興奮したのが最初だったんじゃないかな。

ブレイクダンスをそこで知り、
ちょっと自分でやってみてはすぐ挫折し、
ちょっと離れてみたら、
知らず知らず、その技は、
人間離れしたものばかりとなっていました。

そしてその技でもって、
相手と競い合うというそれは、
見る人にこれ以上ない興奮を与えます。

技術だけじゃなく、表現力も含めた
パフォーマンスが必要不可欠となっていて、
僕は夢中になれずにはいられませんでした。

つい先日もDVD「ターン・イット・ルース」を
購入したばかりであります。
予告編

Red Bull BC One 2009に出場し、
僕を魅了しまくった一人の踊り手がいまして、
Cloud選手なのですが、マドンナのバックダンサーも
してる彼なのですが、いやぁかっこいい。。。

準決勝

決勝

どうです?かっこいいでしょう。

そして時は経て、
2011年の厳選されたブレイクダンス動画を
まとめたこの動画を見てさらに驚愕。
どうやりゃこんな技できるんだよ、と。
これから一体どんな方向に進んで行くんでしょうか。

今日の目玉です。ぜひ。

WORLD BEST BBOYS 2011

皆さんも一緒に魅了されてみましょう。

では。

2012年2月26日日曜日

♯280 J-HIPHOP特集

J-HIPHOP特集として様々な動画を掲載しておく。


S.L.A.C.K. - NEXT
(いい曲)


Soul Scream - 黒い月の夜
(本当にかっこいいわ。)

般若 やっちゃった
(面白いしかっこいいしよく出来てる)

鬼  言葉にできない
(この今見る道が導き、ならば縁とは美しい)

EVISBEATS feat. 田我流 ゆれる
(ふらっと流していい気分になれる)

クラムボン featuring ILL-BOSSTINO - あかり from HERE
(この曲はCDで聞く曲じゃない、体感する曲。
そしてこの動画でのパフォーマンスは素晴らしい)

四街道ネイチャー - まっしろ
(この時代、いいなぁやっぱり)

とりあえずこの位にしとこ。

♯279 ヒミズ(映画)


2011年 日本
監督 園子温
出演 染谷将太、二階堂ふみほか

頑張れ、という言葉が耳から離れない。
作品において被災地を通し、
この言葉が投げかけられる。

頑張れ、という言葉は、
簡単に発せられる単語であり、
よく耳にする言葉であり、
もしかしたらその単語の力が軽薄に
なっている感も日常では、うん、あるんじゃないかな。

しかし、本作を通し、
それははたまた今の僕の心情と一致したが故なのか、
とてもとても心に響いた。

原作がある作品なので、
ラストを変えたことは多くの批判もあるし、
人が演技しているので、
原作とのキャラに多少の相違が生じるのは、
もちろんそれはわかった上のことだとも思う。

映画において大事なのは、
そういうことじゃないと思う。
原作を大事にしながらも、
映画として素晴らしいものに昇華できていれば、
僕はそれで良いと思うし、
本作はその点で僕は及第点を与えてよいと思っている。

染谷将太、二階堂ふみという若く、
そして将来を期待せずにはいられない、
演技力というより、発せられるエネルギーは、
無論、本作に必要不可欠であり、
ラストへの作品のエモーションとなっているのは間違いないし、
それを引き出した監督の手腕は、
見事と言わずにはいられません。

園作品を通して1番の傑作か、
と言われれば即座にうなづくことは、
僕にはできないが、
魅力は多分に含まれているし、
(人それぞれ様々な意味において)希望を見出してくれる
作品だとも思えるし、
作品を見るだけで、賛否様々な感想を
抱かせてくれるものと思う。
だから観ようよ。

予告編

2012年2月3日金曜日

♯278 映画(映画)

レンタルしたものは勝手に、
私的に100点満点で点数付けちゃいます。
75点超えてたらオススメだと思ってくだされば。


・127時間

監督 ダニー・ボイル
出演 ジェームズ・フランコほか

80点

予告編




・浅草キッドの浅草キッド

監督 篠崎誠
出演 水道橋博士ほか

65点

予告編



・劇場版 神聖かまってちゃん

監督 入江悠
出演 二階堂ふみほか

75点

予告編




・あぜ道のダンディ

監督 石井裕也
出演 光石研ほか

75点

予告編




・シティ・オブ・ドッグス

監督 ディート・モンティエル
出演 ロバート・ダウニーJrほか

85点

2012年1月5日木曜日

♯277 恋の罪(映画)


2011年 日本
監督 園子温
出演 水野美紀、冨樫真ほか


あらすじ

どしゃぶりの雨が降りしきる中、
ラブホテル街のアパートで女の死体が発見される。
事件担当する女刑事・和子(水野美紀)は、
仕事と幸せな家庭を持つにもかかわらず、
愛人との関係を断てないでいた。
謎の猟奇殺人事件を追ううちに、
大学のエリート助教授・美津子(冨樫真)と、
人気小説家を夫に持つ清楚で献身的な主婦・いずみ(神楽坂恵)
の驚くべき秘密に触れ引き込まれていく和子。
事件の裏に浮かび上がる真実とは……。
3人の女たちの行き着く果て、
誰も観たことのない愛の地獄が始まる……。」




 ということです。
今や作品出すたび注目の園子温監督。

 前作「冷たい熱帯魚」での圧倒ぶりから、
期待値あがりまくりの本作でした。


 潔癖とも思える夫を持ついずみ。
献身的という表現は極限的とも言える。

「久しぶりに僕のチンチン触ってみるか?」
「いいんですか?」
「どうだ?」
「嬉しいです!」

 夫婦の交わりはこれ以上はない。
何かしたい!そんないずみはパートを始める。
そしてひょんな誘いから騙し騙され、
ヌードを撮られ、絡んだ男と寝る。

 何かが吹っ切れたかのように、
いや、吹っ切るように、家に戻り、
一人鏡の前に素っ裸で立ち、

「いらっしゃいませ!試食いかがですか?
おいしいですよ!」

とパートで発するセリフを連呼する。
延々と、連呼する。
声のボリュームがどんどん上がる。

この過剰なまでの繰り返し連呼シーンは、
何と、現場での監督とのアドリブだそうだ。
いやぁ、恐れ入る。。。

 渋谷円山町で一人の女性と出会う。
その女が美律子である。

 普段は大学で教鞭をとる美律子は、
夜は男からお金をとって体を許しているのだ。
金に困っているわけでもない。
ただ愛を求めて、愛の「意味」を求めてさまよっているのだ。

 いずみと美律子は愛を求めるという意味で、
同じ括りにあるとされる。

 和子が最初に立ち入った事件現場には、
「城」という文字が残されている。

 この「城」とはつまり迷宮的な意味合いを持つ。
つまり愛というものの意味を追うその行為は、
城の周りをグルグルまわっているだけなのだ、と。

 愛とは?
そのためにどんどん自己を貶める女たち。

 
 田村隆一の詩が本作を照らし続ける。

「言葉なんかおぼえるんじゃなかった
日本語とほんのすこしの外国語をおぼえたおかげで
ぼくはあなたの涙のなかにたちどまる」

 言葉とその意味というものが無ければ、
「愛」というものに悩むことなどなかった。

 その意味を追い、
どこまでも馬鹿正直に追い続け、
体を交え、声高らかにセックスし、
その先にあるものは・・・。


 迫真という言葉だけでは物足りない。
各俳優の限界を突破した演技なくして、
本作は成立し得ない。

 エンターテイメントであり、詩的であった。
160分という時間がとても短く感じた。
最高にスリリングな本作、確実にオススメです。


言葉なんかおぼえるんじゃなかった


予告編


2012年1月4日水曜日

♯276 あけましておめでとうございます

あけましておめでとうございます。
2012年になりましたね。
年末年始、充実していましたか?
ゆっくりと休むことができましたか?

今年も細々と続く本ブログを、
何卒よろしくお願い致します。