
「銭ゲバ」です。
昨日、1月17日より松山ケンイチ主演によりドラマがスタートし、
現時点でまだ視聴率が発表されていないため、
どれくらい幅広く若い方にも認知されたのか知り得ぬところですが、
いやぁ、このジョージ秋山氏による「銭ゲバ」ですが、
これはこれは圧巻の問題作だ。
2008年、幻冬社から上下巻でまとめられ刊行されていので、
手にしやすいことでしょう。
1970年から連載がスタートされたわけですが、
ありのままに描写される銭へのゲバ具合はやはり衝撃作です。
(ちなみに、「ゲバ」はドイツ語の「ゲバルト」の日本語的な略でして、
権力、威力、主権などのほかに、暴力、強制などの意味があります、
要は、銭のためなら・・・ということでしょう。)
銭がないがために、医者にも診てもらうことができなくなった、
愛する母は病死し、さらには銭のために兄を撲殺。
そしてそこから「銭ゲバ」への道を歩むことを決意。
なんと、ここが話のスタートなのだ。
実に衝撃的で、実にスリリング。
加えて、最後がまた実に印象的だ。
欲しいものをすべて手に入れた、と回想し自殺。
その遺書に残された言葉がこれまた印象的だったので、
それを記し、今回は締めくくろう。
以下は、その遺書の「一部」です。
最後の文は、あなたがページをめくって読んでみてください。
「いつも私だけが正しかった
この世にもし真実があったとしたら
それは私だ
私が死ぬのは
悪しき者どもから私の心を守るためだ
私は死ぬ
私の勝ちだ
私は人生に勝った」
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