2011年2月24日木曜日

♯246 私的青森ラーメンランキング(グルメ)

 どうも。ちゃんと更新します、ブログ。
ツイッターにどうしても偏ってしまいがちなんですが、
ブログにはブログの良いところがあるわけで、、、


 画像もなしで、なおかつコンパクトに、
ラーメン通には叱られてしまいそうですが、、
そして完全なる独断と偏見でランキングつけちゃいます。
という簡易的なものですが、週末の参考にでもしてください。。


<青森醤油煮干し系ラーメントップ3>

1位 つねた食堂 

(ここは、もうしょうがないですね。
食べた瞬間、「あぁ、やられた」と思いましたね。
全てが完ぺきでした。今まで色々食べたけど、
完ぺきだ、と思わされたのはやはりココですわ)


2位 麺雅

(純粋なる青森系でしょう、ここも。
そしてチャーシューもお得感アリです。
手打ち麺の美味さ!そしてダシとの絡み!
ちょうど良いです。強すぎず弱すぎず。
不思議と安心します。迷ったらまず行くお店です)


3位 康家

(とはいえ、ホントは2位に入れてもいい位のクオリティ。
というか、1位並みに完璧感がありますね。
これぞ康家!といったラーメン、いや、作品です。
津軽醤油独特のあの濃い味はもちろん、
その具在と康家自慢の麺はもちろん相性抜群。
何の落ち度もない完璧ラーメン、
故に3位という結果は我慢していただきたい)


というように、トップ3を挙げれば、
皆さん、まぁそうなるわな、
っていう結果になるでしょうが、
それで良いんじゃですか?

津軽といっても、
麺も様々で細から太まで、
それぞれ店によって特徴があって、
色んな相性が楽しめるのがやっぱり楽しいですね。

「まるしげ」「倉内」「田むら」なんかもオススメです。


<ラーメン店(醤油を除く)ベスト3>

1位 風になれ

(新鋭が一気に1位になってしまいました。
しかし、それも店に行けば納得できることでしょう。
店主のブログを見ても明らかでしょう。
実にラーメンに対し、具材に対し研究熱心でいらっしゃる。
料理人たるものを体現してますね。
ノーマルメニューに、様々な限定ラーメン企画。
そのどれもが確かな味わい。
実は僕、この店、完つゆ率100%なんです。
1位以外なわけがあり得ませんね)


2位 ラーメン屋

(橋本小の隣にありますね、ラーメン屋っていうラーメン屋。
実はここのクオリティが高いのは知る人ぞ知るところかも。
海苔ラーメンとかなんて超絶クオリティですよ、ホント。
たまに行くとあっと驚かされる、
あぁ、やっぱりここ普通にすげぇわ、と。)


3位 王味

(ぎょうざのお店ということですが、
ここのラーメンが実に異端。
ニンニクが大丈夫なら行って間違いないでしょう。
そして酒もちょっと絡めましょう。
上記と違い、クオリティという点よりも、
驚かされた、という点でこのお店を。
そして餃子も美味いし、他の料理も美味い。
酒も進むし、居心地がよろしくてらっしゃいます。
一度食す価値アリです)


他にも、「空海」「あさ利」はオススメですね。


<ちょっとオススメ>

・ラーメン田(平内)「くろつや醤油」

・つじや「野菜つけ麺」

・しらはる「鴨つけ麺」

・ゼットン「バラそば」

あたりがオススメできます。


とまぁ、参考になるところがあまり無いかもしれませんが、
個人的な備忘録的な意味も含めまして、
このような更新をさせていただいた次第です。

最後まで読んでいただいた方、ありがとうございます。
これからも毎週ラーメン食べ続けます。





2011年2月23日水曜日

♯245 Evisbeats Meets Channel Earth「Welcome To The Super Culture」(音楽)




いやぁ、すいません。
更新さぼってたので、今日は2個目の更新。
よろしくどうぞ。

ということで、Evisbeats。
本作はNYからChannel earthも参戦しております。

Evisbeats、彼らは確実にクル!!
いや、もうキテいるのか!?
あんまそこらへんわかりませんが、
本作だけではなく、全作チェックをおすすめします。

一口に言えば、ヒップホップ。
しかし、その魅力は無限大ですね。
インストもラップも、質が、センスが抜けている(気がする)。
という私的な勘がウズウズしましたねぇ、最初は。
購入してから随分日時が経っての彼らの紹介で、
色々タイムラグがあって申し訳ないのですが、、

なんともそのキャッチーでありながら、
一瞬でヒップホップ好きを虜にするトラックは、
確実に聴く価値アリ!!
全作要チェックですね。

試聴




♯244 Expo '70「Death Voyage」(音楽)




 ということで、今回はExpo'70。
とりあえずバンド名がキテますね!

 いやいや、中身ももちろん素晴らしい。
ドゥームを基調としながらも、
スペーシーなプログレ調が、
見事私をどこかへさらっていってくれました。
重苦しいはずなのに、なぜか、たゆたう。

 すさまじい好盤。
フォークやサイケなんかも垣間見えて、
一聴しただけではわからない、
聞けば聞くほど実に味が出る、
豊かなサウンドはまさに必超なり!


試聴





2011年2月14日月曜日

♯243 たまの映画(映画)




2010 日本
監督 今泉力哉
出演 たま



あらすじ

「1990年、空前のバンドブームを巻き起こした
アマチュアバンド発掘番組“イカ天”に出場するや、
その強烈なキャラクターとコアなファンに止まらない
幅広い層にも訴える力を持った音楽性で注目を集め、
メジャーデビューシングル『さよなら人類』が大ヒットを記録、
一躍スターダムに躍り出たバンド“たま”。
本作は、周囲の環境の激変に翻弄されながらもマイペースを貫き、
メンバーの脱退、解散を経たいまも、
それぞれに自分の音楽と向き合い活動を続ける
元メンバーたちの姿を見つめた音楽ドキュメンタリー。」



 ということで「たまの映画」です。
「あしたのジョー」にお客さんは流れ、僕一人でした。
一人で、良かったです。


 さて、たまというバンドは本作でも語られているが、
実に誤解の多いバンドであった、と。
確かに見た目のインパクトが強烈過ぎた。
確かに音楽性も独特であった。

 しかし、それはメインストリームという基準にほかならない。
彼らがスターダムに駆け上がり、
同じメインストリームという舞台上で比較されるものだから、
仕方がない、といえば仕方がないわけだ。
それでもあくまでマイペースなのが「たま」なのだ。
「さよなら人類」で発揮された、
唯一無二の一つの作品性は、
それでも「たまの一部」でしかないのだ。

 解散後のメンバーそれぞれの活動が映し出される。
石川さんと知久さんが思い出を振り返りながら街を歩く。
高円寺界隈が中心で僕が住んでたところも映ってたな(笑)

 そんな中、この作品には柳本さんだけは出演していない。
出演許可がおりなかったようである。
まことに残念、という思いもあるが、
出演していたら、この作品は、
また全く違う作品に仕上がっていたことであろう。

 自由に活動している彼らの音楽と、
バンドの思い出を振り返りながら進む映画。
そこでパスカルズの演奏が流れる。
怒涛の演奏とその姿に、
過去のたまの姿が投影され、思わず涙がこみ上げる。

 柳本さんの脱退は、それはそれはたまに大きな影響を与えた。
メンバーみんなが口をそろえて言った。
特に知久さんが悔しそうだった。

「あの人とのコーラスが最強だったんだ」


エンディングでの知久さんの歌は、
その言葉と、過去のたま、そして現在のメンバーを
見事に包括するような、どっと涙が出そうになる曲でした。


 過去のマイペースと今のマイペースは異なる。
されど、みんなそれぞれ今でも音楽をやり続けている。
きっとそれが励みになっているんだろうな。
マイペースにまたたまが復活するかもしれないし、
このままマイペースに・・・いーや、キリがない。

 何にせよ、そこには出会いがあり、別れがあった。
その間に数々の作品が残った。
ファンの思い出とたまによる思い出。
そんな「思い出」と「未来」が詰まった、
非常にハートフルな作品でした。
ごちそうさまです。


予告編





♯242 3月33日「ひかりとかげ」(音楽)



2010 日本


 今回紹介するのは、
鳥取出身、活動の中心は京都という3月33日。

 ギター、ドラム、ベースというシンプルな構成です。
サウンドもシンプルさそのままに純粋なポップを歌い上げています。

 決して上手いとは言えぬ演奏ではあるが、
その声とメロディ、、とはいえこちらもシンプルなのであるが、
なぜか、なぜか訴えかけてくるものがあった。

 スッと僕に入ってくるのがわかる。
ポップに難解さはいらない。
そっと僕に横たわるそのサウンドの心地よさは、
なんとも言えぬ。

 ポップの原石。これからに期待。

試聴





2011年2月8日火曜日

♯241 (500)日のサマー(映画)




2009 アメリカ
監督 マーク・ウェブ
出演 ジョセフ・ゴードン=レヴィット、ズーイー・デジャネルほか

あらすじ

「建築家を志しながらもカード会社でライターの職に
甘んじているトムは、運命の恋を夢見るロマンチスト。
いつか素敵な恋人に出会えるはずと信じていた。
そんなトムの前に新入社員サマーが表れる。
彼女を一目見た瞬間に恋に落ちたトム。
サマーもトムに好意を抱き、2人はデートを重ねるが、
彼らの間には大きな壁が立ちはだかっていた。
トムと違って、サマーは真実の愛なんてものを、
これっぽちも信じていなかったのだ。・・・」



 いやぁ、結論から言いましょう。おすすめです!
久々に映画を見て泣いてしまいましたね。

 ということで、、、、

真実の愛ってなんですか?
運命ってのは信じますか?
恋って必要??

 普通のラブストーリーものの作品だと思って見たこの作品。
一味違いました。食われました。

 恋愛、というものは、
どうしても人生において我々の前に存在するもので、
たとえ、恋なんてしない、という感情を抱いてるとしても、
それは「恋愛の否定」として存在しているわけですが、
本作は「否定」と「肯定」という二人の存在が始まりなわけです。

 主人公の男の前に現れた一人の女性(サマー)。
スミスの音楽を通じて彼らは交流を持つようになるわけですが、
ロマンを抱く、その男はたちまち恋におちていきます。
しかし彼女は完全なる恋愛否定論者。
あくまでも、友達でいたい、と。
手をつなぎデートをしようが、キスをしようが、
セックスをしようが、あくまで彼女は恋愛関係は否定なわけです。

 そんな彼女との日々500日間を、
時間軸を’わかりやすく’交ぜながら、
進めていくあたりは見ている方としても、
とてもキャッチーでわかりやすく、
その日々というものを、感情の移り変わり、
というものを痛い程突きつけられるわけです。

 彼女との日々が募れば、その分、思い出が積もる。
恋愛関係の否定を改めて突きつけられても、
どうしてもその思い出はすぐには拭い去ることはできない。
彼女との思い出のスミスの曲を流してみる。
しかし彼女は素通り。
こういったすれ違い感というものは、
恋愛経験上、経験している人は多いはず。
そう、あの青い感覚。

 この作品は、本当に見ている側の青い感覚を、
強く強く、えぐる。
 
 女性役を演じる、ズーイー・デジャネルという存在は、
まさにその感覚をえぐるに最良すぎる程に好材料であり、
キャスティングの妙がうかがえます。
とにかく、かわいいんだな。

 自分の恋愛感覚というものを否定され続けた、
という結果になるこの男は、次第に、
結局女なんて、、恋なんて、、愛なんて、、、
という出会った時の彼女と同じような性格、
つまり「恋愛否定論者」的な立ち位置に変わっていく。
彼女との距離はしだいに離れ、
仕事もスランプ続き。

 彼は、目指していた職、
建築家を目指し、会社を辞める。
そんな折、彼女と再び出会ってしまう。
彼女は彼をパーティーに誘った。
そのパーティーで知った真実とは、
彼女が結婚するということであった。

 今まで愛を否定していたあなたは一体?
それゆえにあくまで友人であった俺は何?
再び、己を根本からえぐられた彼は、
ただただ、現実から離れることしかできない。
その場から立ち去ることしかできない。
  
 後日、そんな彼は自分のお気に入りの公園に足を運ぶ。
ここも、彼女と一緒に行った場所だ。
蓄積された思い出は、意識的にも無意識的にも、
作用してしまうもので、なかなか拭い去ることはできぬものだ。
そこに結婚指輪をはめた彼女がいる。

「会えると思ってたわ」

(だって、あなたの最高にお気に入りの場所で、
私との思い出の場所だものね)

というセリフを付け加えてもいいような場面である。
恋愛否定論者であった彼女が結婚に至った理由とは。

「偶然であり、運命」

「あなたとは、運命じゃなかったってことなの」

もう、笑うことしかできない。
その女をアバズレと一言で片づけてしまうのは簡単だ。

しかし、その一言で片づけることは、
自己満足に過ぎない。

何が起きようとも、
起きたことが、真実でしかないのだ。

去り際に、彼女が彼の手を握り、
去っていく姿に、さらに歯がゆさを感じる。

どんなに思い出を積み重ねても、
どんなに己が運命の人だと愛したとしても、
真実は、積み重ねたものを否定だってするのだ。

こうした歯がゆさを感じるか感じないかは、
彼に視点を置くか、彼女に視点を置くか、
で変わってくるものであると思う。

単なるラブストーリーではない。
愛を語る、というよりも、
真実とは、現実とは、というものを
突きつける作品ではないだろうか。
思いのほか、その突き方が、
私にとってグサりときたためか、
涙が思わず流れてしまっていた。


とにもかくにも傑作といえます。
ぜひ見ていただきたい。
決してこのブログの文だけで、
そして載せている予告編だけで、
この作品の素晴らしさは、伝わらない。
これは断言できる。
というか、映画とはそういうもの。
映像と見る人の感情なしにはわからないものだ。

人それぞれの違う視点がそこにはあるはず。
それぞれの感想を聞いてみたいものです。


あ、最後に、、
ズーイー・デジャネル、本当に可愛かった。
かわいすぎて思わず笑ってしまったのは、初めてかもしれない。


予告編




2011年2月4日金曜日

♯240 スコーレNo.4/宮下奈都(文学)





スコーレNo.4 [著]宮下奈都(2007)

 お疲れ様です。
日々暇をもてあそぶ私の友として、
うーん、読書はかかせません。。

 そんな中で一冊今回チョイスいたしますのは、
「スコーレNo.4」です。
書店員の企みからスマッシュヒットを記録した、
というエピソードがあります。


あらすじ

「自由奔放な妹・七葉に比べて自分は
平凡だと思っている女の子・津川麻子。
そんな彼女も、中学、高校、大学、就職を通して
4つのスコーレ(学校)と出会い、少女から女性へと変わっていく。
そして、彼女が遅まきながらやっと気づいた自分の
いちばん大切なものとは…。ひとりの女性が悩み苦しみながらも
成長する姿を淡く切なく美しく描きあげた傑作。」


 淡々とした僕の日常に舞い降りたこの1冊の中に含まれる、
それこそ淡々と進められていくこのストーリーは、
淡々としながらも実に力強さがにじみ出ている。

 4つのスコーレ、つまり本作は4つの章に渡り、
物語は一直線につながっていくわけだが、
幼き頃から常に輝かしかった妹。
自分には光るモノがなにもない、
という妹へのコンプレックスのようなものが、
次第に生まれ、七葉なら・・・七葉なら・・・、
気づけば比較対象に妹をあげている。

 働くことで、自分の光る何かを見出しすことができた。
働くことで、好きな人ができた。価値観が変わった。
本作において、彼女を大きく動かしたポイントは、
「仕事」であろう。

 様々な出会い。出会いとは、人だけではない。
商品、仕事の方法論、などと気づけば、
色んな事を自分は身につけ、出会ったんだなぁ、と。

 ふと、帰省する。
三姉妹で過ごす久しぶりの時間。
輝かしかった妹・七葉。
今となっては七葉も七葉。
自分と同じように、悩み、遠回りをし、
そう、彼女だって普通の女の子であった。
そう気づいた時には、どこか余裕がうかがえた。

 とはいえど、妹の存在なしに彼女のここまでの人生は、
語ることができないであろう。
比較対象とはいえど、いつもそばに居てくれたのだ。
そんな淡々と平平凡凡ながら心をスッとさせてくれる良作であった。

 
 自分自身に置き換えてみよう。
いつもそばに居てくれる存在ってありますか?
改めて考えてみると、いるものですよね。
それが別に何人いるかは人それぞれだ。
逆にあなたがいわゆるその「存在」となっている、
ということだって有り得るわけであり、
決してそれはいつも助けてくれるわけではないけれど、
それは時には障壁となる(思う)ときもあるかもしれないけど、
成長過程において、なくてはならない存在だったわけだ。

 生きる上で、いつしか道に迷うことがある。
災難がふりかかるかもしれない。悲しい、寂しい。
それも、自分だけの感情じゃない、
そう感じ、少しは楽になろう。
そして、そんな身近な人がいたら、
救いの手を差しのべてあげると、良いだろう。