2011年10月25日火曜日

♯268 ふむふむキセル(雑記)



キセルのアルバム「SUKIMA MUSICS」。
この作品の中の「ヒカリミチテ」という曲がある。
約1分30秒のこの曲だが、
この短さゆえに、歌詞・メロディがすんなり僕に入ってくる。
そのうち、もう僕に付きまとって仕方がなくなった。


「華やかな毎日を 夢見たこともあったけれど

二度とは巡ってこない 今日の日が今は愛しい

それは切ない祈りにも似て人は その手を空に差しのべる

雨上がり 雲の切れ間に 

奇跡のような 日差しがのぞく

あなたと二人歩いて行く

たとえ道は険しくても」


この短い歌詞にこんなにも希望を詰め込むだなんて
もうやっぱりキセルが大好きなわけです。



2011年10月18日火曜日

♯267 モテキ(映画)


2011 日本
原作 久保ミツロウ
監督 大根 仁
出演 森山未來、長澤まさみほか


あらすじ


藤本幸世(31歳)。金なし夢なし彼女なし。
派遣社員を卒業し、ニュースサイトのライター職として
新しい生活を踏み出そうとしているが、
結局のところ新しい出会いも無いまま。
だが、ある日突然、「モテキ」が訪れた!みゆき、るみ子、愛、素子。
まったくタイプの異なる4人の美女の間で揺れ動く幸世。
「こんなのはじめてだ…今まで出会った女の子と全然違う…
冷静になれっ!…期待しちゃダメだぁ…」
モテキの波を超えて、幸世は本当の恋愛にたどり着けるのか?」




ということで観てきました!話題のモテキ!
ネットでもラジオでも友達にも、
もう色んなところから情報が入りまくりでしたが。。


ドラマ、漫画もチェックしております。
ドラマは本当に良かったなぁ。。


いやぁ、とにかく森山未來のポテンシャルには、
やはり驚かされました。
歌って踊れて、演技派で。。
今年「その街のこども」をチェックして2作目なんですが、
どんどん好きになりますね。


そして長澤まさみとのセカチュー以来の、
ゴールデンタッグ!!
大人になりましたねぇ。。
胸は揉むわ、ディープキスはするわで・・・
時は流れてるんですね。


個人的にツボだったの麻生久美子です。
重くて痛い女を演じたわけですが、
演じれば演じるほど、可愛い。。
泣きじゃくって思いの丈を叫ぶところ、
牛丼を食べるところ・・・
あぁ思い出すだけで胸が熱くなりますね。


というように、森山未來を囲む、
女優4人も実にイイ味出してます。


そしてそしてハッとさせられる音楽の数々。
ライブシーンもたくさんあって、
ホント音楽と密接している作品です。
最後に今夜はブギーバックの歌いだしが
流れた時には、ちょっと胸がキュっときましたね。


ストーリーはほどほどですが、
映画としてエンターテイメントとして、
結構楽しめましたよ。観て良かった!




予告編



2011年10月12日水曜日

♯266 想い出あずかります(文学)

吉野万理子著 2011


あらすじ


「嬉しいのに涙が出て、傷ついても信じてみたい。
自分にそんな感情があることを、初めて知って驚いた。
こんなに大事な想い出を、人は忘れてしまうもの? 
ううん、忘れ去るなんて、きっとしない。
見えなくて触れないからこそ大事だって、分かってる。
人間って侮れないんだよ――。きらきらと胸を打つ、大人のための長編小説。」




想い出質屋という店がある。
20歳まで利用できるお店だ。
子供たちはそこに様々な想い出をあずけに訪れる。
母との想い出や友との想い出。
何気ないものから、その子供としての、その瞬間にとって、
とてもとても大事な、それが何か運命の分け目となるんじゃないか、
という想い出。


想い出をあずけることで、それは、お金になるかわりにその想い出は消える。
想い出をあずける、という行為を読者として客観視することで、
恋やイジメ、家族という様々なものとの向き合い方を見ることができる。


質屋を営むのは魔法使いである。
魔法使いではあるが、決してメルヘンすぎることのないのが本作の良い点の一つであろう。
ことのほか、淡々と話は進み、かつ、面白い。


ひたすら人間の想い出や悩みを聞いてきた魔女。
人間と違い、寿命がない。
魔女には人間のような様々な感覚はあるのだろうか。


想い出、というものを軸に、
人々の感情の交差、人と魔女との感情の交差、
そして想い出というふんわりとしたものを、
温かさの中に、哀しみと凛としたものを感じさせる本作は非常にオススメであります。


振り返ってもいい。でも戻るな。
一歩一歩大事に、歩を進めるのが、大事なのだ。


「本当はもっとシンプルでしょう」
「え」
「本物の相手の見つけ方」
「シンプルって?」
「想い出にならない人。それが運命の人よ」
「想い出に、ならない?」
「好きだった、にならない人。あの頃はよかったな、と思わない相手。
何年たっても好き。現在進行形のまま。それが本当に大切な人」

2011年10月4日火曜日

♯265 the third eye foundation「the dark」(音楽)


ということで、お久しぶりです。
the third eye foundation「the dark」です。

この名義としては10年ぶりのようですね。
その間発売されたMatt Elliottとしての盤も、
無論素晴らしかったわけですが、
本作を聞いて、やはり思ったわけです・・・
third eye foundationすげぇ・・・と。

ドラムンがビートがストリングスが、
アルバム全体を通して最高のセンス!!
低音もブリブリいわせてますし、
なおかつ荘厳で、この世界観たるや、
まさに孤高!至高!!

アルバム1枚で1曲と言っていいほどの、
全体的な完成度は圧巻です。
ホント、おすすめですね。