2012年3月29日木曜日

♯291 音楽選

ということで、良いと思った音楽をいつものように
ツラツラ挙げていこーっと。

暇つぶしにでも聞いてみてくださいね。


PHASE / アナログフィッシュLIVE@日比谷野音
(このPVはけっこう前に挙げましたが、
そのLIVE映像を偶然発見したので。
やはりフジファブとかいるけど、Jロックじゃ、
彼らが一番好きなのかもしれません)



遠足 / 画家
(大所帯ってやっぱりいいよね。
楽しそうだよね。)


talk - A Certain Letter
(熊本のインディーバンドのようです。
この甘いメロディが、これからもしかしたら
売れそうなニオイがしそうな・・・。いいと思います)


夜汽車 - MAMALAID RAG
(MAMALAID RAGってなんやかんやで
聞いたことなかったんだけど、これは聞いた方が
いいな、って思った。。)


Michael Fakesch - From Crocut
(Funkstorungのメンバー。
良いクセというか中毒性がある
エレクトロニカですな。ブリっとね。)

Brett Dennen - Darling Do Not Fear
(んもー、絶妙なんだからー!
ナイスメロディ!ナイスフォーク!ナイス声!)



小田晃生 / 夜道
(そっかぁ。そっかぁ。。。
って俺全然知らなかったのです。。
サポートのメンバーがなかなか凄いことに
なっているんですね。イイ!凄いイイ!)


気まずい食卓 Drinkin' Hoppys
(そして今日のシメはジャンプ・ブルース・バンドで。
吾妻光良&The Swinging Boppersのライブを見て、
やっぱりこの手の音楽は好きだなぁ、と感じて
しばらく経ちましたが、やっぱりいいものだな感を
感じさせてくれるこのバンド、素晴らしい!)



2012年3月24日土曜日

♯290 CUT


2011年 日本
監督 アミール・ナデリ
出演 西島秀俊、常盤貴子ほか


あらすじ
「売れない映画監督・秀二(西島秀俊)の作品が
映画館で上映されることはなかったが、
彼は映画への情熱を持ち続けていた。
そんな折、兄が借金のトラブルで亡くなったことを知った秀二は、
彼の映画資金調達のため兄がやくざの世界で
借金していたことを知る。兄の死に対する自責の念から、
秀二は殴られ屋をすることで借金を返済しようとするが……。」


この画像にある通り「映画のために死ね」とは、
とても強烈な言葉です。

昨今の娯楽一辺倒である映画界に、
一石を投じるこの作品。
それはスタッフ、出演者関係なく、
映画への愛を丸々体現した作品だった。
これが、映画愛そのものだった。

かつて数年前に笑っていいともに西島が
出演したことをなぜか(というか大ファンだからか)
覚えていたのだが、確かそこで暇があれば映画館に
通っているということを話していた記憶がある。

そのときから、僕は西島の映画に対する想いと、
そのイケメン具合に悔しいがファンとなり
(とはいえ最初に彼のファンになったのは、
映画「海でのはなし」だったと思う。
んまぁ、ファンとしては若輩者です。)、
それが一気にこの作品への爆発的な期待感となった。

加えて監督はアミール・ナデリ。
詳細は知らなかったが、どうやら相当な映画狂のようだ。
イランから映画への自由のために亡命したという。

本作の中において、世界の103本の映画が挙げられる。
そして西島は何度も言う。

「映画は真に娯楽であり、芸術である」
「映画は売春ではありません。映画は芸術です。
我々は映画を尊敬するべきです。」

また、アミール・ナデリは言う。
「・・・今、私たちが観ることができる素晴らしい映画たちは
素晴らしき過去の映画があったからこそ作りだされた
ものだからです。これは「CUT」に込めたメッセージの
ひとつでもあります」

「若い世代は『単なるエンターテインメント映画』を好みます。
彼らの嗜好はビジネス街で決められているのです。
この状況には変化が必要です。
秀二(=主人公、西島)の行動と本作は
現在の映画業界に対する小さな抵抗です」


本作は、西島=秀二=アミール・ナデリと言える。
汚れた映画界に対する抵抗が丸々作品になっている。
年代を問わず様々に挙げられる映画作品。
それは映画に対する愛なのか固執なのか、
それは観る者が判断すれば良いだろう。

本音を言えば、僕としては、
エンターテインメント映画すら愛したい。
業界が汚れているのかという実情は知らない。
だが、「真なる作品」が生まれない状況は、
あってはならない事態である。

そのためには、鵜呑みできない情報と
己の「感覚」だけが頼りなのだが、
そういったことを再確認させる、
ひいては映画への未来についてを、
西島が一発一発殴られる様とともに
我々に語りかけた本作は、
なんとも言えない後味のある作品であった。


予告編


2012年3月23日金曜日

♯289 LowPass

近年の日本のヒップホップだが、
Simi labやS.L.A.C.Kの出現により、
改めてこのジャンルを見直さねばな、
とここのところ思う次第であり、というか見直してきた。


SIMI LAB/WALK MAN
(キャラクター性においても言うところなし。
このPVを何の気なしにアップし、火がついた。
そりゃ火がつくだろう。僕も一瞬で虜になったものだった。
彼らの動きに注目せずにはいられない日々です。
ていうかマリアがまた美人で・・・)



シュビドュビバップ feat. 鎮座DOPENESS, S.L.A.C.K. -MARUHIPROJECT REMIX-
(んまぁ、S.L.A.C.K.も皆知ってると思うし、
何の曲ここに挙げてもいいかなぁと思って。
色んなとこで色んな人に愛されてますし、
これからどうなっていくんだろう。
このままでもイイし、なんて思ったりも)




そんな折にまた出てきたのがLowPassで、
僕は一発で心を撃ち抜かれた。
PVを見るに、彼は若い。(若くなかったらごめん)
またもや希望の星が生まれたわけだ。


LowPass - Ruff
(ということで。新鋭中の新鋭だし、
この曲だけかなとも思ったけど、
アルバム全部聞いても、また良かった。)


ということで、とてもヒップホップに関しては、
とても面白い状況だと個人的に思っている。
どんどん素晴らしい作品、人が出てきて、
追ってるこちらとしても楽しい。

上記のメンツに加え、
EVISBEATSも僕が全幅の信頼と共に追う人だ。


EVISBEATS / Just a Moment feat. vivi
(何で素晴らしい作品をこんなに量産できるのだろうか。
彼は多くの作品を生み出しているが、
そのほとんどが私的に「当たり」であり、
サラっと心を奪い続ける彼が大好きなのです)



ということで最近ヒップホップが続いたので、
ここらで一段落させるためにこの記事を記しました。

2012年3月19日月曜日

♯288

鉄拳(芸人)のパラパラ漫画がここにきて話題を呼んでいる。
ということで、見てみたら僕も感動してました。



どうでしょう。素晴らしいですね。
夫が歳をとってないな、最後のシーンはどうしてなんだろ、
と思ったら途中で先に夫が亡くなってたんですね。
2回見てわかることができました。
とはいえ、感動しました。



・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

さて、先日18日に行われた、阪神大賞典。
注目はやはり昨年の年度代表馬、オルフェーヴル。
いわゆる気性難の怪物なのだが、
今レースもどういう勝ち方をするか、
という見方が強かったのではないだろうか。

さて、蓋を開けてみたらどうだろうか。
これまた凄いことをやらかしたわけです。
とんでもない勝ち方ではなく「負け方」を
しでかしたわけですが、いやぁやっぱ規格外。

こういった見ていて鳥肌が立つレースってのが、
たまにあるのですが、これがあるから
競馬から目を離すことができない。

レース中、「すげぇ、、すげぇ、、」
としか僕は言ってませんでした。。。

普段レース見ない人も、
とりあえず、とりあえず最後まで見てみようよ。



2012年3月18日日曜日

♯287 50/50 フィフティ・フィフティ


2011年 アメリカ
監督 ジョナサン・レヴィン
出演 ジョセフ・ゴードン=レヴィット、セス・ローゲン

あらすじ

「普通の青年アダムは、ある日突然、ガンを宣告される。
その生存確率は50%で、その事実を告げた途端、
周りの人間の態度が一変してしまう。
しかし、親友のカイルだけは
今までと同じように接してくれ、アダムは
“ガン“を笑い飛ばして日々を過ごそうとするが……。」
ぴあより引用


ということで本日観てきました。
シネマディクトのくせに、今日はやけに人が入ってる、
なんて思ったら、およそ同時刻から、
「しあわせのパン」の上映があったわけですね。
原田知世主演の田舎でカフェみたいなのやる作品
だったかな。どうりで30代以上の女性が多かったわけ。

ってことは置いといて、ですね。
僕は当然この作品を気にせずにはいられませんでした。
主演の彼は、言わずもがな、
僕が最高峰に好きな作品「(500日)のサマー」の
彼ですね。上の画像見てピンと来た人も多いかな。
そして助演がセス・ローゲン。
「宇宙人ポール」や「グリーン・ホーネット」で
おなじみでこちらも僕が大好きな方です。

というこの2人、、ということは、、、
そう、これが本作の1番良いところで、
ガンを扱うと言えども決して重々しいドラマにはならず、
コメディを多分に盛り込んでくるあたりが、
最良のテンポを作品にもたらしています。

ヒューマンコメディ、ラブコメディの要素を
うまく散りばめながらも、
ただ軽いだけにならなかったのが、
素晴らしいところ。

タイトルに書かれているとおり、
生存確率は半々。
それを占う手術が行われる前夜、
今までどんなに落ち着いているように
振舞ってきた主人公も、
さすがに感情が爆発してしまう。
その爆発した瞬間、
淡々と映画を楽しんでいた僕の感情も
思わず爆発し、涙が出た。

その前後の主人公と親友のやりとり。
いっけんバカであるかのようなその親友の
彼への想いや主人公の家族、そして恋。。。

本作の脚本家による実話がベースということもあり、
こうした模様をきっちり見せてくれ、
そしてセス・ローゲンマジックと言えば良いのか、
お馬鹿でエロな要素も多分に盛り込まれ、
泣き笑いできる、本当に良い作品でした。

※※ 映画監督エドガー・ライトの恋人である、
アナ・ケンドリックが作中でどんどん可愛く見えてくる。
主人公のように、最終的には
皆さんも恋に落ちているかもしれません。(体験談)


予告編

♯286 ひゃくはち


けっこう前に、ツイッターでさらっと、
この作品マジでイイとつぶやいてはおりましたが、
最近もう一度見たのでここに改めて書いておこうかと。

2008年 日本
監督 森義隆
出演 斎藤嘉樹、中村蒼ほか


監督の森氏は、「宇宙兄弟」がこれから控えてますね。
「ひゃくはち」を見た人なら、
「宇宙兄弟」には当然期待せずにはいられませんね。

さて、本作ですが、
野球をやってきた人だけでなく、
何かに熱く己を捧げたことのある人なら、
誰しも共感できるものではないかなと思います。

また野球映画と言えども、
切り口がありそうでなかった補欠への視点。
あったとしても、かつて高校球児であった僕が、
あぁたしかに、と思わせる作品はなかったかもしれません。

大所帯の野球部でどう生き残るか。
不謹慎な話、ライバルが死んだって大怪我したって、
蹴落としてでも、それでも背番号が欲しい。

そこに至るまでにも、
仲間と経験した色んな思い出だってある。
仲間であるに違いないのだけれど、
ライバルであるにも、違いない。
そんな葛藤が存分に描かれ、
見てる側の涙を誘う。

背番号をもらえるか、試合に出られるか、
それが全てだし、そのために高校3年間を費やしてきた。
補欠で背番号をもらえるかどうかの瀬戸際に立つ、
主人公の2人。彼らが費やし、積み上げてきたものが、
作品を通じて十分に伝わるからこそ、
見てるこちらも彼らの悲しさや喜びがわかる。

なんだろう。その彼らの無邪気な笑顔や
怒り、涙。様々な表情と感情が、
伝わり、自分でもわかるのが不思議と嬉しいのだ。
何か嬉しい、と作品を見ながら不思議と思わせる
本作、すげぇ。。

とりあえず、な気持ちでも良いので、
まず見てみましょう。
そして、「宇宙兄弟」を待とうではないか。


予告編


※※ 高良健吾もこの作品に出ているんだけど、
熱くて天才で仲間想いで女好きな奴なんだけど、
市原隼人主演のボクシング映画「ボックス」
においてそれとけっこう真逆なキャラを演じていて、
あぁ、俺、高良健吾に青春を魅せられてるわぁ、
と感じたこともここに一応記しておきます。
暇があったら「ボックス」も見てみてね。

ボックス!


2012年3月14日水曜日

♯285 音楽選


Sobrenadar - Sommeil Paradoxal
(真昼間に浴びたい音楽)


Jessica Jalbert - Paris Green
(これは素晴らしい。
良い曲ってこういうこと!的な)


SBTRKT - Pharaohs ft. Roses Gabor
(絶妙なバランスに仕上がってると思う。
かっこいい)


CRYSTAL FIGHTERS - PLAGE
(ホットな楽曲。
ライブでは間違いなく盛り上がるだろうねぇ)


盪在空中 intro 空中道別+一大片的風景
(台湾のバンド。新譜に来日に、と。)


Sugar's Campaign 『ネトカノ』
(この曲に合うドラマが観たい。
最近なかなかこのノリのドラマ無い気が。)


JUSTICE OF CANADA Like a 凡人 PV
(いいとこどりで、ただただカッコイイ。
相当キテル。)



2012年3月12日月曜日

♯284 nuclear soundscape vol.8

ということで、先日、弘前Mag-Netにて
行われたイベント「nuclear soundscape vol.8」に
行ってきました。

16:30〜16:55 Jamie Squeeze (stage)
17:00〜17:25 VALON×イシザワユカリ (floor)
17:30〜17:55 A9 (stage)
18:00〜18:25 DIZO×シンゴクラスタール (floor)
18:30〜19:00 CONTRAIRE (stage)
19:05〜19:30 Yuragi Spin (floor)
19:35〜20:00 聞こえないふりをした (stage)
20:05〜20:30 SOURCE AGE (floor)
20:35〜21:05 Noeye (stage)

というタイムテーブル。
青森と仙台のバンドの出演です。

さて、僕自身、生で音楽を聞きに(観に)行く、
という行為が実に久しぶりで、
聞こえないふりをした、は個人的に好きでして、
観れるのが楽しみでしかたなかったわけですが、


それ以外の出演者のパフォーマンスも、
ホント素晴らしかったです。

エモからポストロック、ヒップホップ、アンビエント
まで様々なジャンルの出演者がこのイベントに集まりました。

様々な音楽を聞くことができ、とても刺激を受けました。
「様々な音楽を楽しんで欲しい」
という言葉は僕もずっと持ち続けている言葉であり、
久々に現場に足を運んでみて、
心底それを痛感したものでした。

ここ1年、僕自身、
ドローン、アンビエント音源の購入を
ちょっと休止していたのですが、
このイベントに足を運んだおかげで、
「また買っちゃおう」なんて思ったわけですよ。。。

とにもかくにも、
出演者のパフォーマンスが素晴らしかった
というのは言うまでもなく、
なにより、現場で様々な音楽を体感し、
自分を立ち上がらせたその衝動が、
僕にとってとても嬉しかった。

これが現場の力なのか・・・

とはいえ、やはり、
そういった様々な感情を客に抱かせるのは、
ある程度の質があってこその話。

その点、聞こえないふりをしたの
佐藤氏が運営するレーベル「nor thmall lab」による
今回の「nuclear soundscape」には、
今後も注目せずにはいられないし、
何よりこの青森という地で、
多くの素晴らしい音楽を生で聞きたい。

僕ももっとアンテナを張り巡らさなくては。。

佐藤氏とは、少ししかお話できなかったが、
また時間を持ってお話できればな、なんて勝手に思う。


たくさん色んなものを生で体感しよう。

2012年3月6日火曜日

♯283 Peter Broderick「itstartshear.com」



Nils Frahmをプロデューサーに迎え、
久々の2作目となるボーカルアルバムとなりました。
本作は、もう発売前に新曲を試聴して、
即購入を決意しましたね。
というより、元よりPeter Broderickを
ただ完全に信用しきっている自分もいるわけですが。

本作の中の「It Starts Hear」。
僕はこの動画を見て聞いて、即決意しました。


一人で車でどこまでも行ってしまいたくなります。。

ボーカルとサウンドが織り成す、
この絶妙な、どこかノスタルジックな雰囲気は、
必ずしも現実を直視しなくたっていい、
自分の納得のいくまで視線を逸らしたっていいんだ、
っていうまぁ勝手な解釈を僕にさせてくれる程でした。

そんな雰囲気をアルバム全体で与えてくれる本作です。
丁寧さをひしひし感じさせるサウンド、
フッと優しく包み込まれることを体験させられるボーカル、
もはや私的今年トップクラス入り候補!
な素晴らしい作品でありました。