2010年11月23日火曜日

♯227 パーフェクト・ブルー(映画)



1998年 日本
監督 今敏


あらすじ

「謎の人物のストーキングに怯えるアイドルの恐怖を描く。
アニメで本格的な現代サスペンスに挑んだ意欲作であり、
リアルな作画や狙われるアイドルの心理描写、
そして画ではなく物語から恐怖を語った演出は目を見張るものがある。
声の出演に岩男潤子、松本梨香。
人気絶頂期にアイドル・グループから脱退し、
女優に転身を図った美少女・未麻。
ある日、彼女のもとに熱狂的ファンらしい人物から
脅迫めいたFAXが届く。やがてその行為はエスカレートし、
未麻は次第に身の危険を感じるが…。」


 今敏を今頃追悼、ということで。代表作ですね。
あらすじ的にはありきたりに見えるかもしれないストーリーだが、
これをアニメーション化したことで、
実写には表現し難い部分を表すことに成功した、
という記念碑的作品でありましょう。

 作品自体の時代性もあってか、
その時代について多く反映されてる部分も多いが、
理解に苦しむ点は特にない。

 複数の伏線が張られているかのような、
難解めいた構成にも感じるが、
これは自己完結させておいても十分に、
サスペンスを楽しめる内容となっているし、
考えれば考えるほど、深みにはまってしまいそうな感もある。

 久しぶりにサスペンスを見たので、
見終えたあと、ちょっとドーンときましたが、
人を時代を情景を切り抜く抽出力というのは、
才人ならではと言えよう。


予告編




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