
2010 日本
監督 今泉力哉
出演 たま
あらすじ
「1990年、空前のバンドブームを巻き起こした
アマチュアバンド発掘番組“イカ天”に出場するや、
その強烈なキャラクターとコアなファンに止まらない
幅広い層にも訴える力を持った音楽性で注目を集め、
メジャーデビューシングル『さよなら人類』が大ヒットを記録、
一躍スターダムに躍り出たバンド“たま”。
本作は、周囲の環境の激変に翻弄されながらもマイペースを貫き、
メンバーの脱退、解散を経たいまも、
それぞれに自分の音楽と向き合い活動を続ける
元メンバーたちの姿を見つめた音楽ドキュメンタリー。」
ということで「たまの映画」です。
「あしたのジョー」にお客さんは流れ、僕一人でした。
一人で、良かったです。
さて、たまというバンドは本作でも語られているが、
実に誤解の多いバンドであった、と。
確かに見た目のインパクトが強烈過ぎた。
確かに音楽性も独特であった。
しかし、それはメインストリームという基準にほかならない。
彼らがスターダムに駆け上がり、
同じメインストリームという舞台上で比較されるものだから、
仕方がない、といえば仕方がないわけだ。
それでもあくまでマイペースなのが「たま」なのだ。
「さよなら人類」で発揮された、
唯一無二の一つの作品性は、
それでも「たまの一部」でしかないのだ。
解散後のメンバーそれぞれの活動が映し出される。
石川さんと知久さんが思い出を振り返りながら街を歩く。
高円寺界隈が中心で僕が住んでたところも映ってたな(笑)
そんな中、この作品には柳本さんだけは出演していない。
出演許可がおりなかったようである。
まことに残念、という思いもあるが、
出演していたら、この作品は、
また全く違う作品に仕上がっていたことであろう。
自由に活動している彼らの音楽と、
バンドの思い出を振り返りながら進む映画。
そこでパスカルズの演奏が流れる。
怒涛の演奏とその姿に、
過去のたまの姿が投影され、思わず涙がこみ上げる。
柳本さんの脱退は、それはそれはたまに大きな影響を与えた。
メンバーみんなが口をそろえて言った。
特に知久さんが悔しそうだった。
「あの人とのコーラスが最強だったんだ」
エンディングでの知久さんの歌は、
その言葉と、過去のたま、そして現在のメンバーを
見事に包括するような、どっと涙が出そうになる曲でした。
過去のマイペースと今のマイペースは異なる。
されど、みんなそれぞれ今でも音楽をやり続けている。
きっとそれが励みになっているんだろうな。
マイペースにまたたまが復活するかもしれないし、
このままマイペースに・・・いーや、キリがない。
何にせよ、そこには出会いがあり、別れがあった。
その間に数々の作品が残った。
ファンの思い出とたまによる思い出。
そんな「思い出」と「未来」が詰まった、
非常にハートフルな作品でした。
ごちそうさまです。
予告編
高校生の時、「たま」が大好きで、「虚言倶楽部」と言うファンクラブに入っていました!
返信削除みんな元気かな。。。
匿名さん>コメントありがとうございます!
返信削除ということは、この作品もご覧になったんですかね?
感想聞いてみたいです!
...見てないんです...
返信削除こんな映画があることすら知りませんでした...
柳本さんの脱退で「たま」を卒業してしまいました...
とても懐かしいです。。。
返事、遅れてすみません。
返信削除度々、本ブログに訪れていただき、
大変感謝しております。
そうでしたか。
その前後のたまも語られていたりもして、
とても興味深かったです。
僕は、まだ小学生でたまを
リアルタイムでファンになったわけでないので、
そういったコメント、とても心に染みます。
ari-yさんのブログを読ませていただいてから 昔を思い出し、「たま」の曲を聴いたり動画を見たりしてます!!!
返信削除「たま」全盛期の頃 ari-yさんは小学生だったんですね。若~い!!!!!