2010年9月28日火曜日

♯213 九月何かと写真館(雑記)

とまぁ、九月はなんだかんだで、
色々楽しかった気がするので、
そしてそれらは写真として残っていたものでして、
その記録にここにあげておきたい。
















































2010年9月27日月曜日

♯212 THE PRESENT(映画)




2009年 アメリカ
監督 トーマス・キャンベル


トーマス・キャンベル言うたらサーフ系映画!
というね、当然な流れで、この作品も例にもれず。

まったくもって、サーフィンとは縁遠い私ではありますが、
今作品含め、彼の作品はホント、流しっぱなしにしたい作品が多い。

サーフィンにまつわるのは、
つまり人・自然なのであるが、
それらの一体性は実に心をほぐす美しさと温かさ。

PVの様な波乗りっぷり+自然、風景。
夏に、もしくは夏前あたりに、
これを車で流しっぱなしにしてドライブなんてしたら、
どんなに心地よいだろうか。
想像するだけでも、ヨダレがとまらない。

だだっ広い自然に世の中に、
時間を忘れ、世間を忘れ、思考することを忘れ、
ありのまま、ありのまま。

それこそが今作が、示してるわけでもなく、示されている。
いやぁ、とりあえず、観とこうよ。


チェック




♯211 MV & EE「Bollywoe」(音楽)



MV & EE、2010の新作です。
フリーフォークという括りだけじゃおさめきれない、
豊富な才能が詰まった力作。

サイケ、プログレッシブなロック要素も含まれており、
一筋縄じゃいかないなぁと改めて認識。

面白い、音楽好きの感覚に、
うまく訴えかけるエッセンスをやっぱり知っているな、と。

しなり、うねり。
縦横無尽に駆け抜けていくそのサウンドは、
思わぬ陶酔を喚起させる。


試聴




2010年9月25日土曜日

♯210 Gutevolk「太陽のシャンデリア」(音楽)




2010/7/21発売

ということで、Gutevolk。
ツタヤにあったという驚きの勢いのもとゲット。

まぁ基本ハズレが無いと思う彼女ですので、
ゲットして後悔することなんて無いはずです。

女性らしさを感じずにはいられない、
透き通ったキラっと光るポップセンスは、
実にこのアルバムジャケ通りの内容であり、
実に良作というにふさわしい。

本人も最高傑作と評しているようですね。
たまにはこんなフワフワファンタジックポップサウンドに、
身をまかせてみるのも無しじゃないでしょ?


試聴どうぞ





2010年9月22日水曜日

♯209 扉をたたく人(映画)




2007年アメリカ
監督 トム・マッカーシー
主演 リチャード・ジェンキンス


妻を亡くし、孤独となり心を閉ざしていたとある教授のもとに、
移民が現れる(たしかシリアとセネガルのカップルだったと思う)。

そんな異色な交流のもと、
若き青年にジャンべを教わりながら、
絆を深め、シーンは展開していくのだが、
青年はふとした事件(事故?)から国外退去を命じられる。

簡単にいうとそんな感じのヒューマンドラマなわけですが、
いやぁ、この作品なかなか良かったです。
本当は映画館で観たかった作品だったのですが、
うん、映画館でぜひ観たかった。

異色の交流が育んだそのあたたかい関係は、
ストーリー上、そして私たちにも共感を促し、
時間を見事に忘れさせてくれた。
心閉ざされた教授の体内に、
「リズム」が植えつけられていく様は、
思い出すだけで心があたたまる。

笑顔や怒り、一挙手一投足、
感情表現はものの見事に体現せられ、
ストーリーに見事に吸い込まれた。
リアリティを追うより、
もちろんエンターテイメントとしてこの作品は
まずとらえるべきだ。

そう捉えていただけるのなら、
心底この作品をオススメしましょう。


予告編をどうぞ





2010年9月15日水曜日

♯208 plugnet「select」(音楽)




今回はピコピコ系HIPHOP、いきましょう。
男2人、女1人による3MCユニット。

終始ピコピコかましているわけですが、
うーん、懐かしのファミコンのあのゲームの音が聞こえたり、
そこにのっかるのは3人の(ちょっと)高速ラップ。

いかんせんサウンドゆえに、
超キャッチーなのは言うまでもないわけで、
ニコ動で火がついたようで、
ヴィレッジヴァンガードでも人気があったようですが、
そんなことは知らなかったわけですが、
胡散臭さと微妙なHIPHOP感が、
たまに聞いてしまいたくなる、
面白バランス。ラップスキル的に別に問題ないと思うので、
ハマる人はハマるなぁ、ってのはとてもよくわかる。

そんなこんなで何曲かお気に入りな曲もできちゃったりもして、
何事も聞いてみることが、大事ってなことです。

試聴




2010年9月13日月曜日

♯207 大野まどか「光の瀬音」(音楽)




2009年発売の作品。
東京人の音楽好きがおもむろに訪れる、
八丁堀のアート/ミュージックスペース「七針」から。

シンガーソングライターの彼女のスタイルは、
至極シンプルで、全編ピアノ弾き語りです。

しかしながら、その中にポップセンスというより、
シンガーソングライターとしてのセンスが感ぜられ、
ひたすら淡々とした調子なのだが、
どこか引っかかる魅力がある。これは間違いない。

ぜひとも、色を求め、スタイルを間違った方向に進めないことを祈る。
これはこれでもう彼女のオリジナリティであり、ひた進んで欲しい。
どこか中期Cocco的な匂いもしなくもないが、
とにかくまぁ、オススメであることは間違いございません。

試聴




♯206 カマチョップ(映画)




出演 鎌地広行 原田武明 大森南朋 桐谷健太 
   波岡一喜 木下ほうか 山田麻衣子 四天王寺紅など

2007年製作の本作。
面白そうだったので観てみました。
チャラい映画なのかなぁ、とも思ったりもしましたが、
何かそそられる部分があり、手にとってしまったわけです。

70万という実に低予算で作られた作品のようだが、
大森南朋氏は友情価格でノーギャラ!!(飲み代オゴリのみらしい)
という情報まで入っているが、
中身には、妥協点はほとんど感じられませんでした。
素晴らしい!!

ストーリーはというと、

「落雷で死亡したカマチ(鎌地広行)とチョップ(原田武明)は、
幽霊コンビ“カマチョップ”となって新宿のとあるホテルの
一室に居座っている。ある日、その部屋に博多から
岩瀬智恵子(四天王寺紅)という年増の女がやってくる。
彼女の目的は、借金を重ねて借金取りから逃げ回る
ニートの息子・岩瀬圭一(桐谷健太)に、
自らが老後のために貯めたお金を渡すこと。
しかし冷酷な死神・恵比寿(大森南朋)は、
母子が会うことを阻止するようカマチョップに命令する…。
母親の愛に心動かされてしまった2人の幽霊は、どんな行動に出るのか…?」


というもので、ストーリーだけ見ると、
軽いファンタジーで面白味を感じ取ることがなかなか困難なのだが、
いやいやいや。やはり映画ってのは、観なきゃわからないもので、
実に奥深い。そして観終わった後のスッキリ感とともにくる虚脱感。
これは、良い作品をみたときに僕がよく感じるものなのですが、
なんなんだろ、すべてにおいてバランスがちょうどいい。

尺も80分におさまっていて、一切退屈しませんでしたね。
軽さと重さ、喜びと切なさ。
様々な対極が、刺激的に、とがることなく、
気持ちよくおさまっており、主人公二人のキャラに、
うまく終着していった感は、ホント拍手。

ラストのシーンは高円寺でしたね。
なつかしの風景に、さらにノスタルジーを感じちゃったりもして。

とにかく普通に良かった。
多分これまた観るだろうな。

予告編はこちら




2010年9月1日水曜日

♯205 SR サイタマノラッパー (映画)




ということで、SR サイタマノラッパー の2が絶賛上映中なわけですが、
1を観ていないので、さらに言うと、青森では2は観れないのですが、、
とりあえず観てみました。

随所で本作が絶賛されており、
そのおかげで宇多丸氏のラジオで取り上げられ、
自主制作映画界の粗悪な経済環境が、少しずつ浸透し、
そうういったインディペンデント界の現状を、
世に知らしめた、という意味でも大きな意味を持った作品です。

埼玉の片田舎、というのがまずもって重要なキーであり、
年齢相応の環境、共感、そしてその中にある夢。
様々な思いや葛藤がヒップホップという音楽に昇華されつつも、
うまい具合にユーモアを交え、話は進んでいく。

ヒップホップ特有の言葉遊びは、
劇中のセリフにこれまた絶妙にフィットし、
うまい具合に感情を色んな方向へとシフトさせる効果を果たす。

ヒップホップへの夢というか、その熱。
これがまた胸を熱くさせる部分でもあり、
ラストは誰しもがハッとさせられる。

なぜなのか。といえば、
まず出演者を見れば、有名人はみひろ、だけ(かな?)。
あとはホントどこにでもいそうな、
というザ・自主制作!初期衝動!
つまりは、映画という土台にありながら、
その土台が実に高くない。
感情移入がしやすい、ここが肝なことでしょう。

宇多丸氏のごもっともな、
現代の映画批評の至宝の批評が、
思わず熱くなっちゃってる批評も参考にしつつ、
ぜひご覧いただければ、と。

批評参考





♯204 Nerae「2nd」(音楽)




本日の紹介音源は、Nerae「2nd」です。


from Japanのイケてるアンビエント・ドローンサウンドを提供するバンド。
そんな彼らの「2nd」(セカンドアルバムってこと?)。

CD-R音源なので簡単にお安く手に入れることができると思うので、
ぜひ手に入れて欲しい音源です。

ギター×3、ベース×1という形態のようです。
といいながらも、ガッツリ重厚にギターを入れてるわけでもなく、
一つの空気感を大事にしている、
大変丁寧なアンビエント・ドローンサウンド。

それでいて、芯を感じ、表面的では決してない、
彼らが大事にしている音の核には深みという名のセンスを感じる。

これからも見守るべきバンドです。

試聴