2009年7月6日月曜日

♯54 音楽(音楽)

毎度、試聴リンクを載せているわけですが、
きちんとしたスピーカーもしくはヘッドホンのもと、
試聴に臨んでいただく(いただいている)ことを
まずお願いします。


・入荷した音楽

Iannis Xenakis
「Xenakis: Persepolis + Remixes Edition 1」
(電子音響の重鎮であり、
この作品も彼の代表作の一つでしょう、ペルセポリス。
1曲約1時間の中に、ノイズと静寂、そして電子音・・・
不気味に冷涼に、そして荘厳に、と崇高なる作品でしょう。
面白いのは、Disk2で、こちらはリミックスで、
大友良英、メルツバウ、池田亮司などと、
多くの著名ミュージシャンが参加している。
聞きごたえありすぎる作品です)


Luc Ferrari & eRikm「Archives Sauvées Des Eaux」
(リュック・フェラーリが大友良英と行った、
「水から救出されたアーカイヴ<諸概念の活用第1番>」
詳しくはこの北里義之氏の文がふさわしいでしょう。
ウェスタンとベートーベンを激烈コラージュさせた部分が、
この作品のハイライトとして多く語られる。
エリックMの働きも恐らくさぞ大きかったことだろう。)


Typical Cats「Civil Service」
(こちらはシカゴヒップホップの定番レーベル、
ガラパゴス4からですな。
むしろこの1曲目がヒップホップヒップホップしくて、
お気になので、この曲のためだけにゲット!な作品)


Dub Colossus「A Town Called Addis」
(エチオピアのジャズや伝統音楽、ポップスを、
ダブっちゃおうという好奇心作。
抜けて素晴らしい、というほどでもないが、
まして、新しい!というわけでもないが、
悪くはない。曲によっては壮大なダブ特有スペーシー空間を
味あわせてくれるのはやはりありがたいところだ)


James Tenney「Selected Works 1961-1969」
(さて、実験電子音楽家james tenneyによる作品集。
1曲目からプレスリーの楽曲の猛烈コラージュから始まり、
ノイズ、電子音響、ピアノなどでの楽曲がある。
そして最後の曲「For Ann (rising)」は、
11分48秒、電子音の音階の無限上昇を体感する。
さて、これで思い出したのが「無限音階」である。
詳しくはここを見ると良い。面白いでしょう。
そして、これを見るといいだろう。)


Warner Jepson
「Totentanz And Other Electronic Works 1958-1973 」
(サンフランシスコバレエ団の舞台音楽担当という肩書も持つ、
この音楽家、Warner Jepson。
ヘナヘナとしたピヨピヨかますシンセと、
声や物質音、動物など、もうめちゃくちゃにしてくれちゃった、
ひとつの楽曲なのか、ミュージックコンクレートなのか、
とも迷わせるかの瞬間も多数見せつける、素晴らしき作品だ。
長年、埋もれていたのだそうだ。)





2 件のコメント:

  1. クセナキス持ってるわい
    3年くらい前に手に入れてたから
    あげるの忘れてた

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  2. いや、持ってるとは思ってたぜ。
    今度はそっち関連ちょーだい!!
    コメントありがと!

    そして、悩みがあったらメールくれ!
    電話は、夜ね!

    返信削除