2010年3月24日水曜日

♯172 音楽(音楽)

 ということで、本日二度目の音楽更新!

たまっていたものを鬱憤晴らしに更新するぜ!
殴り書きでいつもすみません!


Ry Cooder「Music by Ry Cooder 」
(ということで、ここは改めて聞いておかなくては、と。
ふとそう思ったわけでこの2枚組です。
ギタリストとしての楽曲や、アコーディオン、
民族音楽など彼の視野の広さと温かさが、
ニュっと作品から出てきて心地よいですな)



ミドリカワ書房「みんなのうた+α」
(ここにきてミドリカワ書房。。
嫌いじゃないので、そして聞きたくなったので。
ユーモアアコースティックポップ!
インディーズ時代の作品集のようだ!
らしさがあって、普通に良い)


Melody Gardot「Worrisome Heart」
(若きシンガーソングライターの彼女。売れてます!
そんな彼女の作品をようやくゲットです。
ジャズが基調にあるようなサウンドで、
他にもカントリー調な曲もあったり、
良質なサウンドを多岐にわたり体験できる。
非常に良いと思います)



七尾旅人「911 Fantasia」
(遅いんだよ馬鹿野郎、
と罵られても仕方ありません、
というほどの今頃の入荷です。3枚組大作。
「お話してよ!」
あの911から50年を経た、2051年9月11日の朝。
20世紀生まれのお爺ちゃんが
孫にせがまれて話し始める昔語り。・・・云々。
作品を通して紡がれる壮大なストーリーには、
賛否両論飛び交っている次第ではありますが、
そんな次元で聞くものじゃない!
というか普通にこの3枚組をストーリー関係なしに、
聞いていても心地が良いわけだ。
何重にも楽しめる素晴らしき大作)


Nanofingers「The Game of Minority」
(なかなか衝撃的だったぜ、っていうブレイクビーツ作。
なおかつこのポップセンスには驚嘆せずにはいられません。
So Akashiによるソロプロジェクト。
4曲目、easeのダビーで心地よいサウンドは、
気持ち良すぎて涙が出そうです。最高!)



Gil Trythall「Coutry Moog + Nashville Gold」
(タイトルにもある通り、カントリー&ムーグ!
なんと愉快で痛快でキュートなことでしょう。
豆知識として、ムーグ博士も自らセレクトした
「永遠のお気に入り10枚」に今作を入れてるそうです。)



Kip Hanrahan「Beautiful Scars
(最高にセクシー!最高にクール!
07年に届けられたこの最高の作品は、
ジャズの空気、ラテンの空気、ブラックな空気に、
都会的な空気と田舎な空気の交錯。
絶妙な空気感の掛け合いが
この素晴らしきサウンドへ昇華しています。
本当にカッコ良い)



Danny Paul Grody「Fountain」
(the driftのギタリストだったんですね。
これは後から知りました。。。
そんなバンドで活躍してる彼とはまた異なる姿が本作で、
アコースティック主体になってますね。
そこにラップトップを、と、現代良質シーンの定番スタイル!
マスタリングはグレッグ・デイビスであったりと、
んまぁ、そんな情報は置いておいても良質です)



[Post-foetus]「The Fabric」
(LAの20歳のWill Wiesenfeldというお方のプロジェクト。
デビュー!ポップなエレクトロニカです。
様々な楽器とコンピューターとともに、
実にファンタジーなサウンドを作り上げています。
雨の日に聞いてもこれは心地よいし、
晴れの日に聞いても違う趣へと変化する。良作です。
私見だが、上記動画リンクを拝見するに、
ライブは大して見に行く気は、しない)


ZNR「Traite De Mecanique Populaire」
(一般大衆向け機械学概論と題されたこの作品。
サティがよく引き合いに出されるサウンドのようですな。
たしかにそれも頷けます。
室内楽的であり、チェンバーであり、
耽美的ともよく言われてますが、はい、世間様の言う通り!
名盤なので、ぜひゲットしてほしいです、皆さまにも)



Mattia Coletti「Zeno」
(イタリアからのフリージャズ系アーティストの作品。
もう来日済みであり、人気もあるようですね。
なんといっても、貴公子ですから!!!
内省的かと思えば、開放的とも感ぜられます。


Max Nagl「The Evil Garden」
(絵本作家エドワード・ゴーリーの作品をもとに、
オーストリアのサックス奏者マックス・ナグルが製作したわけだが、
ロル・コックスヒル、ノエル・アクショテ、ジュリー・ティペッツ
という何ともそそる豪華メンツが参加。
キュートな作品だぜ!と思っていたら、
いつの間にかフリーな要素に引き込まれている。
しかし、ジャズジャズしてなくて、
物語に合わせ、ポップでメルヘンで、ホント素敵な作品だわぁ)





♯171 音楽(音楽)

 入荷音楽、続きです。


Fenton「Pup」
(こちらはDan Abramsのプロジェクトってことで、
中身を聞くまでもなく、ゲット!
彼、いいこと言ってます。
「僕は、いつもポップソングの始まりと終りが大好きだ。
その瞬間だけを使ってアルバムを1枚作ったらどうなるかと常日頃、
考えていた。PUPの中の楽曲は、まるでスケッチのようなもので、
色々な曲の頭やおしりに楽しく飛び込んでは、
しばしそこにいたり・・しかし、
どこへ行くわけでもなく、その必要もなく・・。」
良い作品です。)



Ovary Lodge「Ovary Lodge」
(Keith Tippettを中心としたグループで、
英国の即興シーンの重鎮です。
ロバート・フリップに多大な影響をもたらしているとか。
インプロの世界はどこまでも奥深いですなぁ。)


Spacecraft「Paradoxe」
(元MEVのイヴァン・コケットと、Red NOISEのメンバー のユニット。
70年代に発表された作品であり、
実に時代性を感じるプログレサイケサウンドでありながら、
やはり、何度聞いてもこのアシュラ関連然り、気持ちいい)


Go KOYASHIKI「SliT」
(思わぬ遭遇。実にすばらしい作品である。
作品解説は以下の転載を参考にしていただきたい。
「アルバムを製作するにあたり、
コンセプトを設定せずに音色やリズムの構造から
創造することを出発点としている。
しかしながら使用/思考したキーワードがいくつかあり、
以下は制作時に使用したキーワードである。
それぞれの解釈を固定するのではなく、
多角的にみた解釈の総和として構成していく。

細隙 最大と最小 高度3000m クラブシレンシオ
消失点 蜃気楼 発振 対角線上の悪魔 高揚と沈静
ダブルスリット実験 空間配置 ポインターの指定
構造と機能 意識の誘導 CODE UNKNOWN」)



Richard "Groove" Holmes「New Groove」
(イエス!ジャズ・オルガン!いいですねぇ。
ファンキーなサウンドからソウルまであり、
実にキャッチーで、夜にこれをかけながら一杯、
とか、もう最高ですね)



Venetian Snares「Find Candace」
(こちらはガッツリとブレイクコアです。
ビッキビキに攻めてくるサウンドはたまりません。
ジャケはトレヴァー・ブラウンによるもので、
好きな人は好きなジャケットでありましょう。
ビッキビキ好きにはたまらないですよね)



Foot Village「Anti-Magic」
(LAからです。ドラム&女性シャウト。
ドラム民族、って書かれてたりして、
その表現は実に的を得ている気がしました(笑)
とにかくドラム乱れ打ちを体験だ!
この女性ボーカルがロック色を強くする。
09年の快作ですな。)






2010年3月18日木曜日

※今週

 今週が忙しさのピークとなり、
ブログの更新ができません、
という更新をしている滑稽さはさておき、
退職につき、こうも毎日のようにもてなしを受け、
なかなか良き人間関係を東京で築けたものだ、
と最近はしみじみ感じているところであります。

 僕は感情移入というか、
情に弱く、すぐに仲良くなったら「親友」と
思ってしまうところがあり、
私自身の一方的にかもしれぬが、
素晴らしき友情が芽生えた東京生活だったのではないか、
と思っております。

 明日は私の歓迎会が盛大に開かれることでありましょう。
ということで、今週はまともな更新はできません、あしからず。。。


 まぁ、ツイッターの方では、ビシビシつぶやかせてもらっているので、
みなさんもどうぞツイッターに参加し、フォローしあおうではありませんか。
それでは。





2010年3月14日日曜日

♯170 音楽(音楽)

 入荷した音源をつらつらとー


King Coya「Cumbias de Villa Donde」
(デジタルクンビアシーンの、
ZZKコンピでも異彩を放っていたKing Goyaの作品。
ストイック過ぎないクンビアビートが、
程よくて、何気に良いんです)



Mulatu Astatke & The Heliocentrics
「インスピレーション・インフォメーション3」
(エチオジャズの伝説とHeliocentrics。
ナイスなこのタッグによって生まれた、
決して派手ではないが、
完璧、実に完璧なこのグル―ヴは、もはやさすが!
ナイスなアフロなジャズでおやすみさい!!だぜ!)


3 Hür El「3 Hur-El
(でたっ!ターキッシュ・サイケ!!
もちろんボーカルが何言ってるかなんてわかりゃしねぇ!
でも、特異なグル―ヴ!
サズのターキッシュな魅惑と、
民族性溢れるタッチのドラム・パーカッション。
なかなか面白いと思うよ!)


Pretty Boy Crossover「We Are All Drifting」
(オーストラリアから。
ポップでトロニカでアンビエントで、
っていう器用なアーティストですな。
ツボをよくわかっていらっしゃる、というか。
この人は、他にも色々なプロジェクトやってるのかな?
でも、うん、このアルバムは普通に良いと思うよ。
上記リンクの1,2曲目は違うアルバムで、
3、4曲目が本アルバムの曲。
うん、後者の方がやはり好きです)



Komodo「Subluna」
(3月に来日済みのKomodoです。
ダブステップ基調ながら、
全曲が別にダブダブしてるわけでもない。
巧みなエレクトロニクスの使用は、
さすがなアーティストであろうが、
やはり個人的に「Bali dub」好きですなぁ。)


Quantic Presenta Flowering Inferno
「Death Of The Revolution」

(おいしい。ずるい。
つまりは、レゲエに中米サウンド、スカ、ヒップホップ的ビート感、
というあらゆるものをおいしくミックスしてできあがった、
なんともズルい、ズル過ぎる作品。
曲ごとに色も様々で楽しめますな。
versionも複数入っていたりして、
レゲエ愛聴者にもたまらん1作でしょう。
いやぁ、こいつはモテるはずだ!きっと!)



Berliner Ring「Berliner Ring Orbital」
(ドイツから。
ドイツお得意のミニマルダブものかと思ったら、
まったくそんなもんじゃない。
むしろ良い期待の裏切り方をしてくれた。
ストイックさは、相変わらずドイツですが、
ちょっとそのベクトルがエクスペリメンタルな
方向に向いていてくれているのだが、
聞いてて、やっぱりドイツっぽいな、
ってなぜか感じます。
まぁでもミニマルはミニマルなので、
そしてそんなミニマルが嫌いじゃないので、好き)


つづく・・・





2010年3月10日水曜日

♯169 徒然(雑記)

 池田信夫氏のブログにて面白い指摘がある。
あまりこういった事に関しては報道されないのは、
当然のことである。
 しかし、これからどのような攻防が繰り広げられるのか、
水面下ではあるが、白熱しそうで楽しみなところではある。

池田氏ブログ記事


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「使いやすさ日記」を拝見。
日々拝見させていただいているが、
これはこれは何とも奥床しい。

旅館のふすま、に関する記事なのですが、
なるほど、これはいい仕掛けですね。
僕は、この位明かりが入ってきてくれた方が、
じつは安心するタイプです。。
加えて、エアコン等の温度調節の機能にもなる、
という、「アイデア」というものにはいつも感服させられるばかりです。


その記事はこちらから。



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都築響一による「演歌よ今夜もありがとう」
このシリーズもとても楽しく拝見させてもらっている。
第19回がアップされ、これまた味があって良い。
好きな人は好きであろうこのシリーズ。
ここに紹介しておきます。


こちら


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天然文庫の100冊

ウェブでの出版が動いてますね。
印税に関してのシステムが書かれてますな。
しかし、ブログと違って、
「書籍」として作品をPCで見ることに、
未だ抵抗があるのは僕が時代についていけてないせい?
全然ありがたみを感じないのは、僕だけ?

など、これからの価値観の変化の潮流を、
とりあえずは客観的にみていこう。


記事はこちら


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Pavementが再結成のようだ。
そして日本ツアーが四月に。
行きたいような行きたくないような。

でも彼等はかっこよかったよ、そりゃ。

動画

とりあえず、名曲多すぎて、困る。


それでは!

あ、あとケーヤ、今日イベント行けなくてごめん!





2010年3月4日木曜日

♯168 音楽(音楽)

 入荷音源のアップです。


Bradien「Linden」
(スペインを主な活動拠点としている3人組バンドです。
エレクトロニカという括りに入るんでしょうな。
といっても室内楽的な要素もあり、
bill wells好きとかにはもってこい、な感じか。
メロディカ、アコースティックギター、グロッケンなど、
様々な楽器を織り交ぜ、キャッチーなメロディーで、
トイなキュートさを持った実に良質な曲群であり、
良い作品だと思います)



Michel Legrand & P. P Castro Neves
「Michel Legrand & Pierre Paulo Castro Neves」
(フレンチの巨匠ミシェル・ルグランと、
ブラジルミュージシャンによる、
ジャズ・ボッサ、な作品です。
なんとなく、こういうの聞いてみたい、
という好奇心のみで入荷です。
部屋で流しておくとシャレオツな感じっす)


Hermann Nitsch「Musik Der 66 Aktion」
(とりあえず、物好き以外は上記リンク動画は見ない方が良い。
『目隠しをされて十字架にはりつけにされた裸の男。
生け贄 の動物の死体、血液、内臓。
この神聖な(涜神的な)血まみれの儀式 のための音楽。』
だ、そうです。
恐るべし、ウィーン・アクショニズム。
2枚組、2曲、そして2時間30分超。
これらにギッシリとドローン、ノイズが詰め込まれた、
まさに攻めのカルト作)


Red Snapper「Pale Blue Dot」
(なかなかかっこいいないですか!!
ジャズ、ダブ、ファンク、プログレ、
など様々なジャンルがうまい具合にはまってます。
常にブイブイ言わしてる感じ、たまりません。
またブレイクビーツのアーティストによる、
remixも収録されていて、これまたお得感)



The XX「XX 」
(ニューウェーブ、ダブステップなどを通過した・・・云々、
なんて書かれてあったので、どんな素晴らしき新人か!
と思って聞いてみたら、ごくごく良質なポップスを奏でる新鋭でした。
期待のサウンドとはかなりかけ離れていたものの、
ギター、ベース、そしてビートなど、
エレクトロニクスも絶妙に絡んだ良質ポップス作、
というか売れ線ポストロック作、とも言える。)



Steruss「円鋭」
(J-HIPHOPです。
OMA SOUNDや鈴木勲(BASS)、スガタイローなど参加の意欲作。
適度に抑えのきいたサウンドとリリック。
キャッチーかつラウンジ的もあり、程よい良作)





2010年3月2日火曜日

♯167 音楽(音楽)

 入荷した音源っす!
色々たまってるので、何度かに分けて更新!



始めます!

VA「Andy Votel Presents Brazilika」
(ブラジルからの刺客、Andy Votelのミックスです。
クラブミュージック寄りなサウンドでありながら、
ロック、ジャズ、ポップス、ラテン、プログレなど、
様々なジャンルの音楽が、一つになったキャッチーな作品です)



Angus MacLise「Astral Collapse」
(Angus MacLiseは元ヴェルベッツのメンバー。
その後はNYアンダーグラウンドをグルグル巡った流離いの音楽人であるが、
そんな彼の未発表音源集。
17分超のオルガンドローン作品や、
洞穴でパーカッションを連打しているような曲など、
録音状況もとても気になる、サイケかつトランシーな、
当時のアンダーグラウンド背景を如実に語る素晴らしき発掘作品ですね)



Angus MacLise「The Cloud Doctrine」
(こちらも彼のレア音源集。
こういう発掘作品はありがたいものですね。
サントラ用作品から、電子音響、パーカッション、
ポエトリーリーディングなど、様々な音楽探求とともに、
ジョン・ケールやトニー・コンラッドという大物二人が
参加した作品もあり、実にありがたい2枚組!)



Origamibiro「Cracked Mirrors And Stopped Clocks」
(アコースティックを基調とした、アンビエント寄りな作品です。
エレクトロニクスが絶妙に交じり合い、
夜に流しっぱなしにしておきたい、
至高なるラウンジ作品だと思います。
落ち着く~♪)



The Considerate Builders Scheme
「Exit To Riverside」

(南アフリカの新鋭による、
アブストラクトヒップホップ作。
エレクトロニカ好きも聞ける、
懐の広いサウンドは、なかなか将来有望です。)



EKD「FANTASMA」
(中南米サウンドに触発されながら、
レゲエテイストもどこか思わせる、
このノリノリチューンたちは、
いつ聞いてもご機嫌な良作です!)


To Live And Shave In L.A.
「God And Country Rally!」

(上記リンク先動画は開始1分から演奏始まります。
ということで、ヘロヘロボーカルにジャンクなサウンドは、
プッシー・ガロア周辺を彷彿とさせます。
ギターに、ドラムに、ノイズの乱れ打ち。
いやぁ、いいですね!)